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~原因不明の病気と闘った愛犬の記録~



【心臓の病気 ~僧帽弁閉鎖不全症(2)~】
一週間のご無沙汰です。。
急な仕事で何日も、ろくに寝れませんでした。。
せっかく来て頂いたのに、更新できていなくてすみませんでした。


僧帽弁閉鎖不全症」の続きです。

外科手術について。
まず、心臓病の手術においては、日本のスペシャリストの先生方の技術は、獣医療の先進国アメリカの専門医に引けをとらないそうです。
動物の心臓はとても小さいですから、むしろ器用な日本人の方が手術は上手いと言える・・とか。
僧帽弁閉鎖不全症の手術は、

  ①僧帽弁を支持している筋(腱策)の修復
  ②人工弁への置換        ・・のどちらかになるようです。

どちらの手術も、成功すれば完治する可能性は高いようです。
ただし、それぞれに欠点があり、「腱策の修復」の場合は再発する可能性があり、「人工弁置換」の場合は、弁が金属によるために血栓が出来易い・・そうです。

腱策の修復手術は、「愛知県名古屋市千種区竹腰 茶屋が坂動物病院 金本勇・獣医師」が第一人者のようです。
人工弁置換手術より、腱策の修復手術の方が難しい手術のようで、)金本獣医師以外はやられていないとか。(2002年当時)

以前は、低体温麻酔法いう、体温を20℃程度に保って心臓を停止させて手術を行ったようですが、現在では人間の心臓手術と同じように、動物用の人工心肺を使えるようになったことで、かなり重症の子の手術も可能になった・・ようです。


一方、人工弁置換手術においては、「東京農工大学付属家畜病院 山根義久・獣医師」が著名で、動物用の人工心肺を開発された方のようです。

人工弁の欠点、「血栓が出来易い」の対策として、チタン製の機械弁に代わる「豚の大動脈弁」から作った生体弁の開発をされているようです。(2002年当時)


小動物の心臓手術はかなりの難易度で、これはもうスペシャリストの先生にお任せするしかないのでしょうね。
手術費用は高額なのと、「ただ生かす」ようなことになっては本末転倒なので、外科治療か内科治療かの選択はとても難しいと思います。
手術をすれば、かなりの確率で「また元気に走れるようになる」ということであれば良いですが・・。

救いなのは、「日本の心臓病外科手術はトップレベル」ということですね。
治療技術・方法がもっと進歩して、専門医がもっと増えて、選択肢が広がることを祈るばかりです。

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by harutsuku | 2007-01-24 21:53 | 病気について
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