~原因不明の病気と闘った愛犬の記録~



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【2006/4/24 闘病60日目 ~診察2】 

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乙音が検査に入りました・・
検査で原因疾患が判り、効果的な治療ができることを願っていました。

乙音を先生に託し、私と妻は、歩いて大学病院近くにあるコンビニへ行きました。
結果が出るまで2時間程度の時間があり、気分転換も兼ねて外の空気を吸いたかったからです。

春之進を家族に迎えて9年余り、その1年後に乙音が加わって2人+2犬家族になった我が家は、何やかや言っても、春之進と乙音が居ない生活など考えられず・・

   「この子達が死んじゃったら、どんな生活になるんだろ・・」

以前、ふと妻が投げ掛けたその問いに、返す言葉がない私でした。。


この日までの1ヶ月間、1日24時間、常に乙音の傍に付いていた私達は、今まさに検査が始まったであろう乙音に思いを馳せ、私と妻のどちらの腕にも居ない乙音のことを案じていました・・

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     今、どんな検査をしているんだろう・・      
     乙音は今、どんな気持ちなのだろう・・
 
          淋しい ?
          不安 ?
          恐い ?


地元の病院では、飼い主も診察室に入れるので、検査中でも乙音の傍に付いていることができました。採血されようが、ベトベトするジェルを塗られてエコー検査をされようが、乙音はいつも嫌がることなくジッとしていました。先生にも看護士の方にも、「いい子だね、ほんとうに」「大概の子は凄く嫌がるんですけどね・・乙音ちゃんは偉いねー」と、いつも褒められていた乙音でした・・

「今、きっと沢山の方に囲まれて、次々と検査を受けているんだろうなぁ・・」
・・そう思うと、乙音の傍に付いていてあげたい気持ちに駆られ、落ち着きませんでした。。

時間潰しのための雑誌と、ストレス発散のためにお菓子などをコンビニで買い込み、早々と病院の待合室に戻りました。
待合室は、より多くの患者さんで埋まっていました。
見た目、元気そうな子も居れば、歩けない子、エリザベスカラーを付けた子など、
どの子の飼い主の方も、不安そうに見えました。。
皆、元気になろうね・・・

私達は、乙音が入っていった診察室の前の長椅子に座り、乙音の結果が出るのを待ちました。10時過ぎ頃から検査に入ったので、12時頃には検査結果が出るはずです。
この待ち時間は、とても長かった・・
乙音の状態からは全身麻酔は無理で、できる検査と言えば、地元の病院で行う検査とほぼ同じのはず・・

「検査しましたが、原因が判りません・・」
「原因は判りましたが、治療の手立てがありません・・」
「このまま、お引取り下さい・・」

・・こんな言葉が返ってきたらどうしよう。。
次々と診察室へ出入りする他の子の中にも、こんな言葉を言われる子がいるのだろうか・・

治療や検査を終え、そのまま帰れる子もたくさんいました。
更なる検査をする子もいました。
先ほどまで待合室で私達と話をしていたヨーキーくんご夫婦が、別の診察室からでて来られました。奥さんがその子を抱いて、そのまま病院を出ていきます・・
奥さんの後姿しか見れませんでしたが、その背中からは、良い診断でなかったような気がしました。。それでも連れて帰って行くようだし、気のせいかな・・と思い、さっきまでお互いの子を心配し合っていたので、私は会計を待つご主人の許へ行ってしまいました。。

  「どうでした?」

そう声を掛けた私を見たご主人の目には、涙が浮かんでいました・・
しまった!・・と思いましたが、もう聞いてしまった。。

  「心臓の・・ガンだそうです。。 余命2ヶ月・・です。。」

え?! あんなに元気そうなのに・・
私は何と言っていいか、うまい言葉が出ませんでした。。
「すみません。。」「うちの乙音もそうかもしれない・・」「ごめんなさい。。」
ご主人は、「いえ、いいんです。良い結果が出るといいですね・・」
確かそう言って下さったと思います。

冷やかしで様子を聞きに行ったわけではありませんが、言葉を掛けるんじゃなかった。。
凄く反省しました。。
席に戻って、そのことを妻に話し、妻もビックリしていました・・

「もう助からない」と判っていて、その子を看る2ヶ月間は、言葉にできないほどの苦しみだったのではないかと思います・・
私の父も末期になってからガンが見つかり、開腹したところ転移が酷く、病変の切除もできず、延命のための腸のバイパス(人口肛門)手術をしただけでした。。
待合室でお守りを握り締めて祈っていた私と母親と叔母に、そのことを告げる執刀医の先生は、何とも悲しそうな目をしていました。。
私は独り、トイレに駆け込み、声を出して大泣きしました。。
余命3ヶ月と宣告された父は、1年あまりの闘病の後、逝ってしまいました・・
痛みに苦しむ父の姿を見るのは、とても辛かった・・
告知はしなかったので、治らないと分かっていても、
「早く良くなってよー」「大丈夫さぁー」なんて、
父に励ます言葉を掛ける辛さと言ったら・・できればもう経験したくありません。。

もし乙音もガンであれば、もうどうにも助からない状態のはずです・・
父親が亡くなる前の状態に、乙音は重なるものがありました・・


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12:30になろうとした頃、診察室に呼ばれました・・
先ほどの問診の時以上に、
鼓動が激しかったのを覚えています・・

「きちんと聞かなければ・・」

ただそれだけを、心の中で繰り返していました・・




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1)「ビーズ工房 Bijouterie」(エキサイトブログ)
※ミニチュアダックスのSoraくんとUmiくん。ママさん作のビーズアクセサリーが綺麗です。

