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~原因不明の病気と闘った愛犬の記録~



【2006/4/17 闘病53日目】

乙音が亡くなって3ヶ月経ちました。
今でも「つくね・・」と、時折口にしています。。

【2006/4/17 闘病53日目】 _b0087891_1124751.jpg


↑数少ない乙音の画像の中で、私が一番好きなものです。
(抱えている私にピントが合っています。。)
この画像は、去年の7/8の昼過ぎに撮ったものです。
まさかこの10ヶ月足らずののちに、乙音の画像を二度と撮れなくなるとは思いませんでした・・


乙音は何かと私達の動きに追従していました。
部屋を移動するときも、階段を下りても、私が仕事部屋に篭っても、トイレに入っていても・・後を追ってきました。
今でも、「抱っこして~」と、私の脛に前脚を伸ばしている乙音が見えます。。


発症は本当に突然でした。
3日連続の嘔吐でおかしいと気付きましたが、それまで、全く異変が分かりませんでした。
当時は2月終わりでしたので、リビングに「こたつ」を置いていました。
寒がりだったので、こたつの中に入って丸くなって寝ていることがあり、まるで「猫」でした(苦笑)
「つくちゃん、ニャーって鳴いてごらん」なんて、私は乙音によく言っていました。
「なにいってんの、このひと?」という顔をされましたけど・・(苦笑)
「ボールとの戯れ方」「顔を洗うような毛繕いの仕方」など、猫っぽい仕草をすることが多かったのもあります。大きさも、犬というより子猫という感じでした。
以前住んでいた所で、散歩していたら、乙音を見た小学生が「猫だぁー」と騒いだことがありました。その子の母親が「猫みたいだけど、一応犬だよ」と、その子に言っているのを聞いて、「つくち、犬って分かってもらえてよかったね(笑)」と、乙音に話し掛けた想い出が甦ります・・

こたつの中に入っても、体が温まると出てきて、私の膝に乗ってきました。
寝る時はいつも私の腕の中・・
寝ている時はお腹を擦ってあげると、安心してヘソ天になりました。
お腹だけでなく、後脚の付け根なども撫でると、とても気持ち良さそうにしていました・・


春之進に比べ、乙音の体には、格段に触れる時間が多かったはずです・・
・・それなのに、異変に全く気付きませんでした。。
乙音の体に触れながら、「しこりなどがないか」はいつも注意していました。
発症時には、しこりなどはなかったので、触っただけでは異変は分からなかったようです・・

ですが、
「もっと前に何か異変が無かったのか、サインを見落としたのではないか・・」
・・これは、永遠に、自問していくことになると思います・・


2006/4/17 闘病53日目

妻の帰りを出迎える乙音の姿を見て、「乙音はもう助からないかもしれない・・」という思いが脳裏から離れず、いい歳なのに半泣き状態の私でした・・




~続き~

前日の怒涛の嘔吐、血混じりの下痢、2回の痙攣・・
乙音の体力はかなり奪われ、元気な頃は40cm以上の高さのソファーへ軽々と飛び乗っていた乙音なのに、床からわずか数cmの段差のベッドへも乗れなくなってしまいました・・


       0:35  排尿
       2:30  排尿+飲水(スポイト)
       5:00  排尿
       7:45  排尿
       9:50  ステロイド(1.5ml)、Ca(2.5ml)皮下注射、抗生剤、胃薬
             ニュートリカル×2
      10:10  排尿、トイレまで歩くのに1回転ぶ。。
      11:05  にぼし10匹、パン少々
      12:10  排尿+飲水
      14:20     〃       首が据わらない。。 元気はある
      14:50  皮下点滴40ml、ニュートリカル×3
      15:30  病院へTEL  「ステロイドを少し投与して下さい」とのこと
      15:40  ステロイド1/4錠、ドライフード5g
      17:30  Ca2.5ml皮下注射
      17:35  排尿
      18:25  胃薬、ニュートリカル×2
      18:30  ドライフード5g
      19:40  排尿、ドライフード5g、飲水(スポイト)
      19:45  ニュートリカル×1.5、飲水
             くしゃみ、転ぶ。。
      21:10  飲水(スポイト)
      21:30  ドライフード5g、排尿、飲水(スポイト)
             くしゃみ、転ぶ・・、お腹が張っている・・
      23:30  排尿


