~原因不明の病気と闘った愛犬の記録~



カテゴリ:病気について( 31 )
【皮膚病 ~2~】

※この記事は、「二歩先をゆく獣医さん(坂本徹也著)」他、を参考にしています。

アトピーの治療について。
一般的な治療は下記のどれか(または組み合わせ)になるそうです。

   1)ステロイドホルモンの外用・内服
   2)抗ヒスタミン剤の使用
   3)シャンプーで体表の抗原を洗い流す
   4)抗アレルギー食による食事管理
   5)不飽和脂肪酸の使用
   6)減感作療法

抗原(アレルゲン)の特定は難しく、また複数の物質が該当することが多く、仮に特定できたとしても排除できないこともあるため、アレルゲンを全て特定することよりも早く治療に入ることが重要のようです。
ただ、「かゆみの治療薬=ステロイド」・・という安易な治療は危険であり(長期服用による医原性のクッシング症候群などになってしまうこともある)、ステロイドを処方された場合は注意する必要があります。
ステロイドは「免疫の反応を抑える」作用があるので、様々な免疫作用に弊害が起こり得ます。
皮膚に関しては、「微生物に対する防御作用を抑える」ために、「微生物に感染する」ということもあり、かゆみを抑えるためのステロイドのはずが「かゆみを増長させる」・・こともあるようです。
それ故、感染症を併発させないため、ステロイドと同時に「抗生剤」の服用も必要になります。

ステロイドによって免疫機能がおかしくなってしまうと、感染症の他に様々な症状が出ることもあるそうです。

皮膚病の治療において飼い主が注意すること。
「3週間~1ヶ月程度は症状の改善が見られなくても我慢する」・・とのこと。
(※注 適切な治療を受けている場合)

皮膚細胞が新しくなるサイクルは3週間~1ヶ月なので、その間は様子を見ないと経過が分からないとか。

一般的に2週間症状の改善が見られないと、獣医を疑って転院される飼い主が多いようで、転院を繰り返すことにより、かえって治療を長引かせてしまうこともあるようです。
最初に治療に入る時に「治療方針を獣医師に確認する」ことが大切です。
また、何の病気の治療についても言えることですが、「治療前より悪くなった」と感じる「好転反応」が起こることがあり、それは概ね良くなる前兆であるのに、そのことを知らない・聞かされていないと「この病院はダメだ」と判断してしまいます。
治療方針を最初に確認することは、そういった意味で大切ですね。

仮に、治療方針があやふやだったり(とりあえず様子を見ましょうなど)、飼い主の疑問に答えられなかったり、ただステロイドを処方するような獣医師だった場合、「皮膚病は不得手」な可能性があるようです。
治療の方針=スケジュール、を明確に答えられるかどうかは、獣医師を判断する一つの指針なのかもしれません。

転院する場合は、「いつから治療を始めて、薬は何を処方され、どのくらいの期間飲ませていたか」を最低限、転院先の獣医に「最初に」知らせることが重要です。
特にステロイドの過剰投与を避けるためには必須です。

皮膚病の治療は特に原因が複雑な場合が多いため、「治療の効果が出るまでに時間が掛かる」ことが多いようなので、飼い主は「忍耐」が必要のようです・・


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by harutsuku | 2007-02-02 21:34 | 病気について
【皮膚病 ~1~】

※この記事は、「二歩先をゆく獣医さん(坂本徹也著)」他、を参考にしています。

多かれ少なかれ「アレルギー」症状を持つ子は多いと思います。
特に皮膚や被毛に関する、「痒がる・脱毛・フケが出る」・・という症状は多いようです。
季節(春先~秋が多い)により皮膚が乾燥するためのものと、慢性的な「かゆみを伴う」ものがあり、後者はアトピーと呼ばれます。

「アレルギーが何故起こるのか?」は、皆さんご存知の通りです。
体の免疫機能が働くことにより、特定の抗原(アレルゲン)に対し過剰反応を起こしてしまうからであり、アレルゲンはその子によって様々です。
アレルギーの治療は、「アレルゲンが何であるか」を突き止めることが出来るか出来ないか、がとても重要なのですが、中々判らないもののようです。
もしアレルゲンが何か判れば、それを排除することで症状を抑えることが(理論的には)可能になるようですが、実際は、そう簡単ではないようです・・

