~原因不明の病気と闘った愛犬の記録~



2006年 05月 15日 ( 1 )
発症から34日間の検証
~今日は、闘病生活での「私の失態」について書きます。参考になるかと思いますので、是非読んでみて下さい。~

闘病記が、なかなか先に進みません。。ペットロスの記事を差し込んでしまっているので、ここで、発症から3/29(闘病34日目)までを整理しておきたいと思います。

※初めてご訪問の方は、→「2006/4/30」からお読み頂くと嬉しいです。

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昨日は、いろいろあってブログを更新していません。
昨夜、4/24に乙音を大学病院へ預けた帰り道、「これからが大変だから、俺達も体力つけておかなきゃな」と立ち寄った、同じ焼肉屋へ妻と行って、普段は全く飲まないお酒(下戸ではありませんが)を少々飲んで帰宅したので、「ブログは明日書こう・・」と、一旦、就寝しました。
当然、眠いので床に就いたのですが、今までの闘病生活のことが思い出され、「あれも書かなきゃ、これも書かなきゃ・・」・・と、目が冴えてしまいました。。(ブログを書いた日はこんなことはなかったのですが。。)
明日はいつもより早く起きなければならないので、それでも寝ようと思ったのですが、今度は乙音のことが思い出され・・。
乙音が、「おとうさんのブログを待ってる人がいるかもよ。あたちの友達が助かるかもよ。」と、言っているような気がして、こうして起きて書き始めた次第です・・。
(現在、午前3時になろうとしています。。)
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以下、発症から時系列で、症状等をまとめます。
記録していない期間なので、記憶と診察時のレシート(何枚かは捨ててしまった。。)を頼りに書きますので、多少の時間・症状のズレがあるかもしれません。

2006/2/24~
2/26  嘔吐が続く(1日1~2回※確認できた回数)、便秘
     【発症】   ※体重:2.2kg
b0087891_318650.jpg
2/27  初診  血液検査では肝機能障害を認めず。
     しばらく経過観察とのこと。
     〔過敏性腸症候群治療薬:コロネル〕          

3/6   再診  多飲多尿・お腹の張り大  

3/7   レントゲン撮影→胸水発覚 胸水成分分析→ほぼ水 b0087891_316564.jpg
      血液検査→肝機能・心臓機能の異常値は見られず
     ※胸水成分分析・血液検査から、
     心臓疾患の疑いは低いとのこと。
     但し原因不明(ホルモン失調?)
     〔犬用心不全薬:エナカルド、利尿剤(液体)〕

3/8   お腹の張り大のため再診
     血液検査→TP(血漿総タンパク)=3.1g/dL(正常値:5~8)
     【低タンパク血症】と診断される。
     ※処方食:(確か)ヒルズ a/d   食欲旺盛
           
3/10  再診 多飲多尿・お腹の張り大、便秘(排便時は下痢混じり)
     体重が減り出す 2.2kg→2kg  食欲がややない

3/12  下痢、体重激減 2日間で2kg→1.7kg、背骨が浮き出る
     食欲にムラあり
     
3/13  再診 多飲多尿・お腹の張り大、便秘b0087891_3144043.jpg
     血液検査 TP=3.0  肝機能異常値は見られず
     処方食は食べない→ささみ・卵白・おかゆにする
     ささみは良く食べる その他に対しては食欲あまりなし
     〔ペニシリン系抗生物質:パセトシン〕

3/16  再診 多飲多尿・お腹の張り大、
     便秘(排便時は下痢混じり)
b0087891_3471212.jpg
     ※症状、体重に変化なし
     血液検査 TP=2.9 
     〔肝臓疾患・アレルギー治療薬:ネオファーゲンC〕  

3/20  再診 多飲多尿・お腹の張り大、便秘、食欲不振
b0087891_3175586.jpg
     〔ステロイド:プレドニゾロン、抗生剤(液体)〕 
     血液検査 TP=2.8 
     原因不明のまま→生検を決める(3/27予定)

3/22  再診 体力をつけるため、皮下点滴

3/24  再診(AM) 体力をつけるため、皮下点滴
     21:00 四肢痙攣  K先生の病院へ
     22:30 嘔吐後、失禁。痙攣収まる 
           ※死んでしまったと思った。。
     23:00過ぎ~3/25 2:40まで 四肢痙攣続く
          排尿後、痙攣止まる

3/25  5:00  急な痙攣、即失禁→痙攣収まるb0087891_461952.jpg
      再診  血液検査 Ca=3.8mg/dl(正常値:9~11)
      【低Ca血症+低血糖】が痙攣の原因】と推測された
      Ca+ブドウ糖を皮下注射
      随時、「ニュートリカル」で栄養補給(自宅での処置)
      ※「生検」は体力回復まで延期。。。

3/27  再診 多飲多尿・お腹の張り大、食欲旺盛、便秘
      血液検査 Ca=3.1。。 TP=2.9
      前脚に留置をつける  

3/28  食欲不振、フラつく、落ち着きがない
      夜、2回嘔吐



記録をつけ始めた3/24以前の記憶が、非常にあいまいです。。
ステロイドは、もっと早くから飲み始めていたような気もします。
改めてまとめてみると、私の失態が見えてきます。。


【失態①】 2/27~3/6までの間、家で様子を見過ぎたこと。

この頃はまだ食欲もある方で(ただ、確実に食欲は減退していた)、
  1)血液検査では肝機能に問題ない
  2)便秘は気にしなくていい  ..... ということで、安易に考え過ぎていました。。
便秘ではなく「下痢」や嘔吐のような症状が頻発したり、食欲が急に明らかになくなっていたりしていれば、もっとヤバイと思えたかもしれませんが、この8年あまり、乙音は病気ひとつせず、「健康な子」と過信していたせいもあります。「お腹の張りは便秘のせい」という誤解がありました。。