「首が据わらない」という状態になりました。。
頭を支える力がないという感じでした・・
幸い、目つきもよく、元気がない感じではありませんでしたが、首がかすかに左右に動いていました。。
水はなるべく飲みに行かなくて済むように、寝ている状態からスポイトであげてみました。胃薬と抗生剤は、錠剤を砕いて水で溶かしてスポイトで与えていました。乙音はこのスポイトが大好きで、乳飲み子のように喜んで飲みました。
水はスポイトでいいのですが、トイレはどうしても自力で行こうとしました。トイレまで片道4m程度歩くのに、途中1~2度転んでしまいます・・
首が据わらないくらいなので、まともに歩けるはずはないのですが、歩こうとしました。おしっこの時は、中腰になるのですが、その姿勢を保つことができず、ペタンと尻餅をついた感じになってしまいます・・。
「いいよ、それで」と声を掛けても、「これじゃいけません」と言わんばかりに、何度も中腰になって、時間を掛けて排尿しました。その姿は痛々しく、見ていられませんでした・・
体を支えてあげようと手を近づけると、今度はそれが気になるのか、排尿しようとしません。。しつけられた通りにしようと頑張っていました・・

「人間の言葉が話せればいいのに・・」
乙音の闘病中、何度も思ったことですが、「今、どこが痛いのか、何が苦しいのか」「どうして欲しいのか」それを乙音が話せたら・・と思いました。
寝ていてムクッと半身起き上がったので、「水かな」と思いスポイトを差し出しても飲まないので、トイレだと思って抱えて連れて行くと、またベッドに戻ろうとしました・・
そんなことが、何回もありました。
抱きかかえてトイレへ連れて行ったことが、かえって乙音の体力を奪ってしまったと思います・・

今の状態で、また痙攣を起こしてしまえば、本当に大学病院の診察日まで持ち堪えられないと思いました。午後の診察が始まってから、病院へTELして状況を先生に伝えました。本当は連れて行きたかったのですが、「あまり移動させても体力を消耗させてしまう」という先生のお言葉でした。自宅から病院まで、日中は片道25~30分程度掛かります。それに病院で施せる治療は、自宅でも出来る状態でしたので、「比較的安定している様子なので、ステロイドを少し与えて、様子を見てCaをいつもより早めに投与して下さい」とのことでした・・

ブドウ糖と肝臓薬の皮下点滴をしていました。40mlというのはかなりの量です。(「ヤクルト」の6割強。私に換算すると、1.5Lのペットボトル1本分・・)全て皮下点滴すると、皮の下に点滴液剤の「溜まり」ができました。揉んで散らすようにしても、背中から注入した「溜まり」が胸の方へ移動したりしました。それが気持ち悪かったのでしょう・・。乙音はその「溜まり」を気にしているようでした。

「転ぶ」「首が据わらない」「くしゃみ」「お腹の張り」・・

今まで、「お腹の張り」は、「低タンパク血症による腹水」でした。
なので、溜まったり引いたりしていました。
「下手に抜くとまた溜まるので、それは病状から見て、かえって体に良くない」とのことから、一度も抜いたことはありませんでした。確かに今まではそれで良かったように思います。呼吸が苦しくなるほどは溜まらなかったし、引くこともあったからです。

この日は夜からお腹が張ってきました。
排便も無かったので、そのせいとも考えられました。軽く腹部を触ってみると、腹水であることは分かりました・・。
それでも、ステロイドを投与するうちに、「また引くんだろうな・・」と思っていました。
「今まではそうだった」  からです・・

・・・確かに今までは、そうだった。
だから今回も「同じ」であるはず・・でした。。


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by harutsuku | 2006-07-27 16:04 | 闘病記
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動画:在りし日の乙音
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