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~原因不明の病気と闘った愛犬の記録~



【春之進の予後】

肛門嚢炎になってしまった春之進の予後ですが・・・あまり良くありません。。
肛門嚢炎自体は良くなっているような気はします。
糖尿病なので、治るのに時間は掛かるとは言われているのですが・・

4日前に肛門線が化膿して破裂してしまったのですが、病院で膿を少し絞り出し、抗生剤と人間用の痔の薬(出血と腫れの改善のため)を投与していたところ、今朝までは小さくなっていました。

今晩8時頃見たところ、肛門の周囲(全周)が摘めるくらいの大きさで硬くなっていて、肛門の真下がプヨプヨした感じに腫れています。。
化膿した右側の腫れは小さくなっています。
それとは違う部分の異常ですね・・

腫れている部分を触っても痛がらないのですが、肛門線が腫れているのとは様子が違う気がします。。
肛門線は、肛門の左右にあるので、肛門の全周が硬くなっているのは・・・
前立腺の場所とも違うような・・
・・ちょっと分からないです。。

食欲もあり、痛がらず、排便もあり、血尿・血便も無し・・
少し気になるのは、水を飲む量がやや少ないのと、排尿回数も少し少ないこと。
不快感があるのか、転げまわってガウガウ言うときもあります。

糖尿病があるので、普通と違う経過を辿る可能性もあり、心配です・・
明日、朝一で病院です・・


【6/2 11時追記】

病院へ行って来ました。
化膿していなかった、「左側の肛門線の化膿」ということでした。
まだ良かったです。

前回、右側の肛門線が破裂するまでの様子を見ていなかったので分からなかったのですが、肛門周りが腫れて硬くなるのは、化膿の過程とのことでした。
ただ、抗生剤を3日間飲んでいて、何ともなかった側が化膿するのは珍しいということで。。

抗生剤をこのまま飲み続け、化膿が収まるor破裂する まで待つのが、春之進の場合は良いでしょうとなりました。
切開して膿を出す治療もあるそうですが、かなりの痛みがあるそうなので、糖尿病の春之進の場合はストレスを与えてしまうことは避けたいため、暫く抗生剤(ステロイド入り)で経過を見ることになりました。

大変お騒がせしました。。
# by harutsuku | 2007-06-02 00:56 | 春之進
【肛門嚢炎】

今日の早朝5時過ぎ、春之進の様子がおかしいことに気付きました。
しきりにお尻を気にし、ウロウロというよりバタバタと駆け回る、という異変がありました。
トイレを確認すると、普通に排便した後があったので、「お尻にウ〇チが付いているんだろう」・・くらいに軽く考えて春之進のお尻をチェック。
別にウ〇チは付いていません。

なんだろうな・・と、抱きかかえて肛門周辺をよく見てみると・・
肛門のすぐ右側に、大きなしこりがありました。。

私の親指の1.5倍ほどの大きさで、硬いものでした。
一瞬、「腫瘍」という文字が頭をよぎりました。
でも、もっと良く見ると、そのしこりは赤く、一部白くなっています。
見る限り、化膿の可能性が高いものだと思い、少し安心したのですが、痛がらないことが気になり・・
春之進は、昔から痛みに弱い子で、ちょっとした痛みにも「キャンキャン」と鳴く子です。
化膿しているのなら、きっと痛くて鳴くだろうと思ったのですが鳴きません。。

肛門周りのしこりの病気として、「肛門嚢炎(肛門線の炎症)」「肛門周囲線腫(肛門周囲線の腫瘍)」があります。
肛門嚢炎は治る病気ですが、肛門周囲線腫の場合は良性のようですが、ガン化することもあるようです。

9時からの診察開始に合わせ、病院へ連れていく用意をし、抱きかかえた私の掌に冷たい感触が・・・・・
恐る恐る見てみると、薄い血と透明な液体が付いていました。
化膿した患部が破裂した時に見られるものでした。
春之進のお尻のしこりは化膿したものということが分かり、少しホッとしました。
車の中でも、特に痛がったりソワソワする様子もなく、伏せをしていました。
化膿部が破裂したことで、少し楽になったように見えました。


