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~原因不明の病気と闘った愛犬の記録~



【2006/4/24 闘病60日目 ~診察6】 重要な選択2

私達は、乙音を入院させるか、連れて帰って自宅と地元の病院での治療を続けるか、どうすべきなのかを話し合いました。

まず、今の乙音の状態について整理しました。

  ・腸(小腸)に病変があるのが判った。
  ・TP、Caの値は低いが、今までより、とりわけ低いという訳ではない。
  ・血糖値は低いが(57)、このところあまり食べていないから。
  ・輸血をすれば、それらの数値はとりあえず安定するはず。
  ・当面、手術はできない。
  ・胸水、腹水は抜くので、一時的にでも呼吸は安定するはず。
  ・下痢は少量だが続いている。


次に、大学病院の先生の話をどう感じたか、整理してみました。

  ・連れて帰るより、入院させた方が安心だよと言っている感じがした。
  ・もうどうにもならないという状態では無いという感じがした。
  ・今後の治療に目論見がありそうな感じがした。
  ・「厳しい状態」と何度も言われたのは気になる。


先ほどの(輸血前の)先生とのお話では、

  「大学病院に暫く入院し、地元で輸血ができるようであれば数日で退院して、
   地元で輸血を続けながら容態が安定するのを待ち、最終的に手術をする。」

↑私達はこのように受け止めていました。
「今日明日にどうこうなってしまうような状態ではない」と、大学病院の先生は思われている感じを受けました。
「厳しい状態」と口にされるのは、きっと何か予測できないことがあった時のための
「保険」ではないか・・と、都合よく解釈しようとしていました。。

地元の病院で治療を続ける時は、治療方法は全て大学病院から指示するとのこと。
そうであれば安心です。
あとは、地元の病院で輸血ができるかどうかです。
地元の病院では、輸血の話は一度もありませんでしたが、人間と同じような「保存血液」があるのだろうと、このときは思っていました。
なので、地元の病院で輸血が出来ないことはないと確信していました・・

3時少し前から、地元の病院へ電話を掛け続けました。
午後の診察は、乙音の主治医の先生しかいないので、他の子の診察が入ってしまうと、すぐに話ができないと思ったからです。
3時ちょうどに電話が繋がりました。

主治医の先生には、どんな検査をしたか、結果はどうだったか、また、今は輸血をしていることを伝え、そちらで輸血ができるかどうかの確認をしました。
そして、入院させた方がいいかどうかの見解をお聞きしました。
「この選択を誤るわけにはいかないんです」と、言葉を添えて・・


主治医の先生のお話は、次のようなものでした。
  
   ・地元の病院では、腸の病気の治療は一切していない。
   ・輸血をすれば、容態は一時的に落ち着くのではないか。
   ・地元の病院では、すぐに輸血はできないので、供血犬をあたってみる。
   ・少なくとも今日は動かさない方がよい。暫くは入院させた方が安心。
   ・「厳しい状態」というのは口癖みたいなものかも。

犬の輸血は供血犬から採血した血液を使うということを、このとき初めて知りました。
地元の病院には、ゴールデンレトリバーがいますが、その子が供血犬だと・・
ただ、他に輸血治療中の子がいるため、病院の供血犬の血は使えないので、大至急、思い当たるところに供血犬のことを聞いて下さるとのこと。

一旦、電話を切って、主治医の先生からの電話を待ちました。
妻にはそのことを伝え、もし地元で輸血がすぐに出来ないようであれば、入院させるしかない・・という話をしていました。
程なく、主治医の先生から電話がありました。

   「ブリーダーさんのところの犬が協力してくれることになりました。」
   「でも、すぐにという訳にはいかないようで、次の月曜日以降なら大丈夫です。」

・・一週間後かぁ。。
先生にお礼を言って、また後ほどお電話するとお伝えし、電話を切りました。
妻には、先生のお話の内容と、とりあえず今日は入院させるしかないかもしれないことを話しました。


【2006/4/24 闘病60日目 ~診察6】 重要な選択2_b0087891_2175125.jpg



16時近くになったので、とりあえず大学病院へ戻ることにしました。
大学病院の入り口脇にある喫煙所で、一服しながら、もう一度落ち着いて考えました。


  ここ何日か前から見られた、末期症状と思える酷い腹水と脚の浮腫。
  そして、大学病院へ行く直前のタール状の黒い下痢・・
  それから止まらない下痢・・

これらのことから、大学病院で診て頂く前までは、私は「乙音はもう助からないかもしれない・・」と感じていました。
けれど、思ったより、大学病院の先生からは深刻な感じが受け取れない・・

   「治る可能性がないなら、入院を勧めないんじゃないか・・?」
   「輸血は一時的な延命のためじゃなくて、手術をするため・・」
   「悪いところは腸の病変だけなんだから、輸血をして手術ができれば、
    助かる可能性は充分あるよ!」

乙音が完治する可能性が見えた気がして、急に気力が湧いてきました。

   「今日連れて帰っても、治療は何もできない。」
   「輸血したばかりで、何時間も車に乗せて帰るのは危険じゃないか?」
   「今日のところは乙音を預けよう。少しでも容態がおかしくなったら
    すぐ連絡頂けるようにお願いしておこうよ。」

私の意見に妻も同意しました。
そして、私達は、大学病院の待合室へ入って行きました・・


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by harutsuku | 2006-09-11 21:36 | 闘病記
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