~原因不明の病気と闘った愛犬の記録~



【腎疾患が疑われる場合の血液検査(1/2)】

腎疾患が疑われる場合の血液検査について。

腎疾患(の見極め・経過観察)に関係する血液検査項目は下記の通りです。

 【腎疾患パネル】
 〔一次〕 BUN(血中尿素窒素)、Cre(血清クレアチニン)、尿比重(USG)
 〔二次〕 P(血清無機リン)、Ca(血清カルシウム)、K(血清カリウム)、Cl(血清クロール)


・一次パネルの3項目は必須。
・腎不全などの場合、腎臓以外の要因から影響を受けない「クレアチニン」の検査結果が重要。


【クレアチニン・BUNの上昇+等張尿(※1)+濃縮尿、の場合の血液検査】

 ナトリウム、カリウム、カルシウム、TP、アルブミン、血糖値、T-cho(総コレステロール)
 加えて、腎臓のX線検査、超音波検査を行うのが望ましい。

   ※1:等張尿:血漿浸透圧と同じ尿。(比重は1.010)


【高カルシウム血症によるものかの見極め(※2)】

  リンの上昇があるかを調べる。
         ⇒上昇ありの場合、カルシウムの低下があるかを見る。

 ※2:腎疾患の多く(7~8割)はカルシウム値は正常を示すが、上昇を示す場合もある。
    


カルシウム値が高い場合の注意点です。

   ①腎不全によって、カルシウム値が高い 
   ②高カルシウム血症によって、腎機能が低下している

①も②も、「腎機能の低下+Ca値が高い」状態です。
どちらが先か・・という問題ですが、原因が何かを突き止める上ではとても注意が必要です。


①の場合は、「原因は腎疾患」・・ということが分かっています。
腎疾患の治療を始めることができます。

ただ、②の場合は、「高カルシウム血症が原因」です。
高カルシウム血症の「原因となっている疾患は何か?」・・を探る必要があります。
【血液検査項目2 Caについて】 にも書きましたが、もしかしたらこんな病気が隠れているかもしれないのです・・・

  ・リンパ肉腫(犬) (※猫は稀)
  ・リンパ性白血病
  ・多発性骨髄腫
  ・骨髄増殖性疾患
  ・肛門アポクリン線癌
  ・肛門嚢癌 (※高齢の雌犬に多い)
  ・腫瘍の骨への転移


参考にしている本には、
Ca、Cre、BUN、P・・の測定だけでは、①②の区別はし難い」・・と書かれていました。
・・まあ、確かにそう単純なものではないのでしょう。

やはり、血液検査の結果と併せて、総合的に診ることは重要だと思いました。
「状態・症状優先で診る」・・・ことは、隠れた疾患を見落とさないために必要だと思います。

それと、「イレギュラーなことはある」ということを、獣医師は常に頭に入れていて頂きたいと。
頻繁な下痢をせず、それ故に「腸の疾患ではない」と言われてしまっていた乙音が、
亡くなる前日に、「腸に病変があった」ということが分かったことからも言えます。。

そんな時、「飼い主の直感」というのは、とっても大切だと改めて思うわけです。
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# by harutsuku | 2007-10-03 23:15 | 検査・治療の知識
【犬のニュースサイト】

※血液検査、次は腎疾患の場合についてを書く予定ですが、この手の記事は本を読みながら書いているため、もう暫くお持ち下さい。。(サクサク書けないので・・)


サイトにも貼ってありますが、犬のニュースサイトについてご紹介です。
yahooやGoogleなどで検索するよりは、ご興味のある情報が手軽に入るかと思います。
どちらのサイトも、ほぼ毎日更新されており、リアルタイムに情報が入手できるのでお薦めです。


     犬のニュース01 ※メルマガもあります
     犬のニュース Dog Super Guide
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# by harutsuku | 2007-10-01 19:19 | 呼びかけ/告知
【健康管理チェックシート等配布】

日常の「健康管理チェックシート」および「病気のサイン」について、配布します。(動物用)
ご入用の方は下記よりお持ち帰り下さい。
サイトのトップページからもダウンロードできます。

尚、PDFは、PDFの閲覧ソフト「Adobe Reader」が必要です。
PDFが見れない方は、ここ からダウンロード&インストールして下さい。(無料)
「インストールしてあるか分からない」という方は、一旦、チェックシートをダウンロードして、見れなかった場合のみ、上記サイトからAdobe Readerをダウンロードしてインストールして下さい。
※良く分からない場合はコメントして下さいね。


   健康管理チェックシート (PDF、110KB)
   病気のサイン(1) (TIFF、173KB)
   病気のサイン(2) (TIFF、181KB)
   病気のサイン(3) (TIFF、104KB)


チェックシートは、日常の健康管理において、飼い主が気を付けて観察した方が良いと思われる項目を、毎日チェックできるようにしました。(※PDF、A4に1ヶ月分)
とっても簡単なものですが・・・無いよりは良いかと。
「おや? いつもと違うぞ」・・と、早く気付けることを目的としたものです。

病気のサインは、サイトの「病気のサイン」に書いたものを、A4で3枚にまとめたものです。(※TIFFというファイル形式の画像ファイル)
サイトのようなFlashでは、基本的に印刷できませんので、今回印刷できるようにしました。
画像ファイルですので、印刷せずに、通常の画像と同じ要領で見ることもできます。


今後、血液検査のチェック表と、表計算ソフトのEXCEL(エクセル)を使ってチェックできるものの配布を考えておりますが、時期は全く未定です。。
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# by harutsuku | 2007-09-27 19:33 | 飼い主の知識
【磯谷さんのブログ&記事の予告】

※磯谷さんの記事を探してご訪問下さる方のアクセスが落ち着きましたので、
また通常の記事を書いて行きます。
陳情書の提出は、とりあえず10/1着締め切りのようですので、ご協力頂ける方は、

  磯谷利恵さんのHP へお願い致します。

【追記】
アクセスは落ち着いていませんでした。。

先ほど、被害者が綴っていたブログを見ました。
被害者の方の幸せな日常を想像するに、何とも言えない気持ちになります・・

事件後、多数コメントされているのですが、心無いものもあり、怒りが込み上げました。
面白がってコメントしている輩達です。
被害者のブログを荒らす心無い人間が多いことに、また同様の事件が起こりはしないかと思いました。