というのも、「アレルギーを持つ子は、アレルゲンが幾つもあったり、今まで大丈夫だったものに反応するようになったり・・」で、原因が複雑に絡み合っている場合が多いから・・とのこと。
犬猫のアレルギー疾患が増えてきたのはここ最近のことのようで、考えられる原因は幾つかあるようです。
「ストレス」「食餌の変化」「好酸球のいたずら」「屋内での生活」・・など。

その中で、「好酸球」という、あまり聞き慣れないものについて。
好酸球は白血球の一種で、アレルギー反応の制御を行うものです。
本来、フィラリアや寄生虫に対抗する役割を担うものですが、現在ではそれらの予防・駆除がしっかりできていることにより、好酸球の出番は少なくなっています。
そのため、「他のものに反応し始めた」ことがアレルギー疾患が増えた要因ではないか、という説があるようです。(好酸球性皮膚炎。好酸球性が引き起こす病気は好酸球性腸炎好酸球性肺疾患などがあるようです。)
好酸球性皮膚炎に併発して、膿皮症という病気もあるようです。

アレルギー疾患になるかどうかは、人間同様、体質の要因が大きいようです。
アレルギーを体質的に持っている犬種は、「ウエストハイランド・ホワイトテリア、シーズー、シェルティー、柴犬」と言われているようです。

アレルギー皮膚疾患の治療は容易いものではなく、一度発症してしまうと、それまで問題なかったものにまで過剰反応を起こすことが少なくないようで、様子を見ながら根気よく、長期の治療が必要になるようです。
また、アレルゲン検査で陽性になったものが全て原因になるとは言えず、アレルゲンの排除をより困難にしているようです・・。

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by harutsuku | 2007-01-29 19:17 | 病気について
【心臓の病気 ~僧帽弁閉鎖不全症(2)~】
一週間のご無沙汰です。。
急な仕事で何日も、ろくに寝れませんでした。。
せっかく来て頂いたのに、更新できていなくてすみませんでした。


僧帽弁閉鎖不全症」の続きです。

外科手術について。
まず、心臓病の手術においては、日本のスペシャリストの先生方の技術は、獣医療の先進国アメリカの専門医に引けをとらないそうです。
動物の心臓はとても小さいですから、むしろ器用な日本人の方が手術は上手いと言える・・とか。
僧帽弁閉鎖不全症の手術は、

  ①僧帽弁を支持している筋(腱策)の修復
  ②人工弁への置換        ・・のどちらかになるようです。

どちらの手術も、成功すれば完治する可能性は高いようです。
ただし、それぞれに欠点があり、「腱策の修復」の場合は再発する可能性があり、「人工弁置換」の場合は、弁が金属によるために血栓が出来易い・・そうです。

腱策の修復手術は、「愛知県名古屋市千種区竹腰 茶屋が坂動物病院 金本勇・獣医師」が第一人者のようです。
人工弁置換手術より、腱策の修復手術の方が難しい手術のようで、)金本獣医師以外はやられていないとか。(2002年当時)

以前は、低体温麻酔法いう、体温を20℃程度に保って心臓を停止させて手術を行ったようですが、現在では人間の心臓手術と同じように、動物用の人工心肺を使えるようになったことで、かなり重症の子の手術も可能になった・・ようです。


一方、人工弁置換手術においては、「東京農工大学付属家畜病院 山根義久・獣医師」が著名で、動物用の人工心肺を開発された方のようです。

人工弁の欠点、「血栓が出来易い」の対策として、チタン製の機械弁に代わる「豚の大動脈弁」から作った生体弁の開発をされているようです。(2002年当時)


小動物の心臓手術はかなりの難易度で、これはもうスペシャリストの先生にお任せするしかないのでしょうね。
手術費用は高額なのと、「ただ生かす」ようなことになっては本末転倒なので、外科治療か内科治療かの選択はとても難しいと思います。
手術をすれば、かなりの確率で「また元気に走れるようになる」ということであれば良いですが・・。

救いなのは、「日本の心臓病外科手術はトップレベル」ということですね。
治療技術・方法がもっと進歩して、専門医がもっと増えて、選択肢が広がることを祈るばかりです。

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by harutsuku | 2007-01-24 21:53 | 病気について
【心臓の病気 ~僧帽弁閉鎖不全症(1)~】
※この記事は、「二歩先をゆく獣医さん(坂本徹也著)」他、を参考にしています。