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※病気と闘うトイプードルのまんぼ君、2歳半違いのぷんじ君。闘病記もお勧めです。
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by harutsuku | 2006-08-30 16:41 | 闘病記
【ある現実2】 タクシーに撥ねられたラムちゃん

REON&うららママさんからコメントで教えて頂いた、tubutabuさんの記事を読みました。

タクシーに轢かれてしまい、重傷を負ったラムちゃんの飼い主の方が、タクシー会社を相手取って裁判を起こされている話です。
轢いた状況も、その後の加害側の対応も、酷いものです・・


飼い主さん(ラムねーさん様)のブログ⇒lovin'youへ、是非ご訪問頂きたいと思います。


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【8/29 追記】

このところ、犬に関する悲しい現実を、続けざまに目の当たりにしますね・・
今、私が感じていることを書いてみたいと思います。
個人個人意見が違うと思います。
読まれて気分を害してしまったら申し訳ありません。。


動物は、法的にはモノ扱いである以上、「たかが動物」という、心無い人間の意識を変えるには、いくら「動物は家族と同じ」と社会に訴えても、限界があるのかも・・と少し思います。。
今のままでは、残念ながら「価値観の相違」という観点から逃れられないような気がしています・・
そしてその先の判断は、「モノ」であるという、人間が都合よく決めた動物の価値・・


「人間を傷付けたり、殺すことは悪いこと。犯罪である。絶対にしてはならないこと。」

私達は子供の頃に、そう教えられているはずです。
それでも殺人は今もどこかで起こっており、戦争という大義名分を振り翳した殺人も行われています・・ 
戦争の多くは正当化されて行われています。
「いけないこと」と、幼い頃に教えられた、「人を傷付け、殺すこと」のはずなのに・・

以前、TVで放送されたドラマ「女王の教室」で、
「何故、人を殺してはいけないの?」(※「別に構わないじゃないか」という意味で)
と言う子供に対し、天海祐希演じる教師が言った言葉を覚えておられる方も多いと思います。(↓このような台詞だったと記憶しています。)

  「人の痛みを知りなさい。どんな人にも素晴らしい人生がある。」
  「人が持っているものを奪う権利は誰にもないのです。」
  「残される人に苦痛や悲しみを与える権利も誰にもないのです。」

・・これは全て、動物に対しても言えることではないのでしょうか?

人間の身勝手で捨てられ、保健所に持ち込まれる犬猫たち・・
人間の身勝手で、一生狭く暗いケージの中で、「ただ生かされる」犬たち・・
人間の身勝手で、路上のゴミと同じように車で轢かれ、放置される動物たち・・

これから楽しい生活が待っていたかもしれない・・
陽を浴びて、風を感じて、元気に走り回ることができたかもしれない・・
人間に家族がいるように、動物にも、帰りを待つ子供たちがいたかもしれない・・


かなり前ですが、一般から公募した創作話を、オムニバス形式のアニメにしたTV番組がありました。(番組名は忘れました。。)
その中で、こんな話がありました。(うろ覚えですが・・)

===============================================
神様が地球上の生き物に、こう言いました。

「この地球に不要な生き物を一つ、多数決で選びなさい。その生き物を地球から抹殺してあげよう」

人間は色々議論しました。
害虫、害獣・・など、人間以外の生き物の、何を抹殺すべきかを・・

そして、地球上の生き物による多数決で決まった、抹殺された生き物、
それは・・「人間」でした。。

人間のいなくなった地球には、無駄な争いや環境破壊のない、平和な時間が流れたのでした・・ 
===============================================

人間は他の生き物に対し、どれだけ酷いことをしているのか・・
「人間が一番偉い、尊い生き物」という観点でしか考えられない、人間のエゴ・・
地球上に棲む全ての生き物の中で、人間は少数であるということ・・

とても考えさせられた、良い話だったと思います。

この地球は人間だけのものではないのに、知能に優れ、それが故に、生きることには不要の、様々な「欲望」を持ってしまった人間・・
偉そうなことを言っている自分も、典型的な「人間」ですが・・


話に脈略がなくてすみません(汗)

「動物だから、モノなんだから命を奪っても傷つけてもいいんだ」という、一部の人間の身勝手な考え方を改めさせるのは、容易なことではないのかもしれません・・
動物を傷つけ命を奪ったことに対する罰を、人間と同じ重さに近づけていくことが、
不幸を無くす対策として、とても有効ではないかと思います。
(本来はそれではいけないと思いますが・・)

そのためには、「動物は家族と同じ」という価値観の他に、「動物の命の重さ」を、
個人個人が叫んでいくという、地道な行動も必要ではないかな・・と思います。


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by harutsuku | 2006-08-28 10:55 | 理不尽な事件
【ある現実】

fukuさんのブログを訪問し、「ある現実」を知りました。

三重県鷲尾市のあるブリーダー?宅から、動物愛護団体「Wan Life」の皆様が
53頭の犬を救出された話です。

このブリーダーは一人で100頭もの犬を繁殖目的で飼育?していたそうです。
ケージに入れたままだとしても、一人で100頭の面倒は見れないでしょう・・
ブリーダーが病気+交通事故に遭ったことで、残された犬達の半数は同業者に引き取られたものの、状態の悪い53頭は残されたまま・・
ブリーダーの親族の方も手に負えず、8/21に処分される寸前に、Wan Lifeの皆様によって全頭救出されたそうです。

その子達の救出時の画像が載っています。
目を覆いたくなるような現実です・・
こんな酷いことが許されていいのでしょうか・・?!