以前の動物の事件でも、報道されたことによって、被害者と関係者のブログやサイトが荒らされ、閉鎖に追い込まれたことがありましたね・・
本当に、人の痛みが分からない人間が多過ぎます・・


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今日中の予定で、このブログとサイトに、「健康管理チェック表」と「病気のサインについて」書いたものをお持ち帰り(ダウンロード)頂けるようにしたいと思います。
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# by harutsuku | 2007-09-27 15:30 | 呼びかけ/告知
【残虐事件の陳情書 2】

  磯谷利恵さんのHP
  ※陳情書(PDF)のダウンロード、メール送信ができます。


「名古屋市千種区 磯谷利恵さん殺害事件」について追記です。

先ほど(9/25 0時頃)、ニュースJAPANでこの事件の報道がありました。
(お母様の悲痛な叫びを聞かれて、検索してここに来られた方が急増しています。)
二度とこんな事件が起きてはいけないし、起こさせてはいけないと思います。

私は昨日、陳情書を郵送しました。
お母様宛てにメールも送らせて頂きました。
「可哀想・・」と思うだけでなく、多くの方が行動しないと、きっと今の司法制度では、
極悪な犯人でも、生きている側の権利を重んじる」・・という、おかしな状態は改善されないと思います。
行動しないと意志は伝わりません。

2009年度からの裁判員制度で、裁判はより民意に沿うようになると期待はされていますが、制度施行以前の今、私達の意見・意志を発する必要があります。
それと、ご存知の通り、裁判は「判例」が大きな意味を持つことがあるようです。
類似した以前の確定判決を参考(・・というか同じか、それ以下)にするのですね。
今回の事件の判決が、今後の同様な事件の指針と成り得るのです。


報道によると、まだ300名ほどの方から、「署名をしたい」という問い合わせ?があるだけのようです。
陳情書を出すのも、メールを送るのも、「もし、その結果、自分に何かがあったら困る」と思われる気持ちは分からなくはないです。
今の世の中、何が起こるか分かりませんから。

でも、 「やっぱりこんなことはおかしい! 犯人は許せない!」・・と思われた方の意志は、私は伝えるべきだと思います。

陳情書の送付や、ご遺族へのメールもちょっと・・・という方は、ここに非公開で、お母様に対する激励や賛同のご意志をコメントして頂いても結構です。
署名までの効力はないかもしれませんが、多くの方の「意志を示す」判断資料には成り得ると思いますので。
私の方で、お母様宛てにコメントをメールで転送します。
(ご遺族の了解はまだ取れていませんが・・)
それならば、コメントされた方の個人情報が漏れることはありません。
※もちろん、私にもコメントされた方の情報は分かりません。

こちら のサイトではご遺族の了解を得られているようですので、そちらにメッセージを入れて頂いてもいいと思います。


以下、お母様の手記を転記します。
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許せない!はらわたが煮えくり返るような怒りが、身体中に込み上げてきます。最愛の宝物の利恵を残忍な手口で奪った殺人者の、何のどこを弁護する必要があると言うのでしょうか。

神田が被害者の背後から羽交締めして、堀と川岸が暴れる被害者を押さえつけ、被害者がぐったりしたところへ、堀がハンマーで被害者の頭部を3発殴った。被害者の血が飛び散り、堀が殴るのを止めた。その後、綿のロープで被害者の首を堀と川岸が絞めた。被害者がもがくので、神田と堀が被害者の顔面にガムテープを巻いた。顎から額までグルグル巻きにした。そして、その上から、レジ袋を被せ、首の部分をガムテープで止めた。被害者はぐったりしたが、未だ生きている様なので、神田がハンマーを取り、被害者の左側頭部を30回殴打して、被害者は死亡した。

何の関係も落ち度もない人に、これほどの行為ができるのでしょうか。利恵を惨殺するまでの、鬼畜生にも劣る行為を知るにつけ、あまりの残酷な行為に怒りを抑えることができません。このような凶悪な犯罪者にも弁護士がつくのです。何の弁護が必要なのでしょうか。私には納得できません。同じ恐怖と苦しみを味合わせながら、この手で同じように抹殺してやりたい!これが偽らざる気持ちです。尊い命の代償は、同じく命で払ってください!!

これから先何を楽しみに生きていけば良いのかわかりません。ただ利恵の敵を討たせてください!無念を晴らさせてください!と祈るばかりです。

拉致されてから駐車場で命を奪われるまでの利恵の恐怖と苦しみを思うと、可哀想で居たたまれない気持ちで一杯になります。できることならもう一度、大丈夫だからねと言って利恵を抱きしめてあげたい。泣き明かすだけの弱い母では利恵も心配すると思い、一生懸命気を張って我慢していますが、つい利恵を思い涙が止まらなくなります。

あえて、悲惨な部分を記載したのは、この凶悪犯罪を二度と繰り返させないためにも、犯人達を極刑にするためにも、全国の皆様のお力が必要だからです。どうかご理解とご協力頂き、娘利恵の無念を晴らさせてください。お願い致します。

平成19年9月11日  磯谷富美子

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この国の全てを決めている一部の権力者は、果たして人として真っ当な感情を持ち、判断ができるかは大いに疑問です。
人のためにある法律が、「人を不条理に苦しめる」ということもあります。

私は権力も何もない人間ですので、「声を上げる」ことしかできないけれど、皆で正しいことに「声を上げる」のであれば、いつかきっと、正しいことが為される社会になっていくと思うし、そう願っている一人です。
「無関心」「諦め」「保身ばかり」では、何も変わっていかないんだと思うんです・・
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# by harutsuku | 2007-09-25 01:03 | 呼びかけ/告知
【残虐事件の陳情書】

動物には直接関係の無い記事です。


皆様の記憶にも新しいと思いますが、8/24に起きた、「名古屋市千種区 磯谷利恵さん殺害事件」という、とても血の通った人間がやったとは思えない残虐事件がありました。
「ネットで知り合った男3人が、通りすがりの女性を拉致し、ハンマーで殴打・買い物袋を被せて窒息させ、遺体を遺棄した」・・という事件です。
ニュースで知って、背筋の震える思いがしました。
今日は、被害者のお母様が呼びかけておられる、「犯人に対する極刑を望む陳情書」について、少し書いてみようと思います。