後天性心臓疾患で多い、「僧帽弁閉鎖不全症」について。
(※先天性の場合もあるようです)

この病気に掛かる犬種で多いと言われているのは、「マルチーズ、キャバリア」。
そして・・
チワワ、プードル(トイ/ミニチュア)、ダックスフント、ミニチュア・シュナウザー
ポメラニアン、ヨークシャーテリア、シーズー



この病気は、加齢(10歳頃から)、そして遺伝によるものと考えられているようです。
特にマルチーズは、10歳以上で発症率が60%を越えると言われています。

この病気は、「左心房と左心室の間にある弁が、充分に機能していない」ものです。
本来、一方通行でなければならない血液の流れが、「一部逆流している」状態です。
※詳しい図解と解説はこちら

何故そうなってしまうのか?
この弁(僧帽弁)は、腱状の組織によって支持されていて、この腱〔腱策(けんさく)〕が切れたり、伸びたりという変化を起こすことによって、僧帽弁が上手く閉じなくなるから・・のようです。
また、僧帽弁そのものが肥大化し、閉じにくくなることもあるようです。

弁というのは、開閉する動作をするものですが、「開いて血液を流し、閉じて逆流を防ぐ」ものです。
僧帽弁は、肺で新鮮な酸素を受け取った血液を大動脈に流すのに必要な弁なので、僧帽弁が機能しないと、「血液の巡りが悪くなってしまう」・・ようです。


《僧帽弁閉鎖不全症の症状》

 〔初期〕
  ・(血液の逆流による)心雑音がある。
   ※ドックン、ドックンではなく、ザーンという一つの音に聞こえる。
  ・左心房の肥大がみられる。

 〔中期〕
  ・少しの運動で息切れをする。
  ・元気がなくなる。(動きたがらない)
  ・苦しそうな咳をする。(肺に水が溜まっている〔肺水腫〕状態)
   ※夜間~早朝など、「横になって寝ている時」に多い。(うっ血のため)

 〔重度〕
  ・常に呼吸困難の状態。(横にならず、お座り姿勢のままでいたりする)
  ・心臓全体の肥大がみられる。

  
《僧帽弁閉鎖不全症の治療法》

  ・内科療法(対症療法)
     1)強心剤+利尿剤 ※排尿を促し、肺のうっ血を緩和するため
     2)血圧を下げる薬 ※心臓の負担を減らすため
     3)血管拡張剤 ※心臓の負担を減らすため

  ・外科手術(根治治療)
     1)人工僧帽弁(チタン製、生体利用の弁)の置換手術
     2)腱策の補修手術
     
  
手術をしなければ治らない病気のようですが、程度によっては、投薬のみの治療でも充分な延命が可能とか・・
手術は、難易度が高く、しかもかなり費用がかかるようです。
(弁置換手術で100万以上、腱策の補修手術で60万以上・・らしいです) 

加齢と遺伝によるものであるので、発症を防ぐことはできそうにありませんが、我が子ができるだけ苦しまないように「早期発見」してあげることはできそうです。

初期の「心音の確認」は、常々、我が子の体に耳をつけて心音を聞いていれば、発症した時に違いが分かるでしょうし、「息切れする」「動きたがらない」どうかも、気にしていれば比較的早く気付けると思います。

重度の症状、「横にならず、お座り姿勢のまま」は、乙音が亡くなる2日前から目の当たりにしましたが、本当に苦しそうです・・
(乙音の場合は腹水による肺の圧迫でしたが。)
今でもまだ、その時の乙音の姿は、目に焼きついて離れません。。

「歳だからかな・・?」で済まさず、10歳近くになったら、定期健診は必要かもしれませんね。心雑音があるかどうかは、聴診器をあてるだけで分かるようですので。


毎回、「脅すようなことを書いてるなぁ・・」と、我ながら思うのですが・・
いつか、「どなたかのお子さんが助かることに繋がればいいな・・」と思っています。

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by harutsuku | 2007-01-16 00:24 | 病気について
【心臓の病気】
※この記事は、「二歩先をゆく獣医さん(坂本徹也著)」他、を参考にしています。

