~原因不明の病気と闘った愛犬の記録~



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【思うこと】

母の愛猫、愛ちゃんの逝去について、温かいコメントを頂きましてありがとうございました。
母も私も、少し落ち着きました。
愛ちゃんと一緒に暮らしていた、まあ君(アメリカンショートヘア、♂、3歳)が、実は一番淋しいようです。
まあ君は元気がなく、つまらなさそうにしているようです。

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いつも愛ちゃんにちょっかいを出していた「まあ」でしたが、本人は遊んでいるつもりだったのだろうと思います。
でも、愛ちゃんはそれがとても嫌だったらしく、いつも部屋の隅に隠れていました。
母は、「そういう性格の猫種なんだと思っていた」と言っていたくらい、愛ちゃんは動かない子でした。
先天性の病気だったので、最初から体調が良くないから、動かない子だったのかもしれないとも思います。


愛ちゃんの病気が判ったのは、かなり病状が悪化してからでした。
母が変化に気付いてから3日程経ってから病院へ行きましたが、もっと前から気付いてあげなければいけなかったと思います。
ですが、私も気付けませんでした。。

このブログやサイトでずっと、治療で治すことをお勧めしてきた分際で、今更こんなことを書くのはどうかとは思ったのですが・・・

病名が判明し、病状が良くないときには、治療しないという選択肢はアリだと思います。
余命宣告され、延命治療や、対症療法しかできないような場合です。
特に外科的治療は、今回のように悪化してしまう危険性はあると思います。
それでも、高度な治療ができるような病院・獣医師であれば、助かることもあるかもしれません。ですが多くの場合、近くの病院・獣医師で治療して頂くしかないので、リスクの高い治療を行う場合は、選択が難しいと思います。

今回、私には、「何もしない」という選択肢はありませんでした。
病状が相当悪いのは分かっていましたが、「何もしない=見捨てる」という気がしてならなかったからです。
先日のエントリーのコメントでも頂きましたが、亡くなってしまったら、飼い主は何かしらの後悔をすると私も思います。
それでも、「何もしない」という、一見非情に思える選択肢も、それが「我が子と長く一緒に過ごせる答え」だということもあると、今回のことで痛切に感じました。

うまく表せませんが、そう思いました。
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by harutsuku | 2008-02-18 20:50 | e.t.c.
【ありがとう 愛ちゃん】

今日の午後5時過ぎに、母の愛猫、愛ちゃんが亡くなりました・・

電話口の母は、気丈でした。
昼に私が見に行った時には、目が虚ろで、呼びかけにかすかに反応するだけでしたので、母は覚悟ができていたようです。

電話を受けてから、花と棺とまたたびの木を買って、母の自宅に行きました。
昼間見たままの状態で、愛ちゃんは目を瞑って、ベッドに横たわっていました。
・・・寝ているように、安らかな顔をしていました。

享年5歳4ヶ月。
早過ぎます・・


今回のことは、考えさせられることでした・・

病院へ連れて行く前は、食欲もなく、多飲多尿ではありましたが、元気はありました。
病院へ行くその日に、母の自宅に入った私を、愛ちゃんは出迎えてくれました。
診察台の上でも、エコーのためにジェルを体に塗られても、体を抑える私の手を嫌がることもなく、おとなしく検査を受けてくれました。

退院の時、「元気ですよ」と言う獣医師の言葉に、私は違和感を持ちました。
愛ちゃんは、けして元気な様子ではなかったから。
それからというもの、水は飲まず、排尿もなく。
一時、水も飲み、排尿・排便があったと母から聞いて、あとは食欲さえ戻ってくれれば・・と思っていました。
けれどまた、一切水を口にせず、1度大量に排尿したのみで、天国へと旅立ちました。