その前に・・
私は以前から、「きっこの日記」というブログを読んでいます。
今日のエントリーに、この事件のことが書かれていました。
かなり有名なブログですのでご存知の方も多いと思いますが、ご存知ない方のために「きっこの日記」について簡単にお伝えします。
きっこさんは、東京在住のヘアメイクさんで、芸能・政治その他に広く情報網をお持ちのようで、一般では出回っていない情報を発信されています。
読んでも情報源が分からないこともあるのですが、世の中で報道されていることよりも、理にかなった、「これが真実だろう」と思わざるを得ないことが書かれています。
そして、きっこさんの意見は、「その通り!」と思わず納得できることばかりです。

きっこの日記は、是非皆様も読んで頂きたいと思います。


話を戻して・・・

被害者の磯谷利恵さんの実母、磯谷富美子さんが昨日、HPを立ち上げられたようです。
こんな、人とは到底思えない事件の犯人達に対し、この国の司法制度では、税金による国選弁護人を立て、税金を使って裁判が行われます。
この不条理についてうんぬん言うことは控えますが、これまでの凶悪犯罪同様、遺族にとっては長く辛い裁判となるでしょう。
山口県光市の母子殺害事件のように・・。

磯谷富美子さんは、今自分ができる精一杯のこととして、報道機関へ手紙を出されたり、HPを立ち上げて、一般の方からの「犯人に対する極刑を望む陳情書」の呼び掛けをされています。
事件からまだ1ヶ月の今、どんなお気持ちで取り組まれているか、心情をお察しすると、とてもいたたまれない気持ちになりました・・・

子供さんをお持ちの方は、もし我が子がこんな目に遭ったら・・と考えてみて下さい。
子供さんのいらっしゃらない方は、我が子(動物)が虐殺されたら・・と考えてみて下さい。
犯人を許せるわけはないし、犯人が今この瞬間にも自分と同じ空気を吸って生きていることが許せないと思います。


私はこの陳情書を提出させて頂くことにします。
もし同じように思われる方は、是非、陳情書を送って下さい。
氏名・住所・捺印(サイン可)をするので、個人情報を漏らすのが嫌な方は、HPから磯谷富美子さんへ賛同のメールを送ることでも良いと思います。

  磯谷利恵さんのHP
     ※ページ下の方に、陳情書のダウンロードリンクがあります。


動物のことでもそうですが、ほんの小さなことでも、たくさんの人が行動すれば、
きっと何かが良い方向に変わっていくんだと、そうなって欲しいと思っています。


【追記】
この事件が発覚したのは、犯人の一人が「死刑になりたくなかった」という理由で自首したからでした。
この「死刑」の意味が、「司法による死刑」なのか、「仲間によって葬られるかもしれない」ということなのかは分かりませんが、何れにしても、自分は助かりたいと思っているわけです。
こんなことをしておきながら・・・

もし自首しなければ、もしかしたら犯人達は今も同様の犯行を続けていたかもしれない・・・と思うと、何とも恐ろしい話です・・
「発覚しない殺人事件」というのは、実際結構多いのではないかと思います。
「バレなきゃいいさ」・・という身勝手な人間をいい気にさせないためにも、この類の犯人は極刑に処するべきだと思います。

そうは思いませんか?
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# by harutsuku | 2007-09-23 14:17 | 呼びかけ/告知
【肝疾患が疑われる場合の血液検査(2/2)】

肝疾患が疑われる場合の検査について。


肝機能検査には、「内因性と外因性」の機能検査 があります。
下記の項目の数値を計測することで、「内因(肝臓自体に障害があるか)性の検査を行います。


【内因性機能検査】

目的:肝臓が生産する物質および処理する物質(下記)の量を調べ、肝機能が正常であるかどうかを判断する。

   BUN(血液尿素窒素)、アルブミン、グルコース(血糖)、
   T-cho(総コレステロール)、T-Bil(総ビリルビン)
   アンモニア(NH3)、総胆汁酸(TBA)


胆汁酸
肝臓で作られ、胆汁中に排泄される。回腸(※小腸の一部)で再吸収されたのち肝臓に戻り、肝細胞によって除去される。(腸肝循環という)
肝臓が少しでも侵された場合、胆汁酸は血液中に漏れるため、肝機能チェックの指標となる。
ビリルビンよりも敏感な検査で、また黄疸よりも先に増加する。

アンモニア
主に腸内細菌によるアミノ酸の異化により生じ、肝臓で除去されたのち尿素となり、腎臓によって排泄される。
肝障害がある場合、尿素は減少する。
アンモニアは、肝臓に障害があると解毒できないため、中毒による神経症状が出る。(肝性脳症)


血液検査以外で肝機能をチェックする検査には、色素(試薬投与)検査があります。

   色素(ブロムスルホフタレイン、インドシアニングリーンなど)を静脈に投与する。
    ・肝機能が正常であれば、投与した色素は除外される。
    ・異常があれば色素が検出される。 

結果の判断が難しいこともある血液検査のみで肝機能の状態を判断するより、このような試薬検査を行った方が、肝機能を確実にチェックできるように思います。
ただ、たとえ正常であっても、試薬によって少なからず肝臓には負担がかかるので、安易には行えないのかな・・・と感じました。

※次回、「腎疾患が疑われる場合の血液検査(1/2)」の予定です。
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# by harutsuku | 2007-09-22 19:17 | 検査・治療の知識
【血液検査項目6 カリウム(K)について】

1週間以上、更新が空いてしまいました。。
電解質項目で書き残してしまっていた、カリウム(K)についてです。

   正常値 犬:4.4~5.4 mEq/l 程度  猫:4.0~4.5 程度


カリウムを測定しなければならない場合は以下の通りです。

   ・嘔吐
   ・下痢
   ・衰弱(犬:後脚の運動失調、猫:頭を持ち上げられない状態)
   ・原因不明の不整脈
   ・排尿異常(乏尿・無尿・多尿)
   ・原因不明の巨大食道症
   ・激しい脱水状態


カリウムの数値観察が必要な疾患は以下の通りです。

   ・副腎皮質機能低下症(アジソン病)
   ・腎不全
   ・糖尿病性ケトアシドーシス


また、以下の治療中にも観察が必要のようです。

   ・輸液療法(点滴:生理食塩水)
   ・利尿治療
   ・カリウム投薬中
   ・インスリン治療中



【測定誤差要因】

カリウムの測定誤差要因は、①血液の状態による ②薬物療法による ・・があるようです。

 ①血液の状態による誤差
   1)低い値を示す場合
     ・高脂血症
     ・高タンパク血症
     ・BUN(血液尿素窒素)115mg/dl以上の時

   2)高い値を示す場合
     ・血小板数が異常に高い場合
     ・WBC数(白血球数)が20,000以上の場合


 ②薬物療法による場合

   1)低い値を示す場合
      利尿剤、下剤、カリウムEDTA、カルバニシリン、ペニシリン(大量投与)
      インスリン、重炭酸ナトリウム、アスピリン、ブドウ糖の静脈注射時
      期限切れのテトラサイクリン投与時、副腎皮質ホルモン(ステロイド)
      アンフォテリシンB、アミノグリコシド・・など

