~原因不明の病気と闘った愛犬の記録~



【腎疾患が疑われる場合の血液検査(1/2)】

腎疾患が疑われる場合の血液検査について。

腎疾患(の見極め・経過観察)に関係する血液検査項目は下記の通りです。

 【腎疾患パネル】
 〔一次〕 BUN(血中尿素窒素)、Cre(血清クレアチニン)、尿比重(USG)
 〔二次〕 P(血清無機リン)、Ca(血清カルシウム)、K(血清カリウム)、Cl(血清クロール)


・一次パネルの3項目は必須。
・腎不全などの場合、腎臓以外の要因から影響を受けない「クレアチニン」の検査結果が重要。


【クレアチニン・BUNの上昇+等張尿(※1)+濃縮尿、の場合の血液検査】

 ナトリウム、カリウム、カルシウム、TP、アルブミン、血糖値、T-cho(総コレステロール)
 加えて、腎臓のX線検査、超音波検査を行うのが望ましい。

   ※1:等張尿:血漿浸透圧と同じ尿。(比重は1.010)


【高カルシウム血症によるものかの見極め(※2)】

  リンの上昇があるかを調べる。
         ⇒上昇ありの場合、カルシウムの低下があるかを見る。

 ※2:腎疾患の多く(7~8割)はカルシウム値は正常を示すが、上昇を示す場合もある。
    


カルシウム値が高い場合の注意点です。

   ①腎不全によって、カルシウム値が高い 
   ②高カルシウム血症によって、腎機能が低下している

①も②も、「腎機能の低下+Ca値が高い」状態です。
どちらが先か・・という問題ですが、原因が何かを突き止める上ではとても注意が必要です。


①の場合は、「原因は腎疾患」・・ということが分かっています。
腎疾患の治療を始めることができます。

ただ、②の場合は、「高カルシウム血症が原因」です。
高カルシウム血症の「原因となっている疾患は何か?」・・を探る必要があります。
【血液検査項目2 Caについて】 にも書きましたが、もしかしたらこんな病気が隠れているかもしれないのです・・・

  ・リンパ肉腫(犬) (※猫は稀)
  ・リンパ性白血病
  ・多発性骨髄腫
  ・骨髄増殖性疾患
  ・肛門アポクリン線癌
  ・肛門嚢癌 (※高齢の雌犬に多い)
  ・腫瘍の骨への転移


参考にしている本には、
Ca、Cre、BUN、P・・の測定だけでは、①②の区別はし難い」・・と書かれていました。
・・まあ、確かにそう単純なものではないのでしょう。

やはり、血液検査の結果と併せて、総合的に診ることは重要だと思いました。
「状態・症状優先で診る」・・・ことは、隠れた疾患を見落とさないために必要だと思います。

それと、「イレギュラーなことはある」ということを、獣医師は常に頭に入れていて頂きたいと。
頻繁な下痢をせず、それ故に「腸の疾患ではない」と言われてしまっていた乙音が、
亡くなる前日に、「腸に病変があった」ということが分かったことからも言えます。。

そんな時、「飼い主の直感」というのは、とっても大切だと改めて思うわけです。
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by harutsuku | 2007-10-03 23:15 | 検査・治療の知識
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