病院へ着き、先生に見て頂くと「ああ、肛門線パンクですね。」と。
「よくあるんですよ。」と。
腫瘍ではなく、肛門嚢の化膿という診断でホッとすると同時に、春之進に申し訳なく・・
肛門線しぼりをしっかりやっていなかったせいです。。

先生に、「今までも腫れたりしたことはありますか?」と尋ねられたので、「いえ、始めてです」と答えると、「んー、糖尿病のせいもあるかもしれないね」・・と。。
糖尿病により、細菌感染し易い状態になっているかも・・と。。

肛門嚢炎は、肛門を開閉する筋肉(括約筋)の働きが弱まったり、肛門まわりが不潔になっているとなり易いようです。
括約筋の機能低下は加齢によるもので、春之進は10歳半なので、そろそろ筋肉の働きも弱まる頃。。

「きっと昨夜は痛かったはずですけど、何かおかしな様子はなかったですか?」
「食欲は無かったんじゃないですか?」

・・と先生に聞かれ、「・・特に気付きませんでした。。」と答えました。
ほんと、分かりませんでした。。
こんなに大きくなるまで気付かないとは。。
確かにここ1週間くらい、肛門のチェックをしていなかった(指でしこりなどが無いかと)・・
食欲も普通だったし、お尻を気にする素振りも感じれず、元気もあったし。。


治療は、抗生物質を10日間飲むことと、肛門&患部に軟膏薬(人間用の痔の薬とのこと)を3日間塗ること、傷口と化膿の様子を見て肛門線しぼりをすることです。
健康な子ならば一週間程度で完治するようですが、糖尿病で治り難いかもしれないということでした。
また、肛門線は肛門の左右にあるので、今回化膿した右側だけでなく、左側も化膿することもあるかも・・ということでした。
〔参考:お尻を床にこすりつける場合の病気

病気のサインを、「見て気付く」ことの難しさを、改めて実感した次第です。。
やっぱり触って観察することは、しこりや化膿を早く見つけるためには必要不可欠ですね。

偉そうにサイトまで作っている私の、お粗末な話でした。
皆様もご注意下さいませ・・
# by harutsuku | 2007-05-29 14:25 | 春之進
【血液検査値の誤差要因について】

そろそろ寝ようと、寝る前の睡眠導入のために、先日買った「小動物臨床検査」を読んでました。難しい本を読むと眠れるかと思い(苦笑)。
で、「血液の採取法と抗凝固剤」という項目を読んでいたら、思わず書きたくなりまして、起き上がってパソコンに向かっている次第です(苦笑)。


「抗凝固剤」による血液検査値の誤差について。

血液は、体外に出るとすぐ固まるのはご存知のところですが、血液検査の場合も血液が固まってしまっては困るので、「抗凝固剤」というものを使って固まるのを防ぐ処理をしてから検査機器にかけるようです。
この抗凝固剤は何種類かあり、測定しようとする項目によってそれらを使い分けるようです。
抗凝固剤は、シリンジ(注射器)に既に封入されている場合や、検査機器にかける時に混合する場合があるようで、採血する時に袋に入ったシリンジを使う場合は前者なのでしょう。

抗凝固剤は、

  ・EDTA(エチレンジアミン四酢酸)
  ・ヘパリン
  ・クエン酸ナトリウム
  ・シュウ酸塩(シュウ酸ナトリウム、カリウム)
  ・フッ化ナトリウム(※血糖測定用)         ・・などがあるようです。