   2)高い値を示す場合
      ヘパリン溶液(クロルブトールを含む)、サクシニルコリンの反復投与
      ジギタリスの過剰大量投与、カプトプリル、アルドステロン拮抗型利尿剤
      マンニトール注入の高浸透圧、プロプラノトール・・など



カリウムの検査で注意することは、「高脂血症の有無」「高タンパク血症の有無」があるかどうかや、上記の薬品を投与していないかどうかです。
また、高カリウム血症の場合、
      ①医原性(薬の過剰投与)
      ②急性原発性乏尿性腎不全
      ③副腎皮質機能低下症   ・・・が大きな原因と考えられるようです。

   
※次回、「肝疾患が疑われる場合の血液検査(2/2)」の予定です。
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# by harutsuku | 2007-09-18 19:35 | 検査・治療の知識
【肝疾患が疑われる場合の血液検査(1/2)】

血液検査項目として、TP(血漿総タンパク)、Ca、Na、P(リン)、Cl(クロール)の5項目について書いてきました。
次は、肝疾患&腎疾患が疑われる場合に検査する項目について書いていきます。

※追記-------------------------------------------
K(カリウム)が抜けていましたので、次回書きます。
--------------------------------------------------

その前に、内臓の中でも重要な肝臓と腎臓の病気が疑われる場合の「血液検査の項目選択」「判定」・・について、参考にしている本(※動物看護士向けの教本)に書いてあることを、各2回(計4回)に分けてまとめてみたいと思います。

※尚、各臓器別の疾患を判定するための血液検査項目は、以前書きました 
【(血液検査における)臓器別パネル】 も参考にして下さい。



◎肝疾患が疑われる場合の血液検査


【肝疾患パネル】
 〔一次〕 ALT(GPT:アラニンアミノトランスファラーゼ)、
       AST(GOT:アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ)
       ALP(アルカリフォスファターゼ)、ALb(アルブミン)、TP(血漿総タンパク)
 〔二次〕 BUN、Cre、T-Bil(総ビリルビン)、T-cho(総コレステロール)、尿中Bil



肝疾患が疑われる場合、まず上記〔一次〕の5項目の血液検査が必要のようです。
但しその中で、ASTは肝臓以外の臓器にも存在するため、この数値の異常だけでは肝疾患とは判定できないようです。

ALT、AST、ALPの3項目は、「肝機能に異常がある場合に正常値より高い」のですが、「正常値より低い場合でも肝疾患の場合がある」・・そうです。

それは、

・肝硬変や肝性脳症のように、肝細胞が減少している場合
・門脈シャントのように、血管異常がある場合


・・・。

ご存知の通り、血液検査の正常範囲に対して、検査値が「低いか高いか」で疑われる病気が決まっており、それに従って判断するのが普通だと思いますが、このようなイレギュラーな場合もあるのですね。
私たち素人の飼い主には分からないことですね・・
獣医師ならば知っているはず・・・と思うのですが、どうなんでしょう・・・か。
症状などから総合的に診断していくはずなので、こんな場合でも「問題なし」なんて言われることはないと思いますが・・。

肝疾患であるかどうかを、より正確に判定していくための血液検査項目は、臓器別パネルの〔二次〕項目になるようです。

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【追記】
「血液検査(一次)はOK」⇒問題なし⇒確定診断が遅れる
・・・ということがないように、
「血液検査は問題ないと言われたけれど、やっぱりおかしい・・」
・・・と感じる場合、肝疾患の症状が見られる場合は、
「二次の血液検査項目を調べて頂く」・・ということが必要だと思います。
※肝疾患に限らず

血液検査だけを過信せず、「状態優先で診断して頂く」ことは、
手遅れにしないために絶対に必要だと、経験から思います。
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※次回、K(カリウム)の記事の後に、「肝疾患が疑われる場合の血液検査(2/2)」をアップする予定です。
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# by harutsuku | 2007-09-11 22:08 | 検査・治療の知識
【画像編集と動画編集とGIF作成 +画像編集ソフトプレゼント】

4~5日前からどうも体調不良で、この3日間ほどグテッ・・・としておりました。。
風邪というわけではないのですが、夜になると熱が出て、日中はとてもダルく。。
残暑はまだまだ続くようですし、皆様も体調に気を付けて下さいませ。

ところでこの暑さの原因、ラニーニャ現象。
「猛暑をもたらしたラニーニャ現象は、冬には寒さを呼び込む。」
「夏涼しく、冬はそこそこ寒い」・・・はずの我が故郷ですが、どうも今年は「夏:普通に暑く、冬:冷凍庫並みの寒さ」ということになりそうで、冬(雪)嫌いの私にとっては、今から気が重くなるニュースでした。



【画像編集】

話は変わり、先日、画像編集のソフトを2本入手しました。
欲しかったのは1本だけだったのですが、↓は以前から持っていた物と同じで、欲しかったソフトに付いてきてしまいました。

b0087891_22202258.jpg


同じソフトを2本持っていても仕方ないので、このブログにお越し下さる方で欲しいという方に差し上げようと思います。
(送料も無料で。但し、パッケージ無しの中古になります。Vista非対応)
ソフトの詳細はこちら 

ご希望の方が複数いらっしゃった場合、抽選とさせて頂きます。
また、送らせて頂く都合上、当選された方には「住所・氏名・電話番号」を教えて頂くことになりますのでご了承下さい。
ご希望の方は、コメントして下さいね。(ハンドルネームで結構です)



【動画編集】

去年、乙音の闘病記を書き終えた後に、乙音の動画↓をここで公開しました。
(バナークリックで動画へ飛びます。読み込みに時間が掛かる場合があります。)