    繁殖場レスキューレポート
    繁殖場から助け出されたわんちゃん達の日記
    Wan Life 代表の方のブログ「wan life


以前、日本企業(養鶏業)のアメリカ養鶏場のレポートを見たことがあります。
(※「きっこの日記」 ←本文中のURLクリックでその動画へリンクします。)

暗く不衛生な鶏舎の中で、病気になり、羽も抜け落ち、死にそうになっても卵を産み落とす鶏の姿を見て、金儲け主義の人間のエゴの深さに憤慨しました。
このブリーダーの飼育環境は、それに匹敵します。。

動物には、人間に酷い扱いをされる理由などないはず・・
動物はどんなに酷いことをされても、何も言えません。。
この救出の際、人間に酷いことをされたにもかかわらず、Wan Lifeの皆様に尻尾を振っていたという、健気な犬たち・・

私は今は直接何も出来ませんが、おそらく「氷山の一角」であろうこの現実を、まだご存知ない方にも知って頂くために、記事にしました。

Wan Lifeのスタッフの皆様、同様のボランティアに携わる皆様、何も出来ない私が言うのはおこがましいですが、人間に酷い目に遭わされた多くの動物を助けるため、頑張って下さい・・ 




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1)「ここぁは元気!!」 
※水頭症で生まれ、1歳4ヶ月で星になったヨーキーの「げんき」くん、ここぁちゃん、
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※病気(凝固因子不全)と闘っている、ミニチュアダックスの「ジャック」くん。
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by harutsuku | 2006-08-27 20:40 | レスキュー/里親
【4回目の月命日】

※ここ数日の記事中、ランキングバナーがクリックできない状態だったようです・・
  ご丁寧に教えて下さった方がいらっしゃいました。
  ここ数日間、クリックしようとして頂いた方、申し訳ありませんでした。


乙音が亡くなって4回目の月命日を迎えました。
今日は、朝9時過ぎから先ほどまで外出しており、乙音が亡くなった13:15~30の時間に自宅にいなかったので、乙音には淋しい想いをさせてしまったかな・・

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乙音が亡くなった4/25から、闘病生活(61日間)の2倍の時間が過ぎました。
早いと思う時もあれば、昨日のことのように思う時もあり、まだまだ複雑な心境です・・

ブログに乙音のことを書いていくことで、かえって気持ちが落ち着くこともありました。
反面、辛くなってしまうこともありましたが・・

今現在、大学病院で診察を受け始めた場面を書いています。
この日のことは、まだまだ長い話になってしまうと思います・・

辛い場面を書くことについて、皆様にご心配頂いており、有難く思っています。
私も無理せずに書いて行きますので、読んで頂いている皆様も、無理せずにお願いします。
最期まで、乙音の頑張った姿について書き忘れのないようにしたいと思いますので、宜しくお願い致します。


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by harutsuku | 2006-08-25 21:07 | ペットロス
【2006/4/24 闘病60日目 ~診察1】 

  「とにかく冷静に、先生に今までの経過を伝えなければ・・」

意を決して診察室のドアを開けると、目の前には白衣を着た先生が一人、その背後には、横二列に並んだ学生さんが5人立っていました。
大学病院なので、学生さんの臨床経験の場になることは承知していましたが、ちょっとビックリしました。
皆さん、小脇にノートを抱え、授業の一環であることは明白でした。

  「助手の○○です。」

(あ、いきなり偉い先生ではないんだね・・)
早く診て欲しかったので、正直、教授でなかったことに少し残念でした。
まずは経過をお伝えする段階なので、とにかく言い残しのないようにと思いました。

乙音を診察台の上に座らせ、妻が乙音の体を触っていました。
助手先生は、私が受付の時に渡した紹介状を見ながら、私達に質問しました。
私は頭の中で、発症の時から今日までのことを映像として頭に描きながら、答えていきました。


・嘔吐が3日続き、発症に気付いたときのこと
・ずっと便秘だったこと
・最初に病院へ連れて行ったときにどんな検査をし、結果はどうで、どんな処置をされたか
・その後数日の経過観察中の様子
・再診でのレントゲン検査で胸水が発見されたこと
・胸水の成分は「ほぼ水」であったこと
・血液検査でTP(血漿総タンパク)の値が低いことが判明したこと
・体重が短期間で一気に500gも激減したこと
・低Ca血症による痙攣を7回も起こしたこと
・嘔吐を繰り返したこと
・昨日までは、下痢の回数が少なかったこと
・TP値は常に3以下であったこと
・どんなにCaを注射しても、Ca値が3.1以上にならなかったこと
・食欲が無いこと
・数日前から脚に浮腫が見られたこと
・今朝、タール状の便をしたこと
・その後の便の色がグレーだったこと
・朝から下痢が止まらないこと・・・
・ずっと肝臓疾患を疑われていたこと・・


助手先生は、カルテに要点を書き込みながら頷いていました。
その後では、学生さんがノートに私が言ったことを書いていました。

診察台の上の乙音は、見知らぬ大勢の人にビックリしたかのように、ずっとまん丸な目をしていました。
どこに連れてこられたか、不安だったろうね・・

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  「では、お預かりして検査をします。2時間程度掛かります。」

