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~原因不明の病気と闘った愛犬の記録~



【血液検査項目3 リン(P)について】

血清無機リン(P)について。
通常の検査項目を選択した(限定した)血液検査では、あまり測ることの無い項目かもしれません。


  正常値  犬:2.2~6.5程度、猫:4.5~8.1程度

※正常値範囲は、検査機器や動物の種類によって異なるようです。


《数値が高い場合》
  ・腎疾患
  ・甲状腺機能亢進症(猫)
  ・原発性または二次性上皮機能亢進症
  ・上皮小体機能低下症
  ・ビタミンD過剰症・・など

《数値が低い場合》
  ・高カルシウム血症(悪性腫瘍などによる)
  ・栄養不良
  ・骨軟化症
  ・高血糖状態、
  ・糖尿病治療中(糖尿病ケトアシドーシス)・・など

 
1)血清無機リンの値が高い場合、腎不全の場合が多いようですが、腎不全になった原因疾患が存在するケースがあります。
例えば、「原発性または二次性上皮機能亢進症」。

 上皮小体ホルモンの多量分泌⇒高カルシウム血症⇒カルシウムの尿管沈着⇒腎不全

結果、血清無機リンは高い値を示すようです。
(この病気の場合、リンの他、クレアチンと尿素窒素の数値も上がるようです。)


2)また、腎機能が正常であっても高い場合があります。
(猫に限り)甲状腺機能亢進症、上皮小体機能低下症です。
上皮小体機能低下症の場合は、同時に低カルシウム血症を起こすため、痙攣発作をすることがあります。

3)ビタミンD過剰症の場合は、カルシウムとリンが上昇します。


このように血清無機リンは、腎機能やカルシウム、ビタミンDとの関係を見ることで、
リンの数値異常の原因が何かを絞っていくことが出来そうです。
原因不明の溶血・痙攣発作・血清アルカリ・フォスファターゼ(ALP)の上昇がある場合
「血清無機リン濃度を測るべき」・・と、参考にしているに書かれています。


※次回はナトリウム(Na)です。
by harutsuku | 2007-08-21 20:54 | 検査・治療の知識
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