                        在りし日の乙音

元々、人様に公開するつもりなどなかったビデオでしたので、ビデオに入っている音は消して、マイクで録音した私の声だけ、最後に入れました。
この時使った動画編集ソフトは、割と手軽に使えて、しかも安価(定価¥1,980)なので、そろそろ動画編集などやってみたい・・という方にはお薦めです。
※作成した動画を、CDやDVDにコピーしたい場合は¥2,970の「EXPERT」

b0087891_22455359.jpg

ソフトの詳細はこちら 

タイムテーブル形式で、テキストやBGM、いろいろなエフェクト(効果)を好きなように編集することができます。
b0087891_22474560.gif

※BGMを入れてブログなどで公開する場合、著作権フリーまたはオリジナルの音楽にした方が無難(トラブルがない)です。



【GIF作成】

もひとつ。
「GIF(gif)」という拡張子(jpg、bmp、tiffなど、ファイル名の後に付くもの)の画像では、スライドのように画像を切り替えて表示させることができます。
バナーなどで、チカチカ表示されているものがそうです。
これも、フリーのソフトで簡単に作ることができます。
こんな↓感じで。
b0087891_22561325.gif


私が使っているソフトは「Giam」というものです。(画像クリックで拡大します)

b0087891_2352926.jpg


表示させたい同じサイズの画像を選んで(1画像=1コマ)、1コマの表示時間を設定するだけで作れます。
プレビュー(試写)ができるので、コマの順番や表示時間を思ったように調整できます。

フリーソフトなので、ダウンロードはタダです。
使ってみたい方は⇒ ダウンロードページ(Vector)


動画編集やGIF作成は面白いので、是非(笑)
何かご不明なことは、分かる範囲でお答えします。
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# by harutsuku | 2007-09-09 23:21 | e.t.c.
【血液検査項目5 クロール(Cl)について】

Ca・P(リン)・Naに続き、血液検査のうちの電解質項目:クロール(Cl)について。


   正常値 犬:105~115(mEq/L)程度 猫:117~123 程度

クロールって、他の電解質に比べて聞き慣れないですね。
NaCl(塩)の「Cl」です。
塩分の形で摂取されるようですので、Naとの関わりが大きいようです。
役割としては、主に「体内の水分保持」「浸透圧の調節」。
胃酸にも含まれているようです。


《数値が低い場合》
   ・(胃による)嘔吐
   ・副腎皮質機能低下症(アジソン病)

《数値が高い場合》
   ・Clの入った薬の服用中
   ・利尿剤の投与中
   ・硫黄による中毒
   ・脱水
   ・Na値が高い場合と同じ疾患(浸透性利尿、尿崩症、腎疾患など)

測定誤差要因としては、「偽性低クロール血症」「脂血症」「高タンパク血症」。


胃酸に含まれていることから、胃の不調による嘔吐で失われ、この場合は、ナトリウム値よりも(比率として)低い値を示すようです。
Naとの関係が深いため、NaとClは同時に測定することが望ましいようで、またK(カリウム)によっても変動することがあるようです。


参考にしている本では、他の項目に比べ、記述はかなり少なかったです。
いまいち、すっきりしない検査項目でした・・
この項目のみで判断するようなことはあまりないのかもしれません。
素人の飼い主としてチェックするのは、「NaやKを測ったときにClも測定しているか?」とかでしょうか。
もしClを測ることがあった場合、獣医師に「Clで何が分かるの?」と聞いてみるのもいいかもしれません。
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# by harutsuku | 2007-09-05 00:34 | 検査・治療の知識
【雑記】

今日は一日キーボードを叩き続けて指と目が痛いです・・
血液検査の記事はまた書くとして、寝る前に戯言を(笑)。

まず、ももそらさん・桃太郎くん への温かいコメントやメールなど、応援して頂いた方にはお礼を申し上げます。

ありがとうございました!

ももそらさんとはリンクはさせて頂いてますが、個人的なお付き合いはなく、私が呼び掛けるのも筋違いかな・・とは思いましたが、そういう問題ではないなと思い、お願いした次第です。
桃太郎くん、小康状態になったご様子の記事がアップされ、ホッとしました。
早く良くなってくれるといいなと本当に思います。

さて、すっかり放置したままのサイト 動物(あなた)は飼い主(わたし)が守るから・・ ・・ですが、9月中には一旦完成させたいと思っています・・
(「前も同じこと聞いた」・・という方は、どうぞ責めて下さいませ・・)

まだまだ追加したい内容が多く、「近いうちにまとめて更新」のつもりが、全く更新していないという。。
・・・4ヶ月前の開設当時の気持ちはどこへやら。。
いえいえ、ずっと気になってはいるのですが、つい、手軽なこのブログしかいじってませんでした。。
ちょくちょくサイトへアクセスして頂いている方には申し訳ありませんが、9月中にはちゃんとしますので・・

というのも、以前ここにも書きました新規事業を、いよいよ?10月から始めることになりまして、今はその具体的な準備やら事務所探しやら、法人登記の書類作成やらで、何かとやることが多くて。
今までやっていた機械設計の仕事は廃業し、新たに会社を興してスタッフを雇って、今までと全く違う分野の仕事を始めてしまう(笑)わけです。
人は無謀と言いますが(苦笑) ・・・フフフ

10月に始動したら、当分はそっちに専念しないといけないので、サイトは9月中に完成させておきたいと思います。
で、このブログはどうなるかですが・・・大丈夫です、続けます(笑)
3~4日に一度とかの更新ペースになると思いますが・・って、今月だって均せばそんなものでした。。

何を始めるかも書かずでは訳が分からないと思いますが、乙音が病気になって亡くなって、このブログを始めて・・いろいろあった中で、ライフワークとしてやっていきたいことを思いついたんです。
動物には直接関係ありませんが、乙音から教えてもらったことが基本としてあります。

もし、乙音が今も元気でいれば、きっとこういう展開にはならなかったと思います。
「たかが犬ごときで」という人も世の中には多いと思いますが、私にとって乙音は、とても多くのことを与えてくれた愛しい存在なのです。
きっと皆さんも、我が子に対して同じ思いではないかと思います。

動物に起こる、避けられる不幸が減るように、これからもずっとできることをやって行きたいと思います。
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# by harutsuku | 2007-08-31 02:16 | e.t.c.
【血液検査項目-番外- 単位について】

単位なんて聞くと拒絶反応を示す方も多いと思いますが、豆知識的に気楽にお読み下さい。(分かり難かったらすみません。。)


