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~原因不明の病気と闘った愛犬の記録~



【冬期間の注意物質】

日々、冬に向かっている今日この頃ですが、動物にとって冬期間に注意すべき物質について書きたいと思います。(ご存知の方は流して下さい)

※病気以外の飼い主の知識として、「飼い主の知識」カテゴリを設けました。
  病気については「病気について」のカテゴリに投稿します。

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10/22 追記
犬のエチレングリコール中毒症例(アイスノンによるもの)



1)エチレングリコール

動物にとって危険な物質の一つに「エチレングリコール」というものがあります。
冬期間に多用される「不凍液」の主成分です。


【特徴・誤飲後の症状】

   ・「甘い味と匂いがある」ため、動物の興味をそそる。
   ・無色透明(緑や赤に着色されることが多い)
   ・水に溶け易い

このエチレングリコールを舐めたり飲んだりすると、

   ①脳に悪影響を及ぼす
   ②腎臓に甚大な障害を与える

脳に悪影響を与えることにより、痙攣・酩酊状態(酔っ払った状態)・気絶したり、血中カルシウム量の低下による痙攣を引き起こす場合もあるようです。
他、尿が多かったり、逆に少なかったり、嘔吐したり・・の症状があるようです。
致死量は、小型犬や猫などは、わずか数グラム~数10グラム程度らしいです。


【誤飲時の対処について】

時間が勝負のようです。
誤飲からおよそ10時間以内であれば、血液検査でエチレングリコール成分が見つかりますが、それ以後は代謝によって発見されなくなり、その場合は原因がすぐに確定できなくなります。
血液検査でエチレングリコールの誤飲が判明すれば、解毒剤やエタノールの投与によって、腎臓への被害を食い止めれる可能性が高くなり、誤飲かどうかが判らなければ、他の病気も疑われてしまい、適切な対処が遅れてしまうことも考えられます。

誤飲の量によりますが、時間の経過と共に腎機能が低下し、腎不全となってお亡くなりになられるケースもあるようですので、かなり注意が必要な物質ですね・・
自宅での不凍液等の管理の徹底、散歩中の誤飲に気を付けること、などで防ぐしかないのでしょう・・。



【エチレングリコールが入っていると言われる物(例)】

   ・不凍液(車のラジエターに入れるクーラント〔LLC〕)
        (温水ルームヒーターなどを循環する液体など)
   ・解氷剤
   ・ウォッシャー液(入っている物もあり)
   ・防食剤
   ・ブレーキ液
   ・潤滑剤
   ・織物の柔軟剤
   ・接着剤
   ・塗料
   ・インキ
   ・包装材料・・・など

過去、ワインに不凍液が混入した事件がありました。
水よりも低い温度まで凍らないため、主に不凍液に使われています。



2)メタノール(メチルアルコール)


人間でも飲むと目がおかしくなると言われている物で、動物の場合も失明するようです。
車のウォッシャー液の主成分です。


【誤飲後の症状】

酩酊状態(酔っ払った状態)・気絶したり、興奮状態になるようです。


【誤飲時の対処について】

これも時間が勝負のようです。
死に至るケースもあるそうなので、早急の対処が必要です。

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by harutsuku | 2006-10-21 00:30 | 飼い主の知識
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