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~原因不明の病気と闘った愛犬の記録~



【2006/4/24 闘病60日目 ~大学病院へ2】 止まらない下痢

見る度に、想いがこみ上げる物が幾つかあります。

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そのうちの一つは、↑今年の2/23に届いた、ミネラルウォーターのダンボールに貼ってある、配達日指定のラベルです・・

2/23・・・この翌日から、乙音は3日連続で嘔吐し、発症しました。。
2/23・・・この日までは、乙音は元気だったのです・・

乙音が元気だった最後の日の証として、これも捨てられずにいます・・


荷物が届く時、乙音も春之進も私達と一緒に玄関へ行き、必ず荷物をクンクン嗅いで「ニモ検」しました。このダンボールが届いた時もそうでした。
1.5Lのペットボトルが6本入っており、それなりの重さなので、「ハイハイ、邪魔だよ~ 潰すよ~」と、私は足許でチョロチョロする乙音に、そう言ったのを覚えています。
乙音なりに手伝っていたつもりだったのかな・・
まさかこの時は、次の日から乙音が発症するなんて、思いもしませんでした。。
こうやって荷物が届く度に、乙音はニモ検のためにクンクン嗅ぎまわり、私達が箱を開けるのをしっぽを振って待っている・・
その画は、この先何年も描かれると思っていました・・

いつも宅配便が届くと、乙音は必ず私達と一緒に荷物を受け取り、配達してくれたお兄さんに愛想を振りまき、自分へのプレゼントが届いたかのようにウキウキしていました。
宅配便のお兄さん、郵便局の方、近所の方、e.t.c.・・
インターホンが鳴ると、いの一番に駆け下りて、玄関でお出迎えをしていた乙音でした・・

乙音と春之進が揃ってお出迎えする時には、ほぼ全ての方から「親子ですか?小さい子はまだ子供ですよね?」と聞かれました。毛色が同じで、大きさが倍以上違い、見た目では親子に見えました。

  「いえ、血は繋がっていません。」
  「しかも、このチビはもう8歳ですよ。いいおばちゃんです(笑)」

そう私が言うと、親子?子供?と聞いてきた全員が、ビックリしていました。
いつまでも子供に見えた乙音でした・・


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2006/4/24 闘病60日目 ~大学病院へ2 止まらない下痢

大学病院の予約時間を5時間後に控え、乙音が黒いタール状の便をしました・・
この黒い便を見た時、これまで幾度と無く目の当たりにした痙攣の時より何より、
私の心臓は激しく鼓動していたに違いありません・・

粗相をしてしまったことで怒られると感じ、私を遠巻きに見ていた乙音のお尻を拭き、ベッドに寝かせました。気持ち、お腹の張りが無くなった感じはありました。先ほど大量の黒い排便をしたばかりなので当然なのですが、少し張りが退いたことが嬉しかったというか・・。
上手く表現できませんが・・。

午前4時を回り、もう寝ている時間はありません。。
診察は9時からですが、一刻も早く病院へ着きたい一心でした。
妻を起こし、それぞれ支度をして、朝5時に自宅を出ました。
月曜日で、ちょうど通勤時間帯に差し掛かってしまうので、渋滞に巻き込まれないことを願いました。麻布大学が母校である、掛かり付けの獣医先生に伺ったところ、ICを下りてから、渋滞を考えても1時間程度で到着できるだろうということでした。

腹水でお腹が張っている乙音は抱きかかえることを嫌い、お座り姿勢が楽のようなので、ナビはないけれどベンチシートの妻の車で行くことにしました。運転席の私と、助手席の妻の間に、乙音を座らせました。
この場所は、乙音と春之進のいつもの指定席です。
ナビが無いので少々不安でしたが、インターネットでICから大学病院までの地図を印刷しておいたので、迷わず行けることを願い・・

自宅を出て幹線道路に入るまでの間、桜のトンネルができていました。
かなりの樹齢の立派な桜で、およそ100mに渡り、道をスッポリ覆う桜のトンネルです。

 「綺麗だね。つくね、良くなったらみんなでお花見しなきゃね。頑張ろうね」

果たして、その時の乙音には桜は見えていたのでしょうか・・
その時は、桜のトンネルが乙音の完治を祈り、送り出してくれたように思いました。
何でも良い方向に考えたかった・・


高速道はさほど混んでいなかったので、予定通りの時間にICを下りました。
やはり、一般道は少々渋滞しています・・
妻にナビをしてもらいながら、しばらくは直進するだけの道に入りました。
助手席の妻は、座りっぱなしの乙音を気遣いながら、「伏せしてた方が楽だよ」と声を掛けていました。胸元にタオルで壁を作り、乙音が楽になれるように、色々工夫しながら・・
しかし乙音はずっとお座りしたままです・・
楽なんだろうなとは思っても、揺れる車中でのその体勢は、私達には辛そうにしか見えず、妻も私も、何度も同じ言葉を乙音に掛けていました・・
大学病院へ到着するまで、3時間余りの時間、ずっと・・

7:40 乙音が少量の下痢をしていることに妻が気付きました。
車を路肩に停め、妻が処理をしました。
この時の下痢は、朝方の黒い色ではなく、かといって普通の便の色でもありませんでした。
それは、グレー・・。
タオルを替えるため、助手席の足許に下ろされた乙音は、しっかり立っていました。けれど、まだ少し下痢をしています・・

黒い便ではなかったことで、少し安心しました。
ですが、やはり色はおかしい・・
便の色は、胆のうから出される胆汁によって茶褐色~黄色になります。
グレーということは、胆のうにも問題があるということになるのでは・・?

今までの下痢とは明らかに違っていました。
頻繁な下痢が続くのは、腸の疾患の特徴です。
私の中では、腸の病気ではないかという疑いが、ほぼ確実なものになっていました・・

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8:25 大学病院へ無事到着しました。
ここまで来れば、とにかく何とかなるはずです。

殆ど寝ていないこと、疲れが溜まっていること、そんなことは感じませんでした。
やっと、ここへ来れた・・
その安堵感、乙音の病気を治してもらえるという期待感、それらが交錯していました。

しかし・・・そんな気持ちを不安へと引き戻すのは、未だ止まらない乙音の下痢でした。。
車中、乙音の座っていた場所にはペットシーツを敷いていたのですが、少量の下痢が見られました・・
車を下り、病院の入り口の手前でペットシーツを広げ、抱いていた乙音を下ろすと、黄色い尿と下痢をしました。下痢の色は車中と同じグレー・・。
車の中では我慢していたのでしょう・・。この時の下痢は多めでした。。
我慢していてもチビってしまうことが、乙音の状態の悪さを物語っていました・・

この時はまだ、乙音は立てていました。
この時が、乙音が自力で立って出来た、最後の排尿と排便でした・・
とても可愛い、踏ん張った姿でした・・
いつも見て笑っていた姿のはずですが・・
この時はその姿に、胸が苦しくなってしまいました・・

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by harutsuku | 2006-08-22 02:39 | 闘病記
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