血液検査では、各項目ごとに単位が決まっているのはご存知の通りです。
見慣れないものもあれば、馴染みの単位もあるわけですが、普通は単位の意味まで知っておく必要はないと思います。
血液検査の項目ごとの単位は、基本的には統一されているので、通常は単に数字の比較で充分です。
ただ、稀に異なる単位で表されているのも見かけます。
この場合は、数値の差が大きい(桁が違うなど)はずです。
(※ほとんど変わらないものもあります)

ご自身でサイト等に掲載されている基準値を参考にされる場合で、その基準値と我が子の検査値との差が大きい場合は、単位が同じかどうかの確認は必要です。
血液検査の基準値には、必ず単位が併記されているはずですので。

単位の意味まで知らなくても良いのですが、知っているのと知らないのとでは、直感的な判断に差があります。
つまり、単位の意味を知っていれば

  「何を基準としている値なのか」
  「何と何を見ている値なのか」

・・ということが分かっているので、「値が振れたのは何故か?」ということが(およそ)直感的に分かるわけです。
まあ・・・だからと言って、原因まで分かるわけではないのですが。。


血液検査の単位は、基本的に、

   ①血液中の成分の重さ/血液の容積 ⇒ある容積の血液内に存在する、成分の重さ
   ② 〃 成分の数/血液の容積 ⇒ ある容積の血液内に存在する、成分の数
   ③ 〃 赤血球の容積/血液の容積 ⇒割合(%) ※ヘマトクリット値(PCV)のみ

・・です。

①=濃度、②=数、③=割合・・という表し方です。
どれも基準となる血液(血清または血漿:分母)の容積に対し、「測定したい成分が、その中にどのくらいあるか」を示しています。


では、検査値が振れる(増減する)場合は、「どういうことが起こっているのか?」ですが、

   ①濃度の場合⇒a)濃度が高くなっている(脱水など)
              b)低くなっている(血液内に水分が増えて血液が薄くなっている)
              c)成分そのものの増減によって、濃度が変わっている

   ②数の場合 ⇒成分の(固形数の)増減
   ③割合の場合⇒赤血球の増減

・・という状態が考えられます。
(もちろん、検査誤差の場合はこの限りではありません。)

血液検査項目の単位で一番多いのは、①の濃度での表し方ですが、だからといって濃度で表される全ての項目で脱水や加水状態が原因になるかかと言えば、そうではないですが・・・
成分そのものの増減でも濃度は変わりますので・・


脱水状態で濃度が上がるのは、小学生の頃に理科の実験でやったような理屈です。
例えば、100mlの水に塩を5g入れて完全に溶かし、塩水を作ったとします。
そのうち、50mlを取り出せば、中に解けている塩は2.5gです。
では、100mlの塩水を加熱して水分を蒸発させ50mlまで濃縮したら、解けている塩は5gですね。
同じ50mlという基準容積の塩水ですが、解けている塩の量は倍になります。

脱水状態の場合は、このように血液中の水分が減っているために、成分の濃度は高くなり、検査値は高くなるわけです。
血液が薄まっている場合はこの逆で、濃度は低くなりますので、検査値は低く出ます。

また、
100mlの水に「1gの塩」を溶かして50ml取り出した濃度と、
100mlの水に「10gの塩」       〃      とでは当然濃度が異なり、
この場合は、血液検査で言えば、脱水や加水に関係なく、成分そのものの量の増減があるから値が振れるわけです。


検査項目の単位で、分子が「g」「mg」「mEq」「UI」「U」のものは、濃度で表されています。
赤血球数(RBC)、白血球数(WBC)、血小板数(PLT)は、数で表され、
ヘマトクリット値(PCV)は、割合(%)で表されます。

・・長々と書いてきた割に、何か大したこと書いてませんでした。。
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# by harutsuku | 2007-08-29 01:55 | 検査・治療の知識
【闘病中の桃太郎くんとももそらさんへ応援をお願いします!】

このブログとも相互リンクして頂いている、ももそらさんの愛犬、ヨーキーの桃太郎くんのことについてです。
ちっちさん、タロママさん他多くの方々もご紹介されていますが、
桃太郎くんは今、とても大変な状況にあります・・

線維軟骨塞栓症という、脊髄内の血管がつまっておこる病気から歩けなくなってしまいました。
他にも幾つもの病気を抱え、それでも桃太郎くんは懸命に生きようとしているし、飼い主のももそらさんは、不安な気持ちを我が子に伝えないように明るく看護されています。

そして祈りが通じたかのように、つい先日、桃太郎くんは自力で少し立てるようになりました。
鍼治療で「立てるようになりますよ」と嬉しい診断をされたのが10日前。
ももそらさんが凄く喜ばれているのを、読者の皆様と共に喜んだのも束の間・・
今度は意識がなくなり、呼吸も弱まるような重篤な発作(失神発作)を起こすようになってしまったようです。。

私も乙音が痙攣発作を起こすのを、3週間足らずの間に6回も見守りましたので、繰り返し起こる発作の恐怖と不安で、飼い主がどんな精神状態に陥るかは分かります・・
何もしてあげられない・・
ただ、苦しむ我が子を見守るしかない無力さ・・

そこでお願いです。

ももそらさんと桃太郎くんのことをご存知の方もそうでない方も、是非、ももそらさんのブログへご訪問されて、ひとこと励ましのお言葉や、何かご存知のことなどをコメント、ランキングのクリックなどで応援して頂けないでしょう・・か?
そんな状態の飼い主は、本当に精神的にキツイです。
「自分がしっかりしなきゃ・・」と気を張っていても、不安で押し殺されそうになります・・
動物を愛する心豊かな方々の暖かい応援で、きっとももそらさんも励まされると思います。

我が子はいつ病気になるか分かりません。
幸せな生活から、一転していつ不幸のどん底に落とされるかは、全く分かりません。。
一人でも多くの方の祈りが届きますように・・

   ⇒ 桃空日和
 
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# by harutsuku | 2007-08-28 00:21 | 呼びかけ/告知
【血液検査項目4 ナトリウムについて】