助手先生のお言葉に、私達は「お願いします」を繰り返し、乙音の頭を撫でました。

  「状態が良くないので、検査中に急変する可能性もあります。」
  「病院の外に出て頂いても構いませんが、携帯は繋がるようにして下さい。」

「状態が良くない」  ・・助手先生が何度も口にされた言葉です。。
素人の私達が見ても悪い状態であることは明らかなくらい、腹水によってお腹は膨らんでいました・・
それでも私達は乙音の治癒を信じようとしていたので、何度も耳にする「状態が良くない」という言葉に、私は心の中で「そんなことない!」と、いちいち抵抗していました・・

  「つくちゃん、頑張ってね!」

動けない乙音は座ったまま、大きなまん丸の目で、診察室を出る私達を追いかけていました・・
私達は後ろ髪を引かれる思いで、診察室のドアを閉めました。

ここまで来て、原因が特定できず、効果的な治療ができない事態にならないことを祈りました。
「もしかしたら今日は乙音と一緒に帰ることができないかもしれない」と、私は思っていました。妻はそうではなかったようですが・・。

この後、乙音と会えたのは1回だけで、しかも5分足らずの時間になろうとは、この時は知る由もありませんでした・・



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by harutsuku | 2006-08-24 16:00 | 闘病記
【2006/4/24 闘病60日目 ~大学病院へ3】 待合室で

大学病院の診察日当日、4/24の早朝から大学病院への道中、そして大学病院の入り口の前、乙音の下痢は止まりません・・


診察の予約時間は9:00
到着したのは8:25
一刻も早く診て頂きたい気持ちでした・・

病院内に入ると、他に数人の方がいらっしゃいました。
受付はシャッターが閉じ、壁面の一部は天井までガラス張りになっており、思ったより開放感と清潔感がありました。
私達は、入り口脇の窓際の長椅子に座りました。
下痢の止まらない乙音を、ペットシーツを敷いた長椅子の上に乗せ、乙音が少しでも楽に座れるように、タオルで胸元に寄り掛かれる壁を作り、私と妻の間に乙音を座らせました。
それでも乙音はお座りをしたままです・・

8:45頃だったと思いますが、病院の職員の方が奥から出て来られ、受付の案内をして下さいました。私が初診申込書に記入をしました。名前、住所、乙音の名前、経過、紹介元の病院名、そして治療中に何かあった時のための携帯番号・・などを記入し、地元の病院から預かった紹介状と共に職員の方に手渡しました。
その間、乙音は私の方を見ていました。
私が離れたことで、心細く感じているような顔に見えました・・

病院の待合室に入る時、申込書に記入する時、私には色々な思いがありました・・

末期と思われる症状が出ているこの状態で、ここなら乙音を治して頂けるのか・・
どんな病気なのか判るのか・・
今の状態で全身麻酔がかけられるのか・・(※MRIでの検査、手術はできるのか)
何故もっと早く、ここに来なかったのか・・

これから診察して頂けるというのに、私は不安や後悔で一杯でした・・

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長椅子に座る乙音は、呼吸も荒く、時折苦しそうに天を仰ぎました。
お腹は・・破裂しそうに膨らんでいました・・

  「もう少しだからね。頑張ってね・・」

私達は乙音の頭を軽く撫でながら、乙音を元気付けることしかできません・・

待合室には他のワンちゃんもいましたが、元気な頃の乙音であれば、その子達を興味津々で見、お利口に挨拶ができたはずです。
この時の乙音は、他の子に興味を示す余裕もなかったのでしょう・・
ただ苦しそうに呼吸をしていました・・


私達の前の席に、ご夫婦でヨーキーを連れて来られた方が座られました。
同じ犬種の飼い主同士は、すぐに打ち解けられるものです。
お互いの子のことを話しながら、診察が始まるのを待っていました。
その子は乙音と違い、見た目元気そうでした。
ですが、胸水があることが判り、検査をしても原因が判らず、体重が激減したそうです。
病院を3軒変えて、麻布大学病院を紹介されたそうです。

  「ここ、日本で一番の病院という評判だから、絶対治りますよ。」

奥さんが私達を元気付けるように、そう言って下さいました。
(そーなんだ・・)
その言葉を聞き、私の不安が少し和らぎました。

とにかく何とかして欲しい・・
何とか乙音を楽にして欲しい・・
また元気に走れるように、乙音を絶対に治して欲しい・・


診察予定時間の9時を過ぎても名前を呼ばれません・・
朝一番の予約のはずです。。
少量ではあるものの、乙音の下痢は止まらず、呼吸は苦しそうです・・
9時半を回っても、まだ呼ばれる様子はありません・・
既に会計を済ませ、帰る方もいらっしゃいました。。
いい加減、受付にどうなっているのかを聞きに行こうと思った時、

  「乙音ちゃん~」 と呼ばれました。

妻が乙音をペットシーツとタオルごと抱きかかえ、指定された診察室へ向かいました。

  「いよいよだ・・」

私の心臓の鼓動は激しくなり、少し手が震えていたのが分かりました。

どんな診断が待っているのか・・
乙音と一緒に帰れるのか・・
治る病気であって欲しい・・

  「とにかく冷静に、先生に今までの経過を伝えなければ・・」

診察室の前で小さく息深呼吸をし、診察室のドアをノックしました・・


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by harutsuku | 2006-08-23 19:17 | 闘病記
【2006/4/24 闘病60日目 ~大学病院へ2】 止まらない下痢

見る度に、想いがこみ上げる物が幾つかあります。

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そのうちの一つは、↑今年の2/23に届いた、ミネラルウォーターのダンボールに貼ってある、配達日指定のラベルです・・

