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~原因不明の病気と闘った愛犬の記録~



【生検(バイオプシー)について】
【11/14 更新】

各種検査を行っても、どんな病気か判らないことは、ままあるようです。
体表近くにあるしこりや、臓器などに疑わしい影などがあったり、乙音のように、レントゲンやエコーでも判らない場合、生検(バイオプシー)という確定診断の方法があります。
個人開業の動物病院で、CT等を持っているところは非常に少ない(装置の価格が数千万なので)ため、生検という方法は良く行われるもののようです。

ただ、CTやMRIなどの画像検査でも、病気を確定できない場合があるようです。
この場合も、生検によって確定診断を行うようです。

生検とは、文字通り「生体細胞を採取して、病理検査をする」ことです。
直接、細胞組織を調べることによって、どんな病気なのか、または病気ではないのか、の確定診断ができるようです。


生検の種類は幾つかあって、しこりなどに針を刺して中の組織を吸い取る方法(ニードルバイオプシー)、内視鏡で切り取る方法、直接切り取る方法、開腹して切り取る方法・・です。

体表のしこりやコブなどは、簡単に細胞採取できるようですが、体内の場合は非常に慎重になる必要があると思います。

「開腹して切り取る」方法は、全身麻酔による手術と同じです。
また、腫瘍だった場合は、腫瘍細胞が飛び散ることもあり、病巣に細菌が入っていた場合、中の細菌がばら撒かれてしまうこともあるようです。
「どんなものなのか」ある程度の目処を立てて行わないと、大変なことになりそうです。。

病理検査は、その病院内で出来ないことが殆どです。
採取した検体を、検査機関や大学病院等へ送り、調べてもらうため、結果がでるまでに時間が掛かります。
生検を勧められた場合、まずは「結果が出るまでに何日かかるか?」 を確認することが大切です。(ただ、「検査待ちの状況次第」と言われてしまうかもしれませんが・・)

「悪性のものなのか、どんな病気なのか、はっきり判らない状態」でなければ、生検は行わないはずです。
もしも・・悪性腫瘍や、重篤な疾患だった場合、一刻も早く適切な治療をしなければなりません。
2週間も3週間も掛かるようでしたら、その場で検査してもらえるところへの紹介の話を切り出してもいいと思います。
臓器の生検を勧められた場合は特に急がなければならないと思います。


ここからは、あくまで私の経験からの個人的意見ですが・・

もし、臓器の生検を勧められたら・・

大至急、「CTやMRIがあり、病理検査の出来る病院へ行く」・・ことをお勧めします。

乙音の場合、生検を勧められた臓器は「肝臓」でした。
病理検査の結果が出るのはおよそ2週間後と言われました。
しかも肝臓なので、開腹手術による生検でした。。

開腹することに私が躊躇した失態はありましたが、乙音の肝臓には、最期まで全く異常はありませんでした・・
もし生検をしていたら、「肝臓疾患ではない」という結果は得られましたが、正常な肝臓の一部を切り取られ、体を傷めて、無駄に2週間待っていたことになります・・

大学病院等であれば、個人開業病院の設備よりはるかに高度な設備があり、もしかしたら生検しなくても、病気かそうでないかの診断が出来るかもしれませんし、生検をしたとしても、即日、結果が出ます。

早くに確定診断が出来ます。

動物の臓器疾患の進行の早さは、闘病記をお読み頂いた方にはお分かり頂けると思いますが、「時間が勝負」です。

早期の確定診断」・・これが出来れば、治る病気で命を落とすような不幸を防ぐことが出来るのだと思います。


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by harutsuku | 2006-11-14 17:56 | 検査・治療の知識
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