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~原因不明の病気と闘った愛犬の記録~



【春之進の目】

久々に登場の春之進です。
5歳半で糖尿病になってしまったことはご存知の通りです。
その後5年以上経過し、白内障のため今では殆ど目が見えていないようです。
発症前はとてもつぶらな瞳(親バカですが、そうだと思います)だった4歳頃の春之進です。

【春之進の目】_b0087891_125245.jpg



そして彼の水晶体は、今ではこんなに白濁してしまいました・・ 

【春之進の目】_b0087891_12035.jpg
     ※↑横になった私に、ピッタリと体をくっつけている春之進の図


初めて見る人に、「どうしたの?」とか聞かれるのはいいですが、「恐い・・」と言われたり、何も言わずに嫌な顔をされたことがあります。
目の白濁があることで、それまでは会う人に「可愛いね~」と頭を撫でてもらっていた春之進は、今では頭を撫でてもらえることは殆どありません。。
その分、乙音が可愛がられていたわけですが・・

春之進は、生後4ヶ月ほどで我が家の一員となったわけですが、最初からとても活発な子で、脱走の常習犯でした(笑)。
最初は、朝一のトイレを外でさせていたのですが、済ますとすぐに家に上がって来ていたのに、いつしかそのまま逃走するようになりまして・・
特に人を見つけると 猛ダッシュ!(笑)
当時は、連棟の借家住まいで、知らずにお隣さんの玄関先にお土産を残していたらしく、お隣のご主人が思いっきり踏んだそうで・・・まあ、怒られたわけです。
それ以来、リードなしで放つことはなかったのですが、その家から引っ越して、もっと市街地の住宅に移った数日後のこと。

宅配便が届いて玄関ドアを開けた瞬間に、奥の部屋にいたはずの春之進は、宅配便のおにいさんの足許をすり抜けて猛ダッシュで逃走(苦笑)
慌てて私も外に出てみると、まあ、小さい(当時はまだ小さかった)物体がチョロチョロしているわけです(笑)
住宅街なので、幸い車などは通っていなかったので良かったのですが、春之進は私達にこっぴどく怒られ、それ以来脱走することはありませんでした。

【春之進の目】_b0087891_1395549.jpg
  ※↑鈴の入ったボールに夢中のところ、名前を呼ばれて一瞬フリーズの春之進


当時のことを思い出すと、今の寝てばかりの春之進とは別犬のようです。
たぶん、目が見えていれば、今でももっと活発だったと思います。
糖尿病になって、白内障から水晶体の白濁がどんどん酷くなっていくのを見るのはとても辛かったですね・・
なにせ、あんなに駆け回るのが好きだった子でしたから・・

この子の犬生はあとどのくらいなのか分かりません。
私達は、いつどうなってもおかしくないと言われ続けてきましたので、それなりの覚悟はできているつもりなのですが、もう一度、元気に駆け回る春之進の姿を見てみたい・・と思うわけです。

手術も検討しました。
「原因が糖尿病によるものなので、手術のリスクを考えるとやめた方がいい」と、獣医師に言われました。
それではと、白内障に効くという目薬なども検討しました。
そこでの答えも「糖尿病由来の白内障では、効果はない」・・というものでした。

もう一度・・
春之進に、外の景色や私たちの顔を見て欲しいと願うばかりですが、どうやらそれは叶わないことのようです。。

【春之進の目】_b0087891_1431370.jpg
 
     ※↑乙音の好きだった出窓で、風を感じながら日光浴でご満悦
       (目を細め、舌をチョロっと出しています)
# by harutsuku | 2007-08-07 01:36 | 春之進
【血液検査項目2 Caについて】

Ca(血中カルシウム)について。
TPそしてCaと、乙音のときに気にしていた項目から書いています。
一般的によく耳にする検査項目は、ALTとかAST、ALPなどの肝機能系だと思いますが、TPそしてCaの低下は、腹水や痙攣などの(見た目)重大な症状を示すものになります。
TPとCaは、数値が連動することがあります。