2/23・・・この翌日から、乙音は3日連続で嘔吐し、発症しました。。
2/23・・・この日までは、乙音は元気だったのです・・

乙音が元気だった最後の日の証として、これも捨てられずにいます・・


荷物が届く時、乙音も春之進も私達と一緒に玄関へ行き、必ず荷物をクンクン嗅いで「ニモ検」しました。このダンボールが届いた時もそうでした。
1.5Lのペットボトルが6本入っており、それなりの重さなので、「ハイハイ、邪魔だよ~ 潰すよ~」と、私は足許でチョロチョロする乙音に、そう言ったのを覚えています。
乙音なりに手伝っていたつもりだったのかな・・
まさかこの時は、次の日から乙音が発症するなんて、思いもしませんでした。。
こうやって荷物が届く度に、乙音はニモ検のためにクンクン嗅ぎまわり、私達が箱を開けるのをしっぽを振って待っている・・
その画は、この先何年も描かれると思っていました・・

いつも宅配便が届くと、乙音は必ず私達と一緒に荷物を受け取り、配達してくれたお兄さんに愛想を振りまき、自分へのプレゼントが届いたかのようにウキウキしていました。
宅配便のお兄さん、郵便局の方、近所の方、e.t.c.・・
インターホンが鳴ると、いの一番に駆け下りて、玄関でお出迎えをしていた乙音でした・・

乙音と春之進が揃ってお出迎えする時には、ほぼ全ての方から「親子ですか?小さい子はまだ子供ですよね?」と聞かれました。毛色が同じで、大きさが倍以上違い、見た目では親子に見えました。

  「いえ、血は繋がっていません。」
  「しかも、このチビはもう8歳ですよ。いいおばちゃんです(笑)」

そう私が言うと、親子?子供?と聞いてきた全員が、ビックリしていました。
いつまでも子供に見えた乙音でした・・


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2006/4/24 闘病60日目 ~大学病院へ2 止まらない下痢

大学病院の予約時間を5時間後に控え、乙音が黒いタール状の便をしました・・
この黒い便を見た時、これまで幾度と無く目の当たりにした痙攣の時より何より、
私の心臓は激しく鼓動していたに違いありません・・

粗相をしてしまったことで怒られると感じ、私を遠巻きに見ていた乙音のお尻を拭き、ベッドに寝かせました。気持ち、お腹の張りが無くなった感じはありました。先ほど大量の黒い排便をしたばかりなので当然なのですが、少し張りが退いたことが嬉しかったというか・・。
上手く表現できませんが・・。

午前4時を回り、もう寝ている時間はありません。。
診察は9時からですが、一刻も早く病院へ着きたい一心でした。
妻を起こし、それぞれ支度をして、朝5時に自宅を出ました。
月曜日で、ちょうど通勤時間帯に差し掛かってしまうので、渋滞に巻き込まれないことを願いました。麻布大学が母校である、掛かり付けの獣医先生に伺ったところ、ICを下りてから、渋滞を考えても1時間程度で到着できるだろうということでした。

腹水でお腹が張っている乙音は抱きかかえることを嫌い、お座り姿勢が楽のようなので、ナビはないけれどベンチシートの妻の車で行くことにしました。運転席の私と、助手席の妻の間に、乙音を座らせました。
この場所は、乙音と春之進のいつもの指定席です。
ナビが無いので少々不安でしたが、インターネットでICから大学病院までの地図を印刷しておいたので、迷わず行けることを願い・・

自宅を出て幹線道路に入るまでの間、桜のトンネルができていました。
かなりの樹齢の立派な桜で、およそ100mに渡り、道をスッポリ覆う桜のトンネルです。

 「綺麗だね。つくね、良くなったらみんなでお花見しなきゃね。頑張ろうね」

果たして、その時の乙音には桜は見えていたのでしょうか・・
その時は、桜のトンネルが乙音の完治を祈り、送り出してくれたように思いました。
何でも良い方向に考えたかった・・


高速道はさほど混んでいなかったので、予定通りの時間にICを下りました。
やはり、一般道は少々渋滞しています・・
妻にナビをしてもらいながら、しばらくは直進するだけの道に入りました。
助手席の妻は、座りっぱなしの乙音を気遣いながら、「伏せしてた方が楽だよ」と声を掛けていました。胸元にタオルで壁を作り、乙音が楽になれるように、色々工夫しながら・・
しかし乙音はずっとお座りしたままです・・
楽なんだろうなとは思っても、揺れる車中でのその体勢は、私達には辛そうにしか見えず、妻も私も、何度も同じ言葉を乙音に掛けていました・・
大学病院へ到着するまで、3時間余りの時間、ずっと・・

7:40 乙音が少量の下痢をしていることに妻が気付きました。
車を路肩に停め、妻が処理をしました。
この時の下痢は、朝方の黒い色ではなく、かといって普通の便の色でもありませんでした。
それは、グレー・・。
タオルを替えるため、助手席の足許に下ろされた乙音は、しっかり立っていました。けれど、まだ少し下痢をしています・・

黒い便ではなかったことで、少し安心しました。
ですが、やはり色はおかしい・・
便の色は、胆のうから出される胆汁によって茶褐色~黄色になります。
グレーということは、胆のうにも問題があるということになるのでは・・?