良かれと思った治療が、死を早めてしまったのは間違いないと思います。
病院へ行く前は、元気があったのですから。。
麻酔がいけなかったのか、治療そのものがいけなかったのかは分かりません。
治療前の検査で、「(相当)良くない状態」と言われ、「多発性のう胞腎」と診断もついていたのですから、選択は二つありました。

  「治療をする」 
  「何もしない」

結果的に、治療したことで死を早めてしまったのですが、選択する時には、もちろんそれが「良い」と思って治療をしました。
選択の誤りって、本当に恐いです・・


せめてもの救いは、母の腕に抱かれて旅立ったことです。
最期の様子を母から聞いて・・
病院の酸素室の中で、誰にも看取られずに逝かせてしまった乙音のことが甦ってきました・・

治療はもちろん諦めてはいけないけれど、独りで逝かせてしまうことだけは、やっぱり一番悲しいことだし、避けるべきことなんだと、私は思います・・




ピンボケのこの画像しか持っていないけれど、

  愛ちゃん、ありがとう

  天国で、乙音と仲良くしてね・・

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by harutsuku | 2008-02-13 21:58 | ペットロス
【愛ちゃんの経過】

今朝、母の愛猫の愛ちゃんを病院から退院させました。
「ごはんを食べた」「元気ですよ」という、獣医師からの電話で、ホッとしながら雪道を走って病院へ行きました。
いざ対面してみると、元気そうではなかったので、ちょっと心配になりました。

処置内容、薬のこと、今後の経過予測などを聞き、母の元へ連れて帰りました。
車の中では、3回ほど「ミヤ~ア」と啼いて、丸くなってキャリーの中で寝ているようでした。

のう胞はおよそ80箇所に及び、そのうちの大きなものを、左右で20箇所ほど処置したそうです。
内容物を抜き、無水エタノールを入れて、また抜く・・を繰り返したそうです。
エタノールでのう胞と正常細胞との境を封止し、正常細胞の圧迫を防ぐことを期待しての処置とのことでした。

薬は、活性炭のカプセルのみ。
フードに掛けて与え、「体内の毒素を吸着させて排出」という効果があるそうです。
他に流動食を頂きました。
愛ちゃんは偏食の猫で、食べてくれるかは難しいところですが。。


母の自宅に到着しキャリーから出すと、ヨロヨロと歩いてすぐに水をガブ飲みしました。
処置のために毛を剃られ、両脇は地肌が見えていて、それだけで可哀想な姿になっています。。
もう一匹の猫が近付かないように隔離し、少し様子を見ました。
・・だんだん元気がなくなっていくように見えました。
母がいつものフードを与えてみると、口にしたのですがすぐに吐いてしまいました。

しばらくすると眠りだし、落ち着いた様子だったので、私は自宅に戻りました。


先ほど母に電話をして様子を聞いてみました。
あの後、一度吐いたようです。
水は飲まず、排尿もないとのこと・・
ただ、「瀕死の状態のグッタリとは違う感じがする」ということが、まだ救いです。


これは恐らくですが・・
今まで悪いながらも均衡を保ってきた状態だったに、のう胞の内容物を抜いたことで、いわゆる尿毒症の症状が出てきたのかもしれません。
腹水もそうですが、「抜けばまた溜まる」と言われます。
飽和状態が緩和されると、「また新たに作られる」からだとか。
愛ちゃんの場合は、のう胞液を抜いたことで、また溜まり出したのかもしれません。
のう胞液は原尿なので、排尿がないことからそんな気がします。

獣医師は、「今はこれ以上どうにもできない」ということでした。
あとは、愛ちゃんの生命力に期待するしかないです。。
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by harutsuku | 2008-02-10 18:34 | e.t.c.
【母の愛猫の病気】

昨日、離れて暮らす母から電話がありました。(猫を二匹飼っています。)
「愛(母の愛猫:スコティッシュフォールド、♀、5歳半)の様子がおかしい・・」と。
数日前から食欲がなく、排便もなくて、よく水を飲む・・と。
元気はあるようですが、病気になった可能性が高いと思ったので、今朝、病院へ一緒に行きました。