心臓病について。
心臓病は大きく二つに分かれるそうです。
そして、それぞれ多いと言われる病気は下記の通りです。
  
    先天性・・・心臓の生まれつきの奇形

          ・動脈管開存症
          ・心房中隔欠損症
          ・心室中隔欠損症 
          ・僧帽弁閉鎖不全症  
          ・肺動脈狭窄症
          ・ファロー四微症  ・・など

    後天性・・・正常だった弁や神経機能に異常が起こる

          ・僧帽弁閉鎖不全症
          ・心不全
          ・フィラリア症  ・・など

心臓に奇形のある確率は、0.5%程度という統計があるようです。
生後数ヶ月頃に、「元気がなかったり、成長が遅かったりする」ことが多く、また「可愛い顔をしている子犬に多い」・・という説もあるようです。

心臓病は、「弁の機能不全・形成不全」「動脈異常などによる血流阻害」「欠損(穴が開くなど)」・・が多いようです。
特に弁の異常は多く、また手術の難易度も高いようです。
そして、人工弁(チタン製)への置換手術の場合、手術費用はかなりの高額になるようです。。

心臓内の血液の流れについて。
犬の心臓は「左心房、左心室、右心房、右心室」の4つに分かれており、それぞれに弁があります。
これらの弁によって、心臓内の血流は一方通行に規制されています。

 全身を巡った汚れた血液⇒右心房⇒右心室⇒〔肺動脈〕⇒
               ⇒左心房⇒〔僧帽弁〕⇒左心室⇒大動脈⇒全身へ

この流れ方のどこかに異常があると、血液中に酸素が充分に取り込まれなかったり、肺に血が溜まったり・・という現象が起こってしまいます。

心臓病の主な症状は下記になるようです。
 
   ・少しの運動で息切れする
   ・呼吸困難
   ・咳をする(コンコン、ゼーゼー、激しい咳)
   ・不整脈
   ・幼少期からの成長不良
   ・舌全体の色が薄くなる(貧血状態)  
   ・お腹や脚のむくみ
   ・胸水、腹水
   ・下痢、便秘
   ・肝臓の腫れ
   ・尿の量が少なくなる ・・・など。

特に「咳」「呼吸の異常」は、心臓病に共通と言ってよい症状のようです。
心臓に入った血液は、肺に送られてから心臓に戻るので、血液の流れに異常があると、肺に水が溜まる「肺水腫」になり易いようです。
(ちなみにこの「水」は、血液中から血管をしみ出てくるものです。)


一般的な治療法について。(代表的な心臓病については、後日記事にする予定です)

    投薬治療・・強心剤、血管拡張剤、利尿剤など、
          ※「心臓機能強化・血圧を下げる・むくみを取る」

    手術・・・・機能・形成不全箇所の人工物への置換、修復など


後天的な心臓病は、特に10歳頃から発症率が高くなるもの(僧帽弁閉鎖不全症)があり、息切れなどの症状が加齢によるものか病気によるものかの判断が難しい感じがします。。
ただ、「咳には要注意」ということは言えるかもしれません。

更新の励みになります。 
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by harutsuku | 2007-01-12 22:38 | 病気について
【神経の病気について ~椎間板ヘルニア(2)~】
※この記事は、「二歩先をゆく獣医さん(坂本徹也著)」他、を参考にしています。

椎間板ヘルニアについての続きです。

余談ですが・・
私は実は腰痛持ちで、「脊椎すべり症」と診断され、以前から手術を勧められています。。背骨をボルトで固定する手術だそうです。。
手術するつもりで以前いろいろ調べたのですが、予後が悪い例ばかりだったのと、執刀医の技術に差があるのと、2~3ヶ月は入院と聞いて、放置しています・・

数ヶ月に3日間程度、腰痛と脚のしびれに悩まされますが、しばらく放置していると痛みとしびれは治まるので、かれこれ15年くらいほったらかし(苦笑)
ですが、腰痛の話をしたり、こんなを見ると、しびれてくる気がするので不思議なものです。

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椎間板ヘルニアの治療

【内科治療】
   ・軽度の場合、椎間板の飛び出しが複数あるものなど、に適応

 <内服薬>※薬の名前は調べましたが、確かではないので記載しません。
   ・神経細胞を保護するもの
   ・脊髄の浮腫を取るもの
   ・ビタミン剤
   ・ヘルニアに直接作用するもの
   ・椎間板の水分を取るもの(コンドロイチナーゼABC)
   