今までの下痢とは明らかに違っていました。
頻繁な下痢が続くのは、腸の疾患の特徴です。
私の中では、腸の病気ではないかという疑いが、ほぼ確実なものになっていました・・

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8:25 大学病院へ無事到着しました。
ここまで来れば、とにかく何とかなるはずです。

殆ど寝ていないこと、疲れが溜まっていること、そんなことは感じませんでした。
やっと、ここへ来れた・・
その安堵感、乙音の病気を治してもらえるという期待感、それらが交錯していました。

しかし・・・そんな気持ちを不安へと引き戻すのは、未だ止まらない乙音の下痢でした。。
車中、乙音の座っていた場所にはペットシーツを敷いていたのですが、少量の下痢が見られました・・
車を下り、病院の入り口の手前でペットシーツを広げ、抱いていた乙音を下ろすと、黄色い尿と下痢をしました。下痢の色は車中と同じグレー・・。
車の中では我慢していたのでしょう・・。この時の下痢は多めでした。。
我慢していてもチビってしまうことが、乙音の状態の悪さを物語っていました・・

この時はまだ、乙音は立てていました。
この時が、乙音が自力で立って出来た、最後の排尿と排便でした・・
とても可愛い、踏ん張った姿でした・・
いつも見て笑っていた姿のはずですが・・
この時はその姿に、胸が苦しくなってしまいました・・

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by harutsuku | 2006-08-22 02:39 | 闘病記
【ご報告:迷い子 見つかりました】

先日、迷い子の情報提供のお願いをしました件、全て無事見つかったそうです。
アンちゃんシータちゃん、メルちゃん
シータちゃん、メルちゃんは、心ある方に保護されていたようです。
アンちゃんについては、詳しいことは分かりません。

ご報告が遅くなりまして申し訳ありません。
ご協力、ご心配頂いた皆様、ありがとうございました。
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by harutsuku | 2006-08-19 22:49 | 呼びかけ/告知
【2006/4/24 闘病60日目 ~大学病院へ1】 黒いシミ

この日の記事を書くまでに、乙音との楽しいエピソードを書いて、気持ちを整えたつもりでしたが、いざ書き始めてみると、心臓がバクバクしているのが分かります・・
今まで100以上の記事を書いてきましたが、こんなことはありませんでした・・

乙音が最期に頑張った記録です・・
しっかり書いてあげたいと思います。

読まれている方にお願いしたいのは、我が子や亡くした子と重なってしまう場合、無理に続けて読まないようにして下さい。この後の記事は、あまり参考になるところは無いと思います。
また、同情して欲しくて書くのでもなく、当時のことを詳細に残してあげることで、乙音の頑張りを私なりに称えてあげたいのと、乙音が最期まで一生懸命生きた証を記すためです。

少しずつ何回かに分けての更新になると思いますが、ご理解下さい。

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【2006/4/24 闘病60日目 ~大学病院へ-1-】 黒いシミ

~続き~ 
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by harutsuku | 2006-08-19 01:23 | 闘病記
【乙音との想い出】

※8/20 ⑨追記しました。
※8/18 ⑥⑦⑧追記しました。


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闘病記は、いよいよ最期の2日を残すのみとなってしまいました・・
大学病院の診察日は、とても長い一日になりました。
そして、乙音の命日も、長い長い一日になりました・・

残り2日間ですが、書きたいことも多く、また気持ち的にも一気に書けないと思いますので、2回の更新では終わらないと思います。

大学病院で、私達は大きな選択をすることになります。
皆様がもし、同じような選択をしなければならない事態になった時(・・ならないことを祈ります)、私達の選択が、何か参考になるかもしれないと思います。
「看取り方を後悔しない」ため・・ですが。。

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これから辛いことばかり書かなければならないので、まだ書いていない、乙音との想い出は無かったかな・・と、思っていたのですが・・まだ沢山ありました。

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①乙音がつくね?

乙音がまだ生後10ヶ月の頃、春之進と3人で、田んぼのあぜ道を散歩したことがあります。当時の春之進は、確かまだ2kg台の体重だったので、とても身軽で脱走癖のある子でした。とても活発に走り回りました。なので、乙音と一緒に散歩させると、(歩幅の違いもあって)春之進の方が先に歩いて行ってしまいました。
田んぼと田んぼの境目に段差(先が低い)がある場所を、春之進が先にジャンプして渡りました。ちょっと意外な行動だったため、私はつい春之進に気を取られ、乙音のリードを引っ張ってしまいました。
・・気がつくと、足許に何か転がっています・・(苦笑)

  「あ。。つくね・・」

・・・。
なんと、乙音が一回転して座り込んでいました。。
体と顔に、乾いた土が付いて真っ白(笑)
しかも、片耳折れて、ヘタレた顔(爆)
その時の乙音の顔も、今でも忘れません・・

  「ちょっとー!! あんた、なにすんのよぉー!!(怒!!)」

激怒した顔の乙音には悪いけど、大笑いしてしまいました(笑)
つくねという名前通りに、丸くなって転がったからです。
ごめんね、つくちゃん(笑)


②定位置

冬期のリビングの暖房は、去年まではエアコンとハロゲンヒーターを併用していました。ハロゲンヒーターは、ご存知の通り、速暖です。
朝、寝室から皆でリビングへ上がってくると、結構冷え込んでいました。
エアコンを点けても、すぐには暖まりません。そんな時はハロゲンヒーターがとても重宝しました。
我が家の朝は、まず二人のご飯の用意から始まります。
春之進のインシュリン、二人のご飯の計量を済ませ、足許を見ると、春之進はいるものの、いつもチョロチョロしている乙音の姿がありません・・