TP・Ca・Pに続いて、血清ナトリウム(Na)について。

  正常値  犬:141~152程度、猫:147~156程度


《数値が高い場合》
  ・高Na血症、脱水、浸透性利尿(高血糖症)、尿崩症など

《数値が低い場合》
  ・下痢、嘔吐、うっ血性心不全、慢性腎機能障害、副腎皮質機能低下症、尿路破裂など


ナトリウムの測定が必要となる状態・疾患は下記の通りです。
これらが予測される場合、Naを測定する必要があるようです。

  ・全身性疾患(多臓器にわたる疾患など)
  ・高カリウム血症、低カリウム血症
  ・副腎不全
  ・心不全
  ・腎不全


これらの疾患の症状が見られないのに数値が振れる場合、測定時の誤差や服用している薬の影響も、可能性として考えられるようです。

--------------------------------------------------------------------
【追記】
このように「よく分からないけれど数値がおかしい」場合、薬を服用していなかったか、検査は正しく行われたか、確認してみる必要もありそうです。
もし誤差や検査の不備を考えず、「どこかが悪いはず」という考えだけでいれば、獣医師によっては「いろいろ試される」ようなことも在り得る・・気がします。
結果、「グチャグチャにされてしまう」・・ということも、実際あると思います。
--------------------------------------------------------------------

血清ナトリウム値が低い理由として、「血が薄まっている」「ナトリウムが失われている」。
薄まる場合は、何らかの原因で水分を余計に溜めてしまっていることが多いようです。
これは疾患に限らず、不適切な点滴(ブドウ糖輸液)でも起こりうることのようですが。

高い場合はこの逆です。

内臓や血管からの水分滲出もあるようなので、見た目水分の排泄に異常がなく、Na値に異常がある場合は、内臓や血管・ホルモンなどに異常があるのかもしれません。
また、医原性(治療によるもの)の場合もあり、ミネラルコルチコイド療法(酢酸フルドロコーチゾン:フロリネフなどの服用)、Naを含んだ薬の服用、利尿剤の投与などでNa値が振れることがあるようなので、値を正しく判断するためには、これらのことも考慮しなければならないようです。


・・・と、難しいことを書いても分かり難いですが(汗)、概ね、「Na値が低い場合は要注意
と思っておいた方が良いのかもしれません。
心不全や腎不全などの重篤な疾患の可能性があるからです。


因みに糖尿病の春之進は、発症以来、基準値下限を上回ったことは殆どありません。。
100を切ったこともありました。

※次回はクロール(Cl)です。
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# by harutsuku | 2007-08-27 14:28 | 検査・治療の知識
【嬉しい贈り物】

昨日、じゅりさんからプレゼントが届きました。


b0087891_19345846.jpg


スワロフスキーのビーズで作って頂いた、乙音と春之進です。
(※可愛くそしてキラキラ綺麗なので、フレームバランスを気にせず大きな画像でUPしました)

携帯ストラップの紐付きで、大きさは体高2cmくらいです。
携帯につけるなんて勿体無いことはしませんが(苦笑)
乙音と春之進、一緒にリードで繋がってひとつのストラップになっています。
仲が良い感じが出てます(笑)

b0087891_19374732.jpg

横向き

そして、散歩中の私の目線から(笑)

b0087891_19383941.jpg


とても細かい造りで、私も妻も「うちらじゃ、絶対作れないね・・」と意見が一致。
カメラマンの腕が悪いのですが、実物はもっとキラキラしていて綺麗です。

b0087891_19404256.jpg


じゅりさんの愛犬、ミニチュアダックスのジャックくんは今、闘病中です。
じゅりさんはもうすぐ出産を控えられていて、大変な時にこんな可愛いビーズを頂けて、
とても嬉しかったです。
実物ではもう見られない、乙音と春之進の2ショット。
いろんな方向から眺めて、ひとりニマニマしておりました・・(キモイおやじ・・?)
特に、3枚目の散歩目線のアングルは、何かとっても嬉しくなりました(笑)

春之進に見せると、しっぽを振ってクンクンしてました。
乙音の遺影の前に飾って、大切にしようと思います。

じゅりさん、どうもありがとうございました!
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# by harutsuku | 2007-08-23 19:56 | e.t.c.
【血液検査項目3 リン(P)について】

血清無機リン(P)について。
通常の検査項目を選択した(限定した)血液検査では、あまり測ることの無い項目かもしれません。


  正常値  犬:2.2~6.5程度、猫:4.5~8.1程度

※正常値範囲は、検査機器や動物の種類によって異なるようです。


《数値が高い場合》
  ・腎疾患
  ・甲状腺機能亢進症(猫)
  ・原発性または二次性上皮機能亢進症
  ・上皮小体機能低下症
  ・ビタミンD過剰症・・など

《数値が低い場合》
  ・高カルシウム血症(悪性腫瘍などによる)
  ・栄養不良
  ・骨軟化症
  ・高血糖状態、
  ・糖尿病治療中(糖尿病ケトアシドーシス)・・など

 
1)血清無機リンの値が高い場合、腎不全の場合が多いようですが、腎不全になった原因疾患が存在するケースがあります。
例えば、「原発性または二次性上皮機能亢進症」。

 上皮小体ホルモンの多量分泌⇒高カルシウム血症⇒カルシウムの尿管沈着⇒腎不全

結果、血清無機リンは高い値を示すようです。
(この病気の場合、リンの他、クレアチンと尿素窒素の数値も上がるようです。)


2)また、腎機能が正常であっても高い場合があります。
(猫に限り)甲状腺機能亢進症、上皮小体機能低下症です。
上皮小体機能低下症の場合は、同時に低カルシウム血症を起こすため、痙攣発作をすることがあります。

3)ビタミンD過剰症の場合は、カルシウムとリンが上昇します。


このように血清無機リンは、腎機能やカルシウム、ビタミンDとの関係を見ることで、
リンの数値異常の原因が何かを絞っていくことが出来そうです。
原因不明の溶血・痙攣発作・血清アルカリ・フォスファターゼ(ALP)の上昇がある場合
「血清無機リン濃度を測るべき」・・と、参考にしているに書かれています。


※次回はナトリウム(Na)です。
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# by harutsuku | 2007-08-21 20:54 | 検査・治療の知識
【花火】

花火の季節も終わろうとしているのに、毎日暑いですね・・・
昨日、自宅からすぐ近く(3kmくらい)が打ち上げ場所の、花火大会がありました。
ベランダから見えるので、ベランダから見ました。
で、クライマックスを画像に収めようと思っていたのですが、他のことをやっているうちに終了しておりました。。

打ち上げ場所が自宅から近いため、結構な音がします。
花火が打ちあがる度に、春之進が「何ごとだワン!!」・・・と、そりゃぁもう大騒ぎ(苦笑)
「花火だから大丈夫だよ。ありがとね。」・・と言うと、「そうかワン。それならいいワン。」・・と理解した風なのですが、次に打ちあがった爆音で「ワーーーン!!」・・・(苦笑)