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獣医師は、体を触ってすぐに、「腎臓がかなり腫れていますね」と・・
あまり良くないと、すぐに言われました。。
エコー画像を見せてもらったら、明らかにおかしな画像でした。
腎臓が、無数の塊状の影として映っていました。

   診断:多発性嚢(のう)胞腎

腎臓に、嚢胞(嚢胞液という液体が詰まっている袋)がたくさんできる先天性腎疾患です。
ペルシャや、スコティッシュなどの猫種に多い病気のようです。
嚢胞が腎臓組織を圧迫し、正常な腎機能を保つことができなくなって、腎不全になってしまうようです。


すぐに採血し、検査をしました。
獣医師の「あまり良くない」という最初の言葉が、「良くない」に変わりました。。
BUN(尿素窒素)は測定範囲外。
正常値は上限35~40程度なのに、検査装置の測定範囲(140まで測れる)を越えている・・と。。
他、Cre(クレアチニン)、Lip(リパーゼ)、P(リン)など、腎機能の状態が分かる検査項目は、どれも基準値をはるかにオーバーしていました・・

  「長くは生きれないですね。1年はもたないでしょう。」

母は冷静に聞いていました。
表向きは。
母にとっては、これで3度目の「余命宣告」でした。
父、親族、そして愛猫・・・
母の自宅への帰り道、「寿命だと思うしかないね・・」と、母はつぶやいていました。

一旦、病院へ預けて、他にも検査をし、治療方針を考えてもらうことにしました。
私もその病気について、すぐに調べてみました。
腎臓なので、治る(元に戻る)ことはありません。
血液検査の値がかなり異常なのと、嚢胞の数が多く、腎臓が通常の大きさの4~5倍だということで、嚢胞内の嚢胞液を抜くことをしないと、すぐに腎不全になるかもしれないということでした。

麻酔のリスクはありましたが、母も「少しでも楽になるなら」ということで、麻酔をして嚢胞液を抜く処置をしてもらうことにしました。
結果、「大きなものは抜けた」ということでした。
今日はそのまま入院し、明日の朝、迎えに行くことになりました。

この病気は、母猫の子宮の中にいるときに奇形が生じるようで、同じ母猫から生まれた子でも、二つある子宮の片方で育った子だけが発症した・・ということがあるようです。
長い間に進行し、症状からはなかなか気付けないことがあるようで、去勢や避妊手術などの際に見つかることも多いとか。
検査で、尿毒症になってもおかしくない数値を示していても、この愛ちゃんのように、「(脳が)慣れて」しまっている場合は、相当進行するまで嘔吐などの症状も出ないこともあるようです。


愛ちゃんは、なかなか人になつかない子で、体を触らせてくれませんでした。
やっと最近、私に慣れてくれて、頭やお腹を撫でさせてくれるようになったというのに・・
母にとっても手のかからない子のようですが、最近、母の近くに寄り添ってくることが多かったと言っていました。

病気って、本当に嫌ですね・・
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by harutsuku | 2008-02-09 23:44 | e.t.c.
【ホルモン分泌異常の影響】

ずいぶんとご無沙汰しております・・

甲状腺機能亢進症の子(猫)の飼い主の方から、合併症である肥大性心筋症について情報を探されているというコメントを頂いておりました。
甲状腺ホルモンなど、ホルモンの分泌異常によって、何故に心臓病などを併発するかについては、正直、私もしっかり理解できておりません。。
ただ、およそ理解していることとして、書いてみたいと思います。


ホルモンの分泌は、体内でとても重要かつ繊細なことのようで、ホルモンバランスが少し崩れただけで、いろいろな症状が出るようです。
(これはもちろん人間も同じことで、思い当たる方も多いと思います。)