  「つくねー!」

名前を呼んでも来ません・・
食欲旺盛の乙音が、ご飯に呼んでも来ないのは非常に珍しいことでした。

リビングを見渡す私の目に飛び込んで来たのは・・
ハロゲンヒーターにピッタリくっ付いて暖を取る乙音の姿でした(笑)

  「も・・燃えるよ、つくち・・」

ハロゲンヒーターのガードをすり抜けて、被毛がヒーターに付きそうなくらい近いところに乙音は座り、

  「だって、あったかいんだもん・・。はなれたくな~い・・」

そう言わんばかりに、ぬくぬくした顔で、舌をチョロっと出してこちらを見る乙音でした(笑)
暑がりでもあり、寒がりでもある乙音は、ちょくちょくこうやって暖を取っていました。
直近の冬は、エアコンをやめてファンヒーターとハロゲンヒーターの併用にしたのですが、今度はファンヒーターのすぐ前で、温風に吹かれている乙音がいました(笑)

つくちゃん、燃えなくて良かったね・・(苦笑)


③乙音と私の合図

乙音と私だけの合図がありました。
(言葉で上手く説明できるか分かりませんが・・ご想像下さい。)

まず、私と向き合うように左腕で乙音を抱えます。
そのままだと、乙音は両前足を畳んだ状態です。
そして私は右手の人差し指を立て、「つくち、ピー」と言います。(・・バカですね。。)
すると乙音は、左前足を伸ばすのです。
(乙音はどうも「左利き」のようでした。)

それで、乙音の左前足の肉球と、私の右手人差し指の腹を合わせるのでした。
(かなり古いですが・・「E.T.」という映画に、似たシーンがあったと思います。)

  「いいか、これは、つくねとおとうさんの合図だよ」

そう言って、乙音の小さな肉球のプニプニした感触を指先に感じていました。
当の乙音は、「なにいってるの??」という顔をしていましたが、私は独り満足でした(苦笑)

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④乙音の開き

あるポカポカ陽気の昼過ぎ、ソファーの前に、何か毛むくじゃらの物体を発見しました。
・・乙音です(笑)
両前足を折りたたみ、後足は開いて投げ出し、お腹を真上に向けて爆睡する、乙音の「開き(ヘソ天)」でした(笑)
この子は家の中では丸っきり警戒心が無く、至る所で無防備にヘソ天で爆睡する乙音を見ることが出来ました。一応、レディーなので、

  「ちょっと、その格好は女の子としてどうなのさー?」

疑問を投げかける私達に対して、ちょっと薄目を開けるものの、
「開き」のままの我が家の娘・・(苦笑)
お腹にかぶりつく真似をしてみても、このヒト、危機感0・・
完全に安心し切っている乙音の「開き」を見る度に、とても幸せな気持ちになれたのでした・・

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⑤大脱走!


今の家に引っ越してまもなくのこと、自宅で業者と打ち合わせをしていました。
一人の業者との打ち合わせが終わり、その方を二階のリビングで見送り、ハウスメーカーの担当者と話をしていた時、インターホンが鳴りました。

  「あの・・外で小さな犬が走り回っているんですけど・・」

それは、先ほど帰ったはずの業者の方でした。

  「小さな犬?」

あややや・・・足許には春之進しかいません。。
窓から外を見ると、「ねずみ」みたいな物体が、家の前の道路をチョロチョロしています!
その先は、車の往来のある道路・・
慌てて外に出て、「つくねーー!!」と叫びながら、後を追いかけました。
その「ねずみ」は、とても楽しそうにクンクン言いながら走っているではありませんか・・

  「つーくーねーーーー!」

大声で叫ぶと、その「ねずみ」は立ち止まって振り向き、「みつかっちった。。」と、
ぺロッと舌を出してから、私の方へ走って来ました。
車の往来のある道路の、歩道まで出ていた「ねずみ」でしたので、もう少し遅ければ、道路へ出てしまったかもしれません。。

どうも、先に帰った業者さんが玄関を出た時に、ドアが閉まる隙をついて一緒に出てしまったようです・・。それまで、玄関から出ないようにしつけていたので、まさかそんな脱走をするなんて思いもよらず、当然、こっぴどく叱られた「ねずみ」でした(笑)
先日の記事に書いた「トンビ襲撃事件」に次いで、心臓が飛び出すかと思った出来事でした(苦笑)

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乙音との生活には、いつも笑いがありました・・
仕草が面白く、意志がしっかりしていた乙音でした・・

まだまだ想い出は沢山あります・・
乙音を想いながら、ここに追記していこうと思います。

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【8/18追記】

⑥勝気

乙音が家族になった日、ブリーダーさん宅から自宅に着くまでの乙音はとても大人しく、春之進との対面でどういう態度を見せるか、とても楽しみでした。
自宅に到着し、春之進と対面した時、乙音は初めての場所の散策に忙しく、春之進のことは殆ど「無視」・・(苦笑)。春之進は、いきなり登場した、黒い「もぐら」のような乙音に戸惑いながらも、乙音の後を追って、お尻の匂いを嗅いでいました。
そんな春之進の気配を察知した乙音は、いきなり春之進に向き直り、
「ワンッ!ギャン!」(苦笑)
春之進はビックリして、それから少し遠巻きに乙音を観察していました。
乙音が少し自宅に慣れた頃、私と春之進はソファーに寝転がって乙音を見ていると、こちらに気付いた乙音は、ソファーに上ろうとしました。
当時、750gだった乙音は、高さ35cm程のソファーの座面には上れず・・
そこでもまた、
「ワンッ!ギャン!」(苦笑)
初日から、勝気な性格丸出しな乙音でした(苦笑)。