長野県は観光地のせいか、花火大会は多いと思います。
7月から9月初めまで、花火大会は目白押しです。
地域の小さなお祭りでさえ、打ち上げ花火が上がったりします。
その中でも有名なのは、「諏訪湖湖上花火大会」。

「諏訪湖って、どこ??」・・という方は・・検索してみて下さい(苦笑)

現在放映中のNHKの大河ドラマ「風林火山」をご覧の方は、「諏訪」という地名はご存知かと思います。
周囲16km程度の淡水湖で、「湖底に武田信玄の墓がある」という噂があったり、諏訪湖の東と西にある「諏訪大社」では7年に一度の奇祭「御柱祭り」があったり、冬には東西の諏訪大社を神様が横断した証として「御神渡り」という氷の道(氷が道のようにせりあがる現象)ができたり、温泉が数10mも吹き上がる「間欠泉」があったり・・と、何かと有名ではないかと思います。
余談ですが、おそらく皆様の中でもお使いの方が多いであろう「EPSONのプリンター」の会社、セイコーエプソン㈱の本社は、この諏訪湖のすぐ近くにあります。


その諏訪湖湖上花火大会は、昨日開催されました。
すごい人出で、帰省時期と重なってかなり渋滞するため、ずっと見に行っていませんが。。
(私は無類の渋滞嫌い・・)

今日の地元紙に花火大会の画像が載っていたのでスキャンしてみました。

b0087891_21484221.jpg

   〔2007/8/16付日刊 信濃毎日新聞より〕

元が新聞なので鮮明でないのが残念ですが・・
毎年3万発以上打ち上げるのですが、今年は協賛金が多かったそうで、何と「4万2千発」もの花火を打ち上げたとか。
空に上がる花火だけではなく、湖面から半円に広がる花火(湖上スターマイン)やナイアガラなどもあり、湖面にも花火が映り、なかなか綺麗です。

   花火画像はこちら⇒諏訪の花火写真館


皆さんの地域の花火は如何でしょうか?
長野県の諏訪湖湖上花火大会、お薦めです(笑)

※9/1(土)には、毎年恒例の「全国新作花火大会」があります。
 全国の煙火師が集まって、新作を競う大会です。
 
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# by harutsuku | 2007-08-16 22:10 | e.t.c.
【お盆と戦争】

昨日は入り盆なので、父と祖父母と義父の墓参りに行きました。
父が亡くなって20年。
祖父の命日は、父の次の日で20年。
義父は1年半。
そして祖母は2ヶ月前に亡くなりました。

祖父は明治生まれ、祖母は大正元年生まれで、何度も戦争や軍事的事件を体験したはずです。
ですが子供の頃から、祖母から戦争のことを聞いた覚えはありませんでした。
祖父からも殆ど聞いた覚えがありません。
今思うに、思い出したくないことだったのでしょう。
確か小学生の頃の宿題で、戦時中のことを身内に聞く・・というような宿題があった時に、祖父が戦時中のことについて、少し語ってくれた記憶があります。

祖父は郵便局員で、田舎暮らしではありましたが畑は無く、戦時中に7人の子供を養うのはとても大変だったと言ってました。
当時は何も食べるものが無く、幼かった母達は、近所の農家の子供たちが食べる穀類などを、羨ましく思ったそうです。

今、スカパーで「おしん」を放送しており、妻は毎回欠かさず観ています。
私もたまに観るのですが、今日は第二次世界大戦末期の頃の話でした。
空襲、出兵、戦死・・
戦争がどんなに悲惨なものだったのかを、実感として知ることは出来ませんが、「生きるか死ぬか」「明日は生きているだろうか」という精神状態で暮らしていたはずで、想像するだけで恐ろしい話です・・
そんな時代を生き抜いてきた世代の方々が、また今も「生きるか死ぬか」・・という社会になってはいないでしょうか・・・・?

今66~7歳以上の方は、戦争の記憶が残っていると思います。
軍事に力を入れる政府・官僚・政治家でも、その年代の方は多いですね。
なのに何故、同じことを繰り返そうとするのか・・・

明日は終戦記念日。
きっと何か喋るであろう総理やお偉方には、心から哀悼を述べて欲しいと思います。
そしてきっと、用意された原稿を読むのでしょうが、言ったことは実行して欲しいと思います。
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# by harutsuku | 2007-08-14 21:08 | e.t.c.
【発掘画像と暗闇】

以前使っていたノートパソコンを譲渡するにあたり、ハードディスクの中身を整理していて、思いがけず乙音の画像を一枚発見しました!
そのPCに入っている乙音の画像は、全て画像のフォルダに入っているものと思っていたのですが、前に使っていたデジカメのソフトのフォルダに幾つかの画像を発見。
その中に、乙音の画像が一枚ありました。
顔は見えていないけれど・・

b0087891_1533372.jpg


寝て起きた時など、よくこうして伸びていました(笑)
お尻を上げて、前脚を伸ばして。
このお尻が可愛くて思わず触ると、「ちょっと、何すんの??」というような顔をした乙音を思い出しました。

「こんな姿はもう見れないんだ・・」という悲しい気持ちも少しはあるけれど、この画像を微笑ましく見れる自分に、「やっとここまでこれたなぁ・・」と感じました。
乙音との楽しい想い出を、素直に受け入れられるようになっています。




「明けない夜はない」・・という言葉は、悲しみの最中にいる間は信じられないことでした。
乙音が亡くなった当時は、この悲しみ・苦しみから逃れることはできないと思いました。
絶対に無理だと思いました。

けれど・・

  夜明けを待てば いずれ夜は明ける
  夜明けなんて もう永遠に来ないと思えることもあるけれど
  夜が明けるまでの時間が とても長く感じることもあるけれど
  夜はいずれ明ける

今現在、真っ暗闇の中にいても、目を開けていればいつかはその闇に目が慣れていく。
何故暗闇の中にいるのだと嘆いて目を閉じるのではなく、その暗闇で目を開く。
そしていずれ、かすかな光を感じられるようになっていくんだと思います。
その光を待てるかどうかが、暗闇(悲しみ・苦しみ)から逃れる方法なのかな・・と、ふと思いました。
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# by harutsuku | 2007-08-10 02:36 | e.t.c.



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