血液が固まる際に必要なカルシウムと結合する(包み込む形)ことで、血液が固まるのを防ぐようです。(注:「ヘパリン」以外のもの)
血液と抗凝固剤の適正な割合があり、抗凝固剤が多いと、赤血球などが影響を受けて正確な値を示さないということや、逆に少ないと血液が固まってしまい、これまた正確な値が得られないこともあるようです。
血液と抗凝固剤がしっかり混ざっていないと、部分的に血が固まることもあるのでしょう。
あらかじめシリンジに抗凝固剤が封入してある場合でも、採取すべき血液量が規定より少ないと、抗凝固剤の割合が増えてしまって、「正確な値が得られない」・・という場合があるようです。


乙音が検査採血の時、「ちょっと多いんじゃない?」と思ったことがありましたが、そんな理由があったのですね・・
測定できる最少の血液量だけ採ればいい・・という問題ではないということですか。

他に誤差が生じる要因としては、下記のような場合があるそうです。

  ・食後すぐの採血⇒(血糖値は高目を示す)
  ・かなり空腹時の採血⇒(血糖値は低目を示す)
  ・代謝が安定していない場合(糖尿病、急性膵炎などの病気の時など)
  ・血液に過度の圧力をかけたり、振り過ぎたことによる溶血(赤血球の破壊)
  ・採血後、長時間放置したり、高温下で放置した場合

また、カルシウムと結合する抗凝固剤を使った場合、カルシウム値は実際より低くなり、その他の抗凝固剤を使った場合も、カルシウム・カリウムなどの値がバラつくことがあり、また測定項目の数値そのものがバラつくこともあるようです。



血液検査は、獣医師自らが採血しなかったり、検査機器にかけないことも、病院やその時の状況によって、よくあることだと思います。(そんな時は、動物看護士が代行しますね。)

また、検査機器そのものにも誤差はあります。
血液検査は「分析」の分野です。(※ちょっと難しい話ですが・・)
昔、商社で営業をしていた頃、医療用ではないですが分析装置(ノーベル賞の田中耕一さんのいる会社で作っているような装置)を売っていたことがあるので、多少は分析の方法を知っているのですが、「検体に光を当てて、どの波長の光をどれだけ吸収(吸光度)するか」で、「何がどのくらいあるか」を測ります。
物質によって、吸収する光の波長と吸光度が違うことから、それらを調べると、どんな物質かが分かるわけです。
当然、当てる光の質や、吸光度の測定精度によって検査値がバラつきます。
この二つは、装置の製造年(モデル)や価格で、結構な差があります。
なので、例えば(検査装置が違うことで)「転院して検査したら、前の病院と値が違った」ということは、理屈としてあるわけですが・・

もう、これは飼い主では適切に検査が行われているのかは分かりません。。
そもそも、検査は飼い主の見えないところでやる病院も多いですし。。
血液検査結果が「理由が分からず」不安定だったり、「検査結果と症状から想定される病気との隔たり」があるような場合、血液検査の結果ばかりを信用せず、「(患者の)病状を最重視して診断する」・・ことが必要なんだと思うわけです。

あまりに「血液検査は問題ない」と言い張って、病状から推測される病気を否定され、でも飼い主としては「他の病気の可能性が気になる」・・というようなときは、その獣医師が「血液検査を信用し過ぎ」のこともあるかもしれません。

そんな場合は、セカンドオピニオンの必要があるのかな・・と、個人的に思います。
# by harutsuku | 2007-05-26 03:48 | 検査・治療の知識
【中国産の食品その他の危険性】

このところ、中国産のいろいろな物の問題が発覚しています。
カナダのペットフード製造会社(メニュー・フーズ社)やアメリカで製造されたペットフードのリコール問題は皆さんご存知の通りですが、原料の小麦粉に殺鼠剤が混入されていたり、土鍋から鉛が検出されたり・・
以前から、中国産の野菜や魚、健康食品・ダイエット食品などの危険性は 取り上げられて いますね。
人間の食べ物すら危険だと言われている中、ペットの食の安全はもっと危険なのでしょう。
また、食品だけでなく、おもちゃや金属製品などにも鉛その他の有害物質が含まれていたというニュースも耳にします。

鉛は、脳や神経、腎臓、肝臓、血液系に影響を与える強い毒性を持つものです。
昔は日本でも多用されていました。
犬猫の誤飲で、鉛中毒というものもあります。
下痢、嘔吐、大量のよだれを垂らす、狂ったように走り回る、痙攣する・・などの症状があります。
大量であれば、人間だって中毒症状を起こします。
特に乳幼児の脳に与える影響が大きく、脳障害を起こす危険性の高いもので、子供用のおもちゃの「塗料」にも鉛が含まれていることがあるようです。
おもちゃなんて、中国産がかなり多いのでは・・?