   ※ステロイド、抗炎症薬は痛みを緩和するだけの効能しかないようです。


【外科治療】
   神経を圧迫している原因を取り除く手術

 <手術の目処>
   ・脊髄軟化症(脊髄内での出血による)以外であれば手術は可能
   ・深部痛覚がなくなって(痛みを感じない状態)から48時間以内が望ましい。

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深部痛覚が無くなって48時間以上経過しても、脊髄軟化症になっていなければ手術で助かる場合もあるそうです。
戸ヶ崎動物病院 諸角元二・獣医師(埼玉県三郷市2-160-4 TEL 048-955-8179)によれば、10日経過してしまっても手術で歩けるようになるケースは多いとのことです。
諸角獣医師に我が子を助けて頂いた方のブログをご紹介します。
My treasure is jin-musk-ten and Knit!!
受診された時のご様子や、諸角先生のお人柄が良く分かります。

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【深部痛覚の有無の判定法】

フラフラ歩いたり、悲鳴をあげる・・という症状があったのに、無くなったときに、

  ①脚を強くつねる。⇒表情を変えない 
     ⇒痛みを感じなくなっている可能性が高い
  ②排尿をしない(できない)かどうかの確認。(※膀胱が膨らむ)

  ※反射的に脚を引っ込めたりするが、痛みを感じていれば表情が変わる。


【確定診断】

   ・CT、MRIによる画像診断
   ・脊椎造影

【予防法】

   ・予防薬はないとのこと。(サプリメントは?)
   ・肥満に気を付ける
   ・階段の昇り降りをさせない
   ・高いところからの(背骨に衝撃のある)ジャンプをさせない
                     ・・など、背骨に負担が掛かるようなことは×

   ※遺伝的要素も大きいようです。

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症状が緩和されたと思えば普通は安心してしまうところですが、椎間板ヘルニアにおいては、「重症になっている」・・んですね。。
ヘルニアの手術をしない(できない)獣医師や、専門医を紹介しない獣医師のできることは投薬治療しかないようです。(CTやMRIも持っていないでしょうね・・)
早い段階で手術をすれば100%治るはずの病気とのこと。

最悪なのは、「手術が必要なのに、痛みを抑える薬で誤魔化され、深部痛覚が無くなってしまったのを、『完治した』・・と誤診される」 ことでしょうか・・

・・この病気も、飼い主の観察が明暗を分けそうですね。。
気が抜けません・・ね。。


おかげさまでアクセスが少し戻りました。
ありがとうございました。
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by harutsuku | 2007-01-09 01:17 | 病気について
【神経の病気について ~椎間板ヘルニア(1)~】
※この記事は、「二歩先をゆく獣医さん(坂本徹也著)」他、を参考にしています。
「二歩先をゆく獣医さん」、Amazonで、新品(定価通りの¥890)で売っています。
(1/8現在、¥1,500以下送料¥300、納期3~5週間)
他には定価以上の古本しかないので、入手したいと思われていた方はどうぞ。
1/9追記 ↑売り切れたようです。

昨日、今年最初の雪かき(北海道では「雪はね」ですかね)をして、少々筋肉痛の私です(苦笑)
運動不足が祟っています・・
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椎間板ヘルニアについて。

全犬種に起こりうる病気のようですが、特に軟骨異栄養性犬種(ダックスフンド、シーズー、ウェルシュコーギー、ビーグル、コッカースパニエル、ペキニーズ、ラサアプソ)に多い病気です。
人間にとっても比較的良く耳にする病気ですね。
ご存知の通り、背骨と背骨の間にあるクッションの役目をする椎間板が損傷し、神経を圧迫するため、下肢の麻痺や激痛のある病気です。
軟骨異形成品種の場合、3~6歳での発症率が高いそうです。

椎間板は、中にゼリー状の物質が入っていて、その周りをゴムパッキンのような線維が取り巻いている構造とのこと。
椎間板ヘルニアには、この線維がドーム状に盛り上がるケースと、線維が破れて中のゼリー状物質が飛び出してしまうケースがあるようです。
人間に多いのは前者の場合、犬に多いのは後者の場合で、当然ながら後者の破裂型の方が深刻な症状を呈するそうです。