◎カルシウム増減時の主な症状

  増加⇒多飲多尿、多尿、衰弱、食欲不振、嘔吐、便秘
  減少⇒痙攣、強直(硬直)、不安症状

他、骨疾患や心電図異常を示すこともあるようです。


◎カルシウムが上昇する病気・症状

  ・リンパ肉腫(犬) (※猫は稀)
  ・リンパ性白血病
  ・多発性骨髄腫
  ・骨髄増殖性疾患
  ・肛門アポクリン線癌
  ・肛門嚢癌 (※高齢の雌犬に多い)
  ・腫瘍の骨への転移

◎カルシウムが減少する病気・症状・中毒

  ・低アルブミン血症
  ・低カルシウム血症
  ・腎疾患
  ・栄養性二次性上皮小体機能亢進症
  ・吸収不良
  ・急性膵炎
  ・産褥テタニー(産直後のカルシウム不足)
  ・エチレングリコール中毒(不凍液など)


カルシウムは、タンパク質のアルブミンと密接な関係があり、アルブミンがカルシウムの貯蔵運搬に重要な役割をしているそうです。
なので、「低アルブミン血症ならば、低カルシウム血症になる」ことがあるため、これら両方を測定しておく必要があるようです。


カルシウムは、骨の成分であることはご存知の通りですが、他にも重要な役割があり、
「神経・筋伝達」「筋収縮」「細胞膜安定化」「血液凝固」・・に関わってきます。
痙攣発作の引き金になることがあります。
痙攣は、てんかんのように脳神経系の原因もあります。
カルシウムは、神経伝達に重要だからですね。

原因疾患の治療はもちろんですが、早急にカルシウムを増やすために、点滴や静脈注射をすることが必要になる場合があります。
心臓に影響を与えることがあるため、心電図を見ながら、心拍数を計りながら、様子を伺いながら・・といった注意が必要になります。


乙音が頻繁に痙攣を起こすようになったとき、私たちは自宅でCaを静脈注射していました。
心臓のことを考えて、とてもドキドキしながらでした。。
Ca低下によって、痙攣発作を起こすことはままあるようなので、個人的には要注意項目だと思っています。

我が子の痙攣する姿を見るのは、本当に辛いです。
痙攣中には何も手出しはできません。(してはいけません)
是非、注意してあげて欲しいです。
# by harutsuku | 2007-08-03 14:26 | 検査・治療の知識
【アクセス数増加とカテゴリ変更など】
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3週間くらい前から、それまでずっと安定していたアクセス数(ページ閲覧数ではなく、アクセス人数)が徐々に増え、今週は毎日、それまでの4~5割増しくらいの方にお越し頂いています。
ありがとうございます。
何か参考になることがあれば本望です。

エキサイトブログの場合、どこから来て頂いたのかが一部しか分からないのですが、もし、どなたかが、新たにリンクやご紹介をして下さったのであれば、一言お礼を申し上げたいので、お手数ですがコメントして頂けると幸いです。

リンクフリーですので、ご自由にリンクして頂くのは全く構いません。
FC2のブログおよびサイトも同様)
お申し出頂ければ、相互リンクやこちらもご紹介をさせて頂きます。


乙音の闘病記以来、ますます文字ばかりのブログになってしまっており、大変読み難い面があるかと思います。(活字嫌いの妻は、「読む気にならない・・」とか言っております。。)
他のサイト・ブログ・書籍から、説明のイラストや写真を勝手に持ってくるわけにもいかず、かといって一々承諾を得る手間は煩わしく、自分でイラスト等を作ることもままならないので、こんな感じのまま続けていくことになると思います。
サイトを開設してからは、「病気などの知識的な内容はサイトへ書き、このブログは日記風にする」宣言をしておりましたが、このブログのアクセスが増えていること、そしてサイトの更新が結構面倒なので、まずはこちらに知識的な記事をアップするようにしています。

キーワード検索でお越し下さる方も依然多いため、なるべく見易いように、カテゴリ「飼い主の知識」を細分化しようと思います。

  一般的な事柄を「飼い主の知識」へ。
  検査や治療についての事柄を「検査・治療の知識」へ。
  尚、病気関連の記事は、従来通り「病気について」に分けます。

しばらくは、血液検査について書いて行きます。
# by harutsuku | 2007-08-03 01:09 | e.t.c.
【血液検査項目1 TPについて(2)】


