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~原因不明の病気と闘った愛犬の記録~



【わかりにくい 内分泌の病気-1-】

※この記事は、「二歩先をゆく獣医さん(坂本徹也著)」他を参考にしています。

内分泌疾患は、他の病気に比べ、判り難いと言われているようです。
「内分泌疾患=ホルモン分泌の異常」・・です。
ホルモンを分泌する主な器官は、「甲状腺」「副腎」です。


甲状腺・副腎によるホルモン異常疾患の代表的なものは、以下になります。

甲状腺⇒甲状腺機能亢進症(分泌多い)、甲状腺機能低下症
副腎⇒副腎皮質機能亢進症(分泌多い、クッシング症候群)、副腎皮質機能低下症
・・そして、糖尿病です。

甲状腺・副腎が造るホルモンは、体のあらゆる酵素反応に関係しているため、これらのホルモン分泌に異常があると、いろいろな影響があるようです。
そして、「わかりにくい」病気に掛かるケースが多いようです。

何がわかりにくいのか?

発症しても、「食欲がなくならない」・・からとのこと。。
病気のサインの代表的な症状に、「食欲減退」があります。
食欲がなくなることは、人間を含め、どの動物にとっても異常が考えられますが、「食欲に変化が無い」ことから、早期発見が難しいのと、獣医も見落としがちになる・・らしいです。

いつもと変わらずに食欲があったのに、急に元気が無くなって死んでしまうことがあり、昔は「寿命」で片付けられていたことも多かったようで・・

内分泌の病気については、他の文献等も参考にしながら、数回に分けて記事にする予定ですが、今日は一番多いと言われる「副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)」について。

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【クッシング症候群】

自然発生の場合と、医原性(ステロイドによる薬害)の場合に分けられるようです。

◎症状
コルチゾールという、ステロイドホルモンの過剰に伴う様々な症状がみられる。
(左右対称の)脱毛、多食、肥満、多飲多尿、無気力、元気がなくなる、お腹が膨らむ(腹水無し。エコーでも異常確認できない)、毛ツヤが悪くなる・・など。

◎自然発生と医原性
自然発生⇒脳下垂体・副腎の腫瘍、副腎の異常による
医原性⇒ステロイドの過剰投与、長期投与による副腎の萎縮

◎医原性かどうかの判別
刺激ホルモンを注射
自然発生⇒ステロイドホルモンの分泌が多い(副腎の萎縮なし)
医原性⇒       〃         少ない(副腎の萎縮あり)

◎治療
自然発生⇒副腎の腫瘍は外科手術、脳下垂体の腫瘍は手術困難→投薬治療
医原性⇒徐々にステロイドの投与を減らし、副腎機能を回復させる

◎自然発生が起こり易い犬種
プードル、ダックスフント、ビーグル、ボストンテリア、ボクサー
※8歳以上での発症が多い
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アトピーなどでステロイドの投与(飲み薬、塗り薬)を受けている場合、医原性のクッシング症候群になり易いようですので要注意です。
獣医の間でも、「ステロイドを多用する獣医が多く、医原性のクッシング症候群を作っている」と批判している方がいるようです。
皮膚炎の治療のためのステロイド薬ですが、クッシングになれば、皮膚炎にもなり易いため、「治療しているはずが、更に悪化」させる場合もあるとのこと。。

医原性で、ステロイドの投与量を減らし、副腎機能を回復させる治療を行う場合に、飼い主が注意しなければならないこと→「かゆみが増し、悪化したように見えるので、その期間を耐えること」・・だそうです。
副腎機能が回復すれば、自分でステロイドホルモンを分泌するので、次第に良くなっていくようです。
クッシングが悪化すると、糖尿病になる場合があり、我が家の春之進のように毎日インシュリンを注射しなければならなくなります・・
糖尿病はご存知の通り、完治することはなく、白内障などの合併症もあり、うまくコントロールできないと死に至る恐い病気です。。

そう言えば・・

春之進は、糖尿病の発症前にアトピーがあり、一時ステロイドの塗り薬を使っていた時期がありました。。
ただ、期間は短かったし、フードを変えたらアトピーは治ったので、ステロイドのせいではないと思うのですが。。

獣医からステロイドを投与される場合は・・

  ・どんな理由で使うのか
  ・投与のスケジュール(始めは多く、次第に減らすのが普通)を聞く。

・・ことが大事だと思います。
医原性のクッシングになんてされたら、冗談じゃないですものね・・


【内分泌のスペシャリストの先生】

①奈良県生駒郡平群町上庄3-7-20 
緑ヶ丘動物病院  金澤稔郎・獣医師
TEL:0745-45-6339

②東京都港区赤坂4-1-29 赤菱ビル2F
赤坂動物病院  柴内晶子・獣医師
TEL : 03-3583-5852


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by harutsuku | 2006-12-04 01:21 | 病気について
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