人間の場合ならば、何の前触れもなく、いきなり歩けなくなることは稀のようですが、犬の場合は、脊髄の位置の関係で、いきなり腰が抜けることが多いようです。
ただ前兆はあるようで、「震える」「動かずにジッとしている」など、「痛みに耐えている」ような仕草・行動がみられるようです。前兆後、半日程度で腰が抜けてしまうことが多いとか。

治療は程度によって、内科治療・外科治療(手術)があります。
内科治療で治る場合もあれば、再発によって手術が必要になったり・・
一番気を付けなければならないのは、「深部痛覚を失ってから48時間以内に手術をしないと、治る可能性はとても低くなる」ことです。
「深部痛覚を失う」←犬自身が痛みを感じなくなることで、放置してしまうと脊髄機能が回復せず、歩けなくなったり、自分で排尿できなくなるようです。
こうなると、飼い主が自分で尿を絞ってあげることを一生続けなければならないようです・・
四六時中、見ていないといけない状況ですね。。

続きは次回で・・

参考サイト
相川動物医療センター「目次:よくある質問 Q&A」
動物検診センター キャミック

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※クリックありがとうございました。
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by harutsuku | 2007-01-08 10:32 | 病気について
【神経の病気について ~てんかん(3)~】
※この記事は、「二歩先をゆく獣医さん(坂本徹也著)」他、を参考にしています。

前回、病理解剖のことで感傷的な終わり方をしてました。。すいません・・です
てんかん(真性の場合)の治療について。

てんかんの事に関しては、静岡県島田市の渡辺動物病院 HP に分かり易く書いてありました。ここの院長先生は、スペシャリスト獣医に名を挙げられている方です。

真性てんかんの場合の治療は、動物の場合、内科的治療になるそうです。
(症候性てんかんの場合は、てんかん症状を引き起こす原因によっては手術が必要になるので、その点が違いますね。)
薬での治療になり、様子を見ながら投与量や投与間隔を決めていくようです。
人間の場合、開頭手術で脳の異常部位を特定し外科手術を施す治療も可能のようですが、動物の場合はそこまではできないようです。
どのくらい先の話か分かりませんが、動物診療が向上すれば、人間と同じような外科手術ができる日が来るかもしれませんね。

完治するかどうかですが・・
薬が不要になる場合もあるようですが、多くは治らず、薬によって発作の回数を減らすことになるそうです。。
他に、まだ普及していない(※2002年当時の話)方法で、「ペースメーカーのような装置で、外から脳に刺激を与えることによって発作を防ぐ」というものもあるようです。装置は高価のようですが。。


抗けいれん剤としては、下記のものなどがあるようです。
    ・フェノバルビタール
    ・臭化カリ
    ・ゾニサミド(エクセグラン)  
※他にこちらもあります(但し、人間用ですので参考まで)              

「フェノバルビタール」は、催眠・鎮静作用があるため、「元気喪失や寝てばかり」「肝臓への影響」などの副作用があるようです。
「ゾニサミド」については、治療の困難なてんかんにも効く場合があり、副作用もほとんどない反面、やや高価とのこと。

薬のみの治療であり、また、長期的な服用をしなければならないため、薬については注意すべき点があるそうです。

1)その子に合った副作用の少ない薬を探さなければならないため、初期の段階では薬を変えて様子を見ることや、(一過性の)副作用があっても継続して同じ薬を投与する場合があることを飼い主は理解すること。
2)発作が発作を引き起こすので、早期の治療が必要であること。
3)飼い主が勝手に薬の投与を止めてしまうと、発作の反動が大きくなって危険なので自己判断は禁物

抗てんかん薬は、ステロイドと同じく「悪さをしている体の機能を弱める」作用があるので、急に薬を止めると本当に危険のようです。薬によって抑制されていたものが一気に活性化し、最悪のケースもあるようなので・・・


真性てんかんは体質によるもののようですが、だからといって必ず発作を起こすとは言えないようで、発作を引き起こす「引き金=環境要因」があるそうです。
その環境要因が無ければ発作を起こさないかもしれません。
ただ、一度でも発作を起こしてしまうと「繰り返す」のがてんかん・・