初めてお越し頂いた方、検索してお越し頂いた方は、「ブログの概要」へお進み下さい。


先日の続きです。

血液検査項目のTPについて。
TP値は、病気によって上昇あるいは下降します。
ただし、血液(血漿)中のタンパク量は、食餌によって多少の上下はあるようです。
タンパクは、投薬や点滴などでは補えないものであり、不足している場合には、ささみや卵白などの高タンパクの食品、あるいは処方食で補うことになります。
タンパクを補うという面で考えた場合、タンパクが豊富な食品ならば何でも良いかと思いがちですが、乳製品などタンパクが豊富な食品は脂肪分も多いので、脂肪分の摂り過ぎを防ぐため、低脂肪の食品を与えることが大切です。


◎TPが高い場合の状態と病気

 ・脱水症状
 ・炎症
 ・腫瘍
 
◎TPが低い  〃

 ・蛋白質の喪失⇒肝臓・消化器からの喪失)、出血、やけど、腫瘍、手術後、筋肉壊死
 ・蛋白質生産低下⇒重い肝疾患、食欲不振により飢餓状態
 ・免疫疾患⇒グロブリンの産生低下


TPは、3つのタンパク(アルブミン、グロブリン、フィブリノーゲン)の総量のこと・・というのは先日の記事にも書いた通りです。
それぞれのタンパクの増減を見ることで、より詳しく原因を探っていくことができるようです。
アルブミンとグロブリンの比(A/G)、そして、傷が出来たときに血小板と結びついて血液を固める役割をするフィブリノーゲン、これらがどうなっているかを調べるようです。

「TPが異常に高い、低い」・・という場合には、
「アルブミン、グロブリン、フィブリノーゲン」それぞれはどうか?・・ということまで調べてもらった方がいいかもですね。
飼い主から言わないと、そこまでは調べないかもしれない・・と思います。
現に乙音の場合は、調べてくれませんでした。。

それぞれの増減を調べることで、炎症なのか、腫瘍なのか、免疫疾患なのか、肝疾患なのか・・e.t.c. の目処が付けられるかもしれないです。


・・・私は知らなくて、調べてもらわなかったんですけど。。

調べれば、もしかしたら・・

「(肝臓や腎臓ではなさそうだということから)腸が疑わしい」ということが早くに分かったかも・・と思ってしまいます。。
・・後悔です。。


【追記】
TPが低い場合、概ね、「腹水」「胸水」「四肢の浮腫(むくみ)」がみられることが多いようです。
血液中のタンパク質の減少により、血管から水分が漏れ出すことによるものです。
何故、タンパク質が少なくなると、漏れ出すのか?・・・というのは、浸透圧が関係しているようです。  ⇒参考
# by harutsuku | 2007-08-01 21:20 | 検査・治療の知識
【とりあえず・・】

昨日の参議院議員選挙、民主党の大躍進でしたね。
とりあえず、まだ日本も捨てたものではないと思いました。
国民の怒りが爆発した感じでしたね。

安倍首相、退陣しないとか。。
日本は、「辞めることが責任を取ること」・・みたいな考えがありますが、私は辞めることだけが責任を取ることではないと思っています。
場合によりますよね。
辞めることで、その場から逃れることができ、逆に楽になることもあるでしょう。
「責任を取る」というのは、「辛いことでなければならない」と思います。

・・で・す・が!

今回の場合は、居座ることはどうなのかな・・と思います。
彼は、「どうしてもやりたいことがある」から、辞めることの方が辛いはずなのです。
その「やりたいこと」は、会見で言っているようなことではないことを、もうかなりの国民が知ってしまっているし、「これ以上、国のトップにいて欲しくない」と思っているからこそ、
「何故、辞めない?」・・という声が出るんですから。

年金問題を始めとした理不尽な国政に、怒りを感じたことで野党を支持した方もいれば、
首相自身を罷免したい気持ちで投票した方も多いはず。
「真摯に受け止める」の「真摯」とは、「まじめでひたむきなこと」です。
首相がそうではないと思っている国民は、かなりいるはず。

そして、民主党が票を集めたのは、皆、「民主党ならば良いだろう」・・と思っているからではないでしょう。
無力な国民の「気持ち」が、数字になっているだけでしょうね。

何れにしても、暫く注目してみたいと思います。
# by harutsuku | 2007-07-30 21:08 | e.t.c.



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動画:在りし日の乙音
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