強気な態度はある程度予想はしていたのですが、私達の予想を上回る「お転婆」振りでした。
その強気なお転婆娘振りは、病気になるまで一向に衰えず、つい半年程前にも、「同じケージにいた、乙音に押し退けられていた大人しい子の方が良かったかね・・」なんて、乙音に言ってみたりしていました。
そんなとき乙音は、
「そんなことないよー、あたちでよかったでしょ」と言わんばかりに、顔をペロペロ舐めてくれるので、
「んー、やっぱり乙音で良かったよー」と、思い直す私達でした(笑)



⑦可愛いものは嫌い

食べ物に好き嫌いはなく、自己顕示欲の強い子でしたが、今思えば、嫌いなもの(こと)は少なかったと思います。
春之進に対しては、対抗意識剥き出しでしたが、嫌いということはなかったと思います。むしろ、「お兄ちゃん」と慕っていたことも多くありました。

乙音の嫌いだったもの・・
それは「子供のはしゃぐ声」でした(苦笑)

乙音が我が家に来てから、今の家に越してくるまでの4年余り、近所に小さな子供がいなかったせいか、今の家では、ご近所さんの子供のはしゃぐ「甲高い声」には敏感に反応しました。
元々、音には敏感で、大きな音に吠えたり、反対に小さな音(私が夜中に夜食を物色した時の「ガサッ」という音)にも反応しました。
前者の場合は「番犬の意識」らしく、後者の場合は「食いしんぼ」だったからでしょう。

外で遊ぶ子供の甲高い声がすると、乙音はワンワン吠えて、急いで出窓へ上がりました(笑)。大きな音と子供の声以外では、吠えることは殆どありませんでした。
大きな音の場合は、吠えながらしっぽを立てていたので、これは「警戒」しているんだと思いました。子供の声には、たまにしっぽを振っていたこともあり、警戒だけではないんだなと分かりました。
しっぽを振るのは、嬉しいときばかりでなく、怒りや悲しみ、緊張などの時にも振るようですので、子供の声にしっぽを振っていたのは、「怒り」や「不快感」だったように思います。

どうやらこの子は、「自分より可愛いものは嫌い」だったようです・・
私達が、春之進を撫でたり抱いたりして可愛がっていると、中に割って入ってきた乙音でした・・
嫉妬心がとても強い子でした(苦笑)


⑧くすぐったいの・・

乙音に笑わせてもらったことは沢山あります。
春之進に比べ、明らかに面白い仕草が多かったので(笑)
そのうちの一つは、お腹を見せるようにひっくり返して、その無抵抗状態の乙音のお腹を撫でる時に見られました。

「や・め・て・」と、両前足を折り曲げて懇願する乙音(上の2枚目の画像のように)に、「いい子だね~」と、まずお腹を撫でて安心させます。
まんざらでもない様子で目を細めた時、わき腹の辺りをくすぐります。
「ツボ」をくすぐられると、凄くくすぐったいらしく(笑)、両方の後足をバタバタさせて掻こうとしました。
この「ツボ」なのですが、元々小さな乙音なので、ピンポイントでくすぐらないと、痒がってくれません。。日によって、そのツボは変わるらしく、そのポイントを探すのもまた楽しかったです(苦笑)

くすぐったい感じがとても伝わるような仕草で、足をバタつかせながら
「なにすんの??」と訴える乙音の顔がとても可笑しく、度々そんなことをやってしまいました(苦笑)
春之進には同じことをしても反応は無かったので、私達の「餌食」にされていた乙音でした(苦笑)

度々ごめんね、つくね(笑)


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【8/20追記】

⑨淋しがりや

乙音はとても淋しがりやでした。
自己主張が激しいのは、淋しがりやだったせいもあると思います。

どこへ行くにも私達についてきました。
家の中のあらゆる場所にです(笑)
当然、トイレにもお構いなしについて来ました。
また、私達がキッチンに立つと、何か貰えるかもしれないと思っていたようで、必ずついてきました。足許をチョロョロするので、かなり迷惑でしたが(苦笑)

私の仕事部屋にも当然来るのですが、私は椅子に座っているので、「抱っこして~」と、私の足に絡み付いてきました。仕事中だからと放置していると、ジレて今度は怒り出します(笑)
それでも放置していると、今度は「きゅ~ん・・」と、泣き落とし作戦(笑)
仕方がないので抱き上げて足の上に乗せるのですが、リビングにいる時と違って胡坐ではないため、どうも居心地が悪いらしく、すぐに下りようとしました。
(・・わがまま。。)
仕方が無いので、リビングで胡坐で座り、その上に乙音を乗せて仕事をすることが多くなりました。軽いとは言え、寝ている乙音は全体重をかけてくるので重いし、腰痛持ちの私にとっては、椅子に座っている方が楽なのですが、乙音が満足しないので仕方ありません。。

リビングには、私の隠れスペースとして造ったロフトがあり、一人になりたい時などはそこを使う予定でした。
ロフトへ上がって下を見ると、乙音が思いっきり見上げています(苦笑)
暫くすると・・「キャン、キャン(=あたちもいく!)」
下手にロフトへ上げて落ちても困るので、結局ロフトは殆ど使わないままでした・・

今はどこへ行っても、すぐに付いてくる乙音の姿は無く・・
「たまには開放して・・」なんて思って、ロフトを造った自分に反省。。
その分、乙音と春之進が遊べる空間を造ってあげれば良かったです。。

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by harutsuku | 2006-08-15 01:39 | e.t.c.



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