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~原因不明の病気と闘った愛犬の記録~



【血液検査の項目と検査機器】

春之進のその後ですが、今のところ、化膿の状態も治まり、快方に向かっています。
ただ、再発する可能性が高いので、抗生剤をしばらく飲み続け、ちょくちょく患部のチェックをしないといけません。。
パンクする直前は相当苦しがっていたので、再発は何としても防いであげたいです。
皆様もお気を付け下さいませ・・



血液検査の基礎的な知識についてです。

血液検査は、大きく下記の2種類に分かれます。

  ①完全血球計数(計算):CBC(一般検査)
  ②生化学検査

①は、血液成分(赤血球・白血球・血小板など)の数や量を測る検査で、血液の状態を診るための検査です。

  ・赤血球の数や血液の濃さによって、「貧血」「脱水」が分かる。
  ・白血球の数によって、感染症、炎症、中毒・・などの疑いがあるかどうかが分かる。
  ・血小板の数によって、血液の固まり具合を診ることができる。 

・・・などが分かります。

②は、血液に含まれる物質の有無や量を調べることで、主に臓器の状態を診るための検査です。(↓参考:春之進の検査結果表。クリックで拡大します)

【血液検査の項目と検査機器】_b0087891_23153462.jpg


①②の検査はそれぞれ別の検査器で行います。

①の完全血球計数は、この ようなもの
②の生化学検査は、 この ような検査器です。  

各検査結果は、どのメーカーの検査器でも同じではなく、数値に多少の差(幅)がありますので、検査数値の判定は、「その検査器固有の判定値で見る」ことが必要のようです。

以前書きましたが、採血した血液は、血液が検査中に固まらないように抗凝固処理をします。
そして、検査器によっては、検査する前に精度合わせ(キャリブレーション)が必要で、これらが手順通りに行われていないと、正確な値が得られないことがあるようです。


獣医師の診断の指針となるように、検査結果に「疑わしい病気」がリストアップされる検査機器もあるようで、比較的経験の浅い獣医師でも的確な診断が出来るように?、動物用の検査装置も機能アップされているとか。
まあ、機械のことなので、それを信じ過ぎてもらっても困ると思うのですが・・

生化学検査の項目は、14~16項目程度の比色項目と、3~5項目程度の電解質項目があり(※検査機器により異なる)、全ての項目を検査すると検査費用が高くなってしまうため、「どの項目を検査するか?」は、以下の二通りのどちらかで行うようです。

 1)初回は全項目を測り、異常値を示した項目のみを継続して検査していく
 2)特定の臓器に異常がある場合に検査すべき項目のみを検査する
   ※「臓器別パネル」という、臓器ごとの検査項目リストがあるようです。


乙音の場合、獣医師は初回から看護師に測定項目を指示していました。
2)の方法だったようです。
この場合、検査費用は安く済みますが、「獣医師の見当違い」だった場合は、早期発見の妨げになり得るのでは?と思います。
血液検査をして「異常なし」であっても、「我が子の状態がどうもおかしい・・」という場合は、無駄になるかもしれませんが、他の項目の検査も必要なのでは?・・と思います。
by harutsuku | 2007-06-05 23:18 | 検査・治療の知識
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