一番恐いのは、微量の鉛や有害物質を長期間体に取り入れたことで、知らずに病気になることでしょう。


先日、犬用のおやつを買ったのですが、改めて見るとペット物には中国産が多かったです。
知名度のあるメーカーの物でもそう。
もちろん、「国産品・無添加」という表示のあるおやつにしたのですが、本当に安全なのかは分かりません。。
特にペットフードは法的な規制が緩いですから・・


中国という国は、日本などに比べてモラルの低さがちょくちょく問題とされていますが、人件費の安さ=利益重視ばかりを追及する日本の企業にも問題がないとは言えないと思います。
おそらく知らないだけで、相当の有害物質を含んだ食品や製品が、身近に溢れていることと思います。

「5,000万人分の年金データが不明」・・などという、信じられないことをしている日本の行政に期待はできませんし、いつのまにかウヤムヤになっている狂牛病牛肉の問題にしろ、私達が知らないうちに危険な目に遭わされている気がします・・
「消費者が賢くなることしか身を守ることが出来ない」・・なんて、腹立たしさを通り越して、悲しくなります。。


私の怒りの捌け口ブログ、「理不尽なこと」に書くような内容になってしまいました。。

「原料から安全なものを使い、手作りした物以外は食べさせない」ということでもしなければ、我が子の食の安全は確保できないかもしれませんね・・


なーんか、世の中間違ってますよね・・
# by harutsuku | 2007-05-25 19:52 | e.t.c.
【臨床検査の本】

初めてお越し頂いた方、検索してお越し頂いた方は、「ブログの概要」へお進み下さい。


動物看護士向けの「小動物臨床検査(上)」を少し読んでみました。
やはり専門書だけあって、巷の通り一遍の病気本とは違いますね。
動物看護士は、獣医師のサポートをするわけで、病気の診断や法律上禁止されていること以外の知識がないといけない職業なので、広く浅い知識の習得を目指す内容でした。
著者は、ここ の院長先生です。

【臨床検査の本】_b0087891_1842582.jpg
【臨床検査の本】_b0087891_1844049.jpg



平成14年初版で、比較的新しい内容だと思います。
参考文献の数々は、おそらく相当高い専門書のようです。

で、これを読んで、どう分かり易くまとめるか・・ってことを考えると、大変さが増してきました(笑)
「飼い主の知識」としての血液検査について、どの程度知っていることが理想なのか、少し考えないとまとめられないなぁ・・という感じです。

最低限知っておいた方が良いと思う内容をひとまとめにして、もっと深く知りたい方向けに、細分化した方がいいかなと思います。
一飼い主として、どこまで深く知ることに意味があるかは、様々だと思うので。

「どんな検査をされて、結果がどうで、疑わしい病気は何か?」・・という現状把握ができて、
「この症状の場合に検査すべき項目を検査しているか?」・・というチェックができることが最低限の飼い主の知識かなと思います。


この「小動物臨床検査」の下巻も購入することにします。
下巻は、
     ・尿検査
     ・細胞診
     ・腸と膵臓の検査
     ・内分泌機能の検査と異常
     ・胸水における考え方、検査方法
     ・腹水   〃
     ・心電図の検査
     ・X線検査     他


乙音の時は検査で悔しい思いをしたので、個人的に検査のことを知りたいと思っています。
# by harutsuku | 2007-05-24 18:16 | e.t.c.



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動画:在りし日の乙音
在りし日の乙音(約4分)  
 
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