ホルモンの分泌が何故異常になってしまうかの原因はいろいろあるようですが、ホルモン分泌を制御している脳の異常(指令系統の異常)、ホルモン量を検出する機能の異常(特定のタンパクの変異など)などがあり、遺伝性のこともあれば、他の病気や細胞などの異常によって引き起こされる後天性のものがあります。
甲状腺ホルモンは、細胞の代謝を高める作用があり、亢進(こうしん:分泌量が多い)の場合、常に細胞の代謝を良くしようという状態になります。
「代謝は良い方が良いのでは?」と思いますが、人間も動物も、体は微妙なバランスの上で成り立っているので、ある機能だけが良すぎるのも問題になるようです。

「代謝が良い」というのは、言い換えれば「血流(リンパの流れ)が良い」ということです。
ということは、心臓の働きが良いことになります。
甲状腺機能亢進症の場合、「(代謝を良くするために)心臓が過剰に働いている」状態で、症状として動悸が見られるようです。
心臓は主に筋肉ですから、鍛えれば(過剰に動けば)発達します。
そして、心筋は肥大してしまいます。
心筋が肥大して特に問題になるのは、「血液を送り出す側(左)と戻って来る側(右)」のバランスが崩れるように、「特定の部分だけが肥大する」場合です。



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心臓の役割はポンプですから、「送り出す血液量」と「(自然に)戻ってくる血液量」のバランスが崩れると、「心臓の中で」血液量が足りなくなったり、多過ぎたりします。
ポリタンクの灯油をファンヒーターなどのタンクに給油する時に、手動や電動のポンプを使われると思いますが、ポリタンクの灯油が少なくなった時、スムーズに給油できなくなって、ポンプの中に灯油が溜まりますよね?いくら送り出そうとしても。
このポンプの状態が、うっ血です。

心臓は、血液を送り出す時に収縮し、元の大きさに戻る力で古い血液を引き込みます。
血圧検査で、「上の血圧と下の血圧」がありますが、上は送り出す圧力で、下は引き込む圧力です。
古い血液と新しい血液が混じらないように、心臓の動きに合わせて「弁」が動きますが、この弁がしっかり機能しないと、上と下の血圧は異常値を示し、肺に新しい血液が流れ込んだり、うっ血したりします。
心臓病は、「(血液の)送り出しと引き込みの異常」または「それぞれの弁の動きの異常」のどちらかと言っていいかもしれません。
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心筋肥大の原因には、心臓(4つの部屋に分かれている)内部の血流バランスによるものもあり、心室や心房・弁の異常によって、ある部分の心筋だけが発達(肥大)し、心臓から送り出される血液量が増え、本来流れてはいけないところに血液が流れ込んでしまう(逆流)ことがあります。
肺に流れれば、肺の内部圧が高まり、肺水腫という「肺に水が溜まる」状態になります。
(※全身に血液を送り出す、左心室・左心房が弱っても、肺水腫になります。)
この状態では、呼吸困難に陥ります。

「心臓病になると、どうして水(胸水)が出来るのか?」ですが、血流の異常によって、血管から血液の水分が漏れ出す(漏出液)ことで起きるようです。(漏出液は、ほぼ水)
心臓へ戻ってくる血液の圧力(静脈圧)が高くなり過ぎて、血管の水分バリアが破られるイメージでしょうか。
他に、乙音と同じように、低タンパク(アルブミン)血症の場合も、血管の水分バリアが破られて、体内に水が溜まってしまいます。。

他、炎症が原因で水が溜まる場合があります。
この場合は、滲出液(浸出液)と言って、蛋白質や細胞成分が多く含まれるようです。



ホルモン分泌の異常による病気は、原因が原因(脳やタンパク異常など)だけに、外科的治療(手術)ではなく、内科的治療(投薬など)によってコントロールしていくことになるようです。

  過去記事 【わかりにくい 内分泌の病気-1-】
         【わかりにくい 内分泌の病気-2-】
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by harutsuku | 2008-02-06 01:28 | 病気について



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