【失態②】 早期に原因疾患を突き止めなかったこと
 
「低タンパク血症」は、病気ではなく「症状」なのですから、原因を突き止めるべく、3/10頃に生検をしなければならなかったと思います。自分でも「低タンパク血症」のことは調べていたので、「検査で原因不明の場合は、生検でしか確定できない」ということも知っていました。
3/10頃を境に、乙音の病状は明らかに悪化していました。発症からわずか2週間です。
生検は、お腹を切らなければなりません。できれば少しでも、乙音に危険の及ぶことはしたくなかったので、躊躇してしまいました。。


【失態③】 腸の疾患を疑っていたのに、便の検査を依頼しなかったこと

「頻繁に下痢をしないなら腸の疾患ではない」という、先生の言葉を鵜呑みにせず、念のために便検査その他、腸をしっかり診て頂くべきでした。。「頻繁」ではなかったけれど、たまに下痢をしていましたが、処方食やささみなど、いつもの食事とは違っていたため、「そのせいで下痢」という誤解がありました。


【失態④】 「対症療法」を「治療」と錯覚したこと

TPの値にばかり気を取られていました。
「原因が分からない」時の治療は「対症療法」です。つまり、根本的な病気の治療ではなく、乙音の例では、「TPの値を上げる」ことが目的でした。薬を変えて効果をみて、原因疾患を探っていたとも思いますが、結局、原因疾患の治療にはなり得ませんでした。。発症後2週間で、体重は激減しています。冷静に考えれば、「病気は急速に進行していた」のであって、早急に原因疾患を突き止めて、その治療をしなければなりませんでした。。


【失態⑤】 早期に大学病院へ行くことを考えなかったこと

個人病院では、CTやMRIを持っているところは非常に少ないことでしょう。掛かりつけの病院では、残された「手」は「生検」しかなかったのですが、対症療法の期間中に大学病院へ行っていれば、CTやMRIは受けられたかもしれません。(但し、全身麻酔が必要)
生検は「開腹」しなくてはならないし、全身麻酔もしなければならないので、体力のない状態や、TPが低い時などには、かえって危険らしいです。
私の方から、早い段階で大学病院への紹介をお願いすれば良かった・・。
獣医先生の考え方にもよるでしょうが、「早く手を離して頂きたかった・・」というのも本音です。
CTやMRIで分かることは、腫瘍の有無など、「見える」ことに限られるのかもしれませんが、それで除外される病気や、予測される病気も、可能性としてあったのではないかと思います。
ちなみに、乙音の生検は、「肝臓組織を取る」ということでしたので、仮に生検ができていたとしても、「肝臓ではない」という結果が得られただけで、乙音が悪かった「小腸」の疾患は、その時の生検では見つからなかった可能性が高かったように思います。

私が大学病院への紹介をグズった理由は、「大学病院というものを信用していない」過去の経験が大きかった。。
私の父親は、19年前に、「調子が悪い」と、某国立大学付属病院(ある分野では、国内ではかなり有名な大学)に通って検査を受けました。結果、「異常なし」。。けれど、どうも調子が悪いので再度検査しても「異常なし」・・。結局、不調を感じてから半年後、赤十字病院で「末期の大腸ガン」と判りました。。根治手術もできず、抗がん剤に苦しめられて・・・その1年後に亡くなりました。
また、私自身、16歳の夏に風邪をこじらせ、掛かりつけの開業医先生の紹介で、同じ某国立大学病院へ検査に行きました。

結果・・「白血病。余命3ヶ月・・・・。」 (私はその時は知りませんでしたが)

次の診察の時、血液を詳しく検査したところ、
「白血病に似ていますが、風邪のような伝染性の病気です。命に危険のあるような病気ではありません・・」  
後に親からその話を聞いて、『これが大学病院ってところかっ!』と思いました。

そんな経験があったので、「獣医大学の病院へなんて行ったら、学生の教材にされるだけ」と思っていました。
今は、「原因がわからなければ、早く、獣医大学病院へ行くように!!」とお勧めします。
どこでもいいとは思いませんが、乙音が診て頂いた「麻布大学付属動物病院(神奈川県相模原市)」は、いい先生がいらっしゃいますし、先生はもちろん、職員の方も、動物に対しての愛情を感じました。    麻布大学 獣医学部付属動物病院


・・・話が逸れましたが、私は大事な時に、ざっと5つもの失態をしてしまったと後悔しています。。 もし皆様の家族(=動物)が同じようなケースになった場合、私と同じ過ちをしないようにして頂ければいいな・・と思います。


《追記》・・・も一つ、失態がありました。。


【失態⑥】  血液検査の項目を把握していなかったこと

肝機能障害の疑いがあったので、当初は通院の度に、その項目(ALT、ALPなど)しか検査していなかったと思います。検査項目が増えれば、当然検査費用は高額になります。
どの項目を検査するかは、獣医師の判断になりますが、やはり自分でもいろいろ調べて、疑わしいと思う項目の検査を依頼することができたら、より万全かと思います。
例えば乙音の場合、「低タンパク血症」だったのでTPを検査するのは当然ですが、低タンパク血症は栄養が吸収不良になるので、Caや血糖値も下がってしまいます。そのことを知っていて、Caや血糖値の値を監視していたのなら、最初から痙攣を防ぐことができたかもしれません。。 
 
血液検査の読み方〕 〔犬・猫の血液検査正常値


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by harutsuku | 2006-05-15 05:37 | 闘病記



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