とは言え、何が引き金なのかを見つけ、スイッチが入るのを避けることで発作を抑えることは可能かもしれないとのことです。
「どんな場合に発作を起こすか」を早く突き止めるのは、飼い主にしかできないと思います。
例えば、「食べ物」「刺激」「匂い」「天候」「生理状態」・・などなど。
特に食物アレルギーにより、発作が起こるケースも多いとか。
我が子が苦しんでいると中々冷静になれないですが、その時の状況を記録し、次の発作が起きてしまった場合との比較をしていくことで、「何が引き金になっているか?」が分かるかもしれません。

真性てんかんの治療は、「完治は困難なので、できるだけ、我が子の苦しみを少なく軽くしてあげる」ということを飼い主が理解し、けして焦らないことが大切のようです。

そして、他の病気と同じように、「何ごとも観察
これは、病気の前では無力な私達飼い主にできる、大切なことなのだと思います。

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※クリックありがとうございました。
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by harutsuku | 2007-01-05 03:03 | 病気について
【神経の病気について ~てんかん(2)~】
※この記事は、「二歩先をゆく獣医さん(坂本徹也著)」他、を参考にしています。

症候性(原因疾患がある場合)てんかんについて。

  「真性てんかんの場合は、数分程度の発作の後はケロッとしている」のに対し、
  「症候性の場合は、他の異常行動や他の症状が現れる」

↑このことから症候性てんかんの疑いが強い場合、原因疾患を突き止めねばなりません。
血液検査でのCa値と血糖値、そしてレントゲン・エコーでの腫れものの有無の確認は、たいがいの動物病院で行える検査です。
これらの検査で異常が見つからず、てんかんその他の症状の改善が見られない時、脳の異常が考えられるようです。
脳の異常⇒脳腫瘍、ジステンパー脳炎、肉芽腫性脳炎、壊死性髄膜脳炎・・などです。
中でも多いのは、「脳腫瘍、ジステンパー脳炎」とのこと。


《脳腫瘍》

脳腫瘍は、CTやMRIによる画像検査が必要になるので、それらの設備のある大学病院を紹介して頂くしかありません。。
治療は、外科手術、放射線治療、投薬(抗がん剤)治療。

手術できるかできないかは、当然ながら腫瘍の位置などによりますが、概ね

  手術できる場合⇒側頭部の表面、後頭部、小脳などにできている
  手術できない場合⇒脳の奥深くにあるのも、癒着の酷いものなど

・・・とのこと。
手術できなければ、放射線治療や投薬治療になってしまいます。

余談ですが・・
今年亡くなった私の親族は脳腫瘍だったのですが、ガンマナイフでの放射線治療を行い、一時は腫瘍が消えたり小さくなったりと、効果はありました。
動物に応用しているかどうかは不明です。

手術で幸いにも病巣を摘出できた後、再発防止のための放射線照射をすることもあるようです。   


《ジステンパー脳炎》

ジステンパーウィルスが脳に入ってしまった場合とのことです。
この場合は、MRIでも何も判らないそうです。
MRIでも判らないとなると、「原因不明」で終わってしまいそうですが、実は「ジステンパー脳炎だった。。」なんてこともあるようです。
ジステンパーウィルスの「抗体検査」をすればすぐに判るようです。
掛かり付けの病院でもできる検査ですね。

ジステンパー脳炎の恐いところ・・
「ワクチン接種をしたからといって防げるわけではない」・・ということです。
ワクチン接種によって体内に抗体ができるので、普通のジステンパーであれば発症しないようですが、ジステンパー脳炎の場合、脳に入り込んでしまうジステンパーウィルスによるものとのことです・・
脳は、体の中で免疫作用の弱い部分であるため、ジステンパーウィルスが潜伏できるようです・・
そしてある期間を過ぎると、突然発症するようです。。

ジステンパー脳炎の治療は、支持療法(点滴、抗生物質の投与など)しかなく、致死率は高いそうです・・


中枢神経の病気は、「てんかん発作を起こし、痙攣を続けて死に至る・・」ということで、この場合は最期まで原因が特定できないことが多いとか・・
最終的には「病理解剖によってしか、原因は判らない」・・そうです。。

乙音が亡くなったとき、私達は乙音は何の病気で死ななければならなかったのかを知りたかったのと、「同じケースの子のためにも原因を突き止めて、役立てて欲しい」・・という気持ちから、病理解剖をして頂く気持ちはありました。
きっと、最期まで原因が判らなかった子の飼い主の方は、同じ思いだと思います・・

「遺骨を返すことになります」 ← こう言われて断念したのですが・・
恐らく、「飼い主に見せられない状態に解剖する」のでしょう・・

原因を突き止めて、症例のデータベース化をすることは、動物医療の進歩において、とても大切なことだと思います。

せめて・・
我が子との別れができる形に・・
死してなお、無残な姿にならないような解剖の仕方を考えて欲しいと思います。

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by harutsuku | 2006-12-27 23:33 | 病気について
【神経の病気について ~てんかん(1)~】
※この記事は、「二歩先をゆく獣医さん(坂本徹也著)」他、を参考にしています。

※このところ更新が滞っており、誠に申し訳ありません。。


神経病は、「てんかん」「椎間板ヘルニア」が主な病気になるそうです。
脳や中枢神経を痛めるなどによって起こる病気を神経病と分類するようです。
そのうちの「てんかん」について。

以前から、このブログへお越しくださる方の中で最も多い検索ワードは「痙攣」です。
てんかんは、痙攣発作などの症状がありますが、見た目に現れる痙攣症状は、原因別に二つに分類されるようです。

一つは「真性てんかん」で、脳に異常がない場合。(先天性)
二つ目は「症候性てんかん」で、てんかんの症状はあるものの、原因(脳腫瘍など)が別にある場合。(後天性)

真性てんかんは、元々、てんかんを起こす体質の場合で、この場合はてんかん薬での治療となるようです。
注意しなければならないのは、「症候性てんかんを、真性てんかんと間違って治療する」ことであって、てんかん(痙攣等)の原因は別にあるため、てんかん薬だけの治療では良くなりません。原因となっている病気等の治療が必要になります。

両者の判別の方法ですが、「真性てんかんの場合は、数分程度の発作の後はケロッとしている」のに対し、「症候性の場合は、他の異常行動や他の症状が現れる」という違いを見極めることだとか。
※異常行動:徘徊、暗がりに行きたがる、足がひっくりかえる、首が傾く、グルグル回る、壁に頭を押し付ける・・など

真性なのか症候性なのかを早い段階で見極めるため、飼い主の観察がとても重要のようです。発作を起こした前後の行動を正確に獣医に伝えることで、異常な行動をしているかどうかの判断ができるからです。

とは言え・・
私も乙音が最初に痙攣を起こした時は冷静でいられなかったので、偉そうに言えたものではありませんが、できれば様子を動画撮影するのが良いと思います。言葉での説明は、解釈が入る分、正確ではないので・・


乙音の場合、痙攣を起こした時には、低タンパク血症と低カルシウム血症、低血糖だと判りましたので、症候性であることは明らかでした。
発作後に病院へ連れて行けば、血液検査をすると思いますが、Caと血糖値を測ったかどうか、その数値の確認をお忘れなく。

「低カルシウム血症、低血糖」←脳以外の痙攣の原因ですが、他にも「低酸素症」というものもあるようです。心臓が悪いために脳への血の巡りが悪くなり、痙攣などを起こすようです。

症候性の場合の原因疾患には、脳腫瘍、ジステンパー脳炎、肉芽腫性脳炎、壊死性髄膜脳炎、中枢神経の組織球症などがあるそうです。
どれも完治の困難な病気のようです。。

てんかんは、「発作を繰り返す」特徴があるので、何度も発作を起こさない場合は、てんかんではないと言えるようです。


すいません、続きは次回で・・


【神経病のスペシャリスト】

埼玉県三郷市2-160-4
戸ヶ崎動物病院
諸角元二・獣医師
TEL 048-955-8179

静岡県島田市大柳825-10
渡辺動物病院
渡辺直之・獣医師
TEL 0547-38-0144

東京都武蔵野市境南町1-7-1
日本獣医生命科学大学付属動物医療センター(旧 日本獣医畜産大学)  
織間博光・獣医師
TEL 0422-31-4151(大学代表)

東京都新宿区西落合四丁目3-1
相川動物医療センター
相川武・獣医師
TEL 03-5988-7888

奈良県奈良市南袋町6-1
中山獣医科病院
中山正成・獣医師
TEL 0742-25-0007


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by harutsuku | 2006-12-21 22